ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

Godiego Dead End

2011-03-19 23:13:59 | 70's J-Rock
 元ザ・ゴールデン・カップスのキーボーディスト<ミッキー吉野さん>が中心となって1976年に結成された<ゴダイゴ/Godiego>。メンバーは吉野さんの他、ギター<浅野孝巳さん>、ヴォーカル<タケカワユキヒデさん>、ベース<スティーヴ・フォックスさん>で、当初ドラムスは<原田裕臣さん><浅野良治さん>らが参加されていたそうです。この年にアルバム「新創世記」を発表し、4月にシングル「僕のサラダガール」を発表。この曲は某化粧品のCMソングに使われたそうです。当時ロックバンドの曲がCMに使われることはあまりなかったそうで。
 そしてドラムスに<トミー・スナイダーさん>を迎えて77年にこの2ndアルバム「DEAD END」が発表されます。1stアルバムはもともとはタケカワさんのソロアルバムとして作られていたものにゴダイゴのメンバーが加わってレコーディングされたそうで、こちらの「DEAD END」が事実上の1stアルバムという話も。このアルバムは当時の閉塞感のある社会状況を表現したコンセプトアルバムだそうで、タケカワさんが作曲中、吉野さんからもっと暗くするよう要望があったとか。モノクロ写真のジャケットも迫力があってロックしててかっくいいっす。
 アルバム1曲目は「Millions Years/時の落し子」。ミドルテンポのストリングスのリフをバックにしっとりとしたコーラスが。ヴァイオリンの美しい調べと囁くような優しいヴォーカルがとっても心地いいです。
 2曲目は「In The City」。ホンキートンク調のピアノリフからミドルテンポでパワフルにはじまって、ヘヴィなギターリフからパワフルなヴォーカルが。ヴォーカルはタケカワさんではなく、スティーヴさんかトミーさんですね。ファンキーなロックでめっちゃノリノリでかっくいいっす。時折はいるギターフィルやベースフィルがまた絶妙ですね。
 3曲目は「Stop & Lock Around/サムの息子」。パワフルなピアノリフからアップテンポではじまるドライブ感たっぷりのスリリングなロックです。サビはミドルテンポでダイナミックに。リズミカルなピアノリフとシンセサウンド、そして力強いベース、かっくいっす。終盤にはうねるシンセソロが。ドラムも叩きまくってフェードアウト。
 4曲目は「Dead End ~ Love Flowers Prophecy」。ハイテンポのスリリングなピアノリフにのってパワフルなヴォーカルがはいって、そしてミドルテンポの力強いリズムが。曲は徐々に盛り上がっていきます。ドラムも叩きまくっていて、厚いコーラスもはいってダイナミックに。ラストはパワフルなピアノソロが。
 5曲目は「The Last Hour」。ピアノのしっとりとしたリフが情緒たっぷりに響き、そこにしっとりとしたヴォーカルがはいって、サビでは歌い上げて。哀愁たっぷりのドラマティックなバラードですね。後半ではヴォーカルのバックにメロウなギターもはいって盛り上がるも。ラストはしっとりとFin。
 6曲目は「Panic ~ Images」。秒針のリズムから静かにはじまって囁くようなコーラスが。そしてアップテンポのパワフルなリズムとヘヴィなギターリフが。ドライブ感たっぷりのベース&ドラム、めっちゃかっくいいっす。が、突如止まってアコギの素朴なリフから優しくソフトなヴォーカルがはいって、ほのぼのした雰囲気に。
 7曲目は「Under Underground」。ミドルテンポのリズミカルなキーボードリフ、そして軽快なギターリフからパワフルなヴォーカルが。ファンキーなノリのいい曲です。間奏ではエモーショナルなギターソロが。
 8曲目は「A Face In The Crowd/孤独な面影」。ミドルテンポのダイナミックなキーボードリフからはじまって、ピアノリフをバックにしっとりとしたヴォーカルが。そして徐々に盛り上がっていきます。哀愁ただようドラマティックなバラードですね。
 9曲目は「(Crime Is) The Sign of The Times/血塗られた街」。アップテンポのパワフルな疾走リズムからヘヴィなギターリフがはいって、そしてパワフルなヴォーカルが。めっちゃかっくいいハードロックです。紫のDouble Deeling Womanみたいな雰囲気かな?中盤ではテクニカルなギターリフからパワフルなシャウト、そして叩きまくりのドラムソロへ。
 10曲目は「Mikuni/御国」。アコギのリフからしっとりとほのぼのした感じでゆったりとはじまって、のどかでおだやかな感じのヴォーカルがはいって。そしてサビはダイナミックにドラマティックに。ストリングスと厚いコーラスもはいって劇的に盛り上がってエンディングへ。
 ポップな曲・ファンキーな曲・ドラマティックなバラード、そして期待していたハードロックもあってとっても楽しめる聴き応えのあるアルバムですね。欲を言えばもっとギターソロが聴きたかったんですけど。
 この翌年にTVドラマ「西遊記」の曲「ガンダーラ」と「モンキーマジック」が大ヒットして一躍トップバンドに。その成功の片鱗がこのアルバムからも感じられますね。