現在、ヴァイオリンプログレバンド<KBB>等で活躍中のテクニカルドラマー<菅野詩朗さん>。その菅野さんのKBB以前の音源を探しておりましたところ・・・
80年代中期に関係各位のご尽力により開花したジャパン・プログレッシブロック・ムーヴメント。素晴らしいバンドがいくつも登場しましたが、そのなかで今回このバンドのアルバムが手に入ったもので紹介させていただきます。1991年にMade in Japanレーベルから発表された<Negasphere>の「1985-1986」です。このアルバムには85年に行われたライブの音源5曲と、86年のライブ音源3曲が収録されています。
<Negasphere/ネガスフィア>は、シンセサイザーを操る<川崎薫さん>が中心となって1977年に結成されたそうです。ですがメンバーの出入りが激しくなかなか安定しなかったそうで。そして83年後半に元グリーンのテクニカルドラマー<菅野詩朗さん>が加入。強力なリズムセクションが誕生したことでバンドの安定感が増して、翌84年には待望の1stアルバム「Castle In The Air/砂上の楼閣」が発表されます。メンバーは川崎さん・菅野さんの他、ベース<徳武浩さん>、ギター<真嶋宏佳さん>、ピアノ<矢田徹さん>です。
85年になると新たにヴォーカリスト<平田士郎さん>が加わり、5月6日にこの6人編成での最初で最後のライブが行われました。そのライブの音源の5曲がこのアルバムの1曲目から5曲目に収録されています。
アルバム1曲目は「Opening~A Song of The Sea~Beyond Love」。ゆったりと静かに透明感のあるきらびやかなシンセサウンドから荘厳にはじまります。そしてドラの音から力強いベースリフがはいってアップテンポで明るく楽しくリズミカルになり、スキャットもはいって。そしてさらにテンポアップしてドライブ感たっぷりのスリリングな展開に。ドラム&ベースめっちゃパワフルでかっくいいっす。その後一転ゆったりとした美しくたおやかな雰囲気になってヴォーカルがはいって。独特な表現力の歌い方ですね。間奏では再びアップテンポになってパワフルなリズム隊をバックにムーグやシンセの華麗なソロが展開されます。ヴァースでは再びゆったりと、そしてパワフルにFin。
2曲目は「Gear of Cosmos」。アップテンポの明るく楽しい雰囲気ではじまりパワフルなヴォーカルがはいって。サビではテクニカルなピアノリフも。とっても軽快で爽やかな曲ですね。間奏ではテクニカルなギターソロとシンセのソロが。バックではドラムが叩きまくってます。やっぱ菅野さん凄いっすね。
3曲目は「Open D」。ダイナミックなリフからはじまってゆったりと美しいバラード調に。ヴァースはキーボードをバックにしっとりとしたヴォーカルが。間奏ではアップテンポで軽快なピアノ&綺麗なキーボードソロ&ムーグソロ。さらにはパワフルかつテクニカルなドラムソロも。
4曲目は「Holy Ground Ceremony」。ミステリアスかつ美しいキーボードリフからアップテンポでスリリングに展開されます。そしてミドルテンポの明るくのどかな雰囲気になってゆったりとしたヴォーカルがはいって。間奏ではテンポアップしてテクニカルなキーボードソロ&エモーショナルなギターソロ、さらにはムーグソロも。その後再びゆったりとした穏やかなヴァースへ。聴き応えたっぷりのとってもドラマティックな曲ですね。
5曲目は「At The Last Moment」。きらびやかで美しいピアノソロからはじまってミドルテンポでムーグソロが。そして綺麗なキーボードリフからゆったりとした感じでヴォーカルがはいって、サビはパワフルに。間奏はアップテンポになってエモーショナルなシンセソロが展開され、その後ゆったりとしたリズムに戻ってドラマティックなフレーズがながれて。終盤しっとりとしたヴォーカルがながれたあと、再びアップテンポになって軽快なシンセソロが。
自分の再生機器が悪いのかもしれませんが全体にギターが聴き取り辛いかな。ドラムはめっちゃパワフルで嬉しいっす。
このライブの1ケ月後に2ndアルバムのレコーディングが控えていたそうですが、なんと菅野さんと徳武さんと矢田さんが脱退してしまったそうです。しかしレコーディングには菅野さんと徳武さんは参加されたそうで。そしてこの年に2ndアルバム「Disadvantage/ディスアドヴァンデージ」が発表されます。が、残ったメンバーは川崎さんと平田さんのみ。そんななかでプログレバンド<誘精>のメンバーがサポートに名乗り出てくださったとか。ベースの<手塚啓一さん>、ギターの<渡辺修さん>、ドラムスの<堂免稔泰さん>、キーボードの<フジモト・ノリコさん>が参加され、86年にライブが行われます。そのときのライブ音源3曲がこのアルバムの6曲目から8曲目に収録されています。さらには8曲目のみ、かのジャーマン・シンフォバンド<NOVALIS>のギタリスト<Detlef Jobさん>が参加されています。Detlefさんは日本人女性と結婚されて横浜に住んでおられたとか。
アルバム6曲目は「Another Dawn Is Breaking」。華やかでダイナミックなシンセリフからはじまってアップテンポで明るく爽やかにパワフルなヴォーカルと共に展開していきます。間奏はエモーショナルでスペーシーなシンセソロ、そしてアグレッシブなギターソロが。
7曲目は「Through The While Darkness」。明るく爽やかなキーボードリフからはじまるメロディアスでポップな曲。間奏はエモーショナルなギターソロが。 8曲目は「Son To Father」。荘厳で重厚なシンセサウンドからゆったりとはじまって、深いエコーの効いた力強いヴォーカルがはいって。教会音楽のような、グレゴリアンのような感じですね。
この後、バンドは87年2月に行われたライブを最後に活動を休止してしまわれたそうで。菅野さん以外のメンバーのその後の動向はまだよく調べておりません。 スタジオアルバム2枚はまだCD化されていないようですね。ぜひとも発売してほしいものです。
80年代中期に関係各位のご尽力により開花したジャパン・プログレッシブロック・ムーヴメント。素晴らしいバンドがいくつも登場しましたが、そのなかで今回このバンドのアルバムが手に入ったもので紹介させていただきます。1991年にMade in Japanレーベルから発表された<Negasphere>の「1985-1986」です。このアルバムには85年に行われたライブの音源5曲と、86年のライブ音源3曲が収録されています。
<Negasphere/ネガスフィア>は、シンセサイザーを操る<川崎薫さん>が中心となって1977年に結成されたそうです。ですがメンバーの出入りが激しくなかなか安定しなかったそうで。そして83年後半に元グリーンのテクニカルドラマー<菅野詩朗さん>が加入。強力なリズムセクションが誕生したことでバンドの安定感が増して、翌84年には待望の1stアルバム「Castle In The Air/砂上の楼閣」が発表されます。メンバーは川崎さん・菅野さんの他、ベース<徳武浩さん>、ギター<真嶋宏佳さん>、ピアノ<矢田徹さん>です。
85年になると新たにヴォーカリスト<平田士郎さん>が加わり、5月6日にこの6人編成での最初で最後のライブが行われました。そのライブの音源の5曲がこのアルバムの1曲目から5曲目に収録されています。
アルバム1曲目は「Opening~A Song of The Sea~Beyond Love」。ゆったりと静かに透明感のあるきらびやかなシンセサウンドから荘厳にはじまります。そしてドラの音から力強いベースリフがはいってアップテンポで明るく楽しくリズミカルになり、スキャットもはいって。そしてさらにテンポアップしてドライブ感たっぷりのスリリングな展開に。ドラム&ベースめっちゃパワフルでかっくいいっす。その後一転ゆったりとした美しくたおやかな雰囲気になってヴォーカルがはいって。独特な表現力の歌い方ですね。間奏では再びアップテンポになってパワフルなリズム隊をバックにムーグやシンセの華麗なソロが展開されます。ヴァースでは再びゆったりと、そしてパワフルにFin。
2曲目は「Gear of Cosmos」。アップテンポの明るく楽しい雰囲気ではじまりパワフルなヴォーカルがはいって。サビではテクニカルなピアノリフも。とっても軽快で爽やかな曲ですね。間奏ではテクニカルなギターソロとシンセのソロが。バックではドラムが叩きまくってます。やっぱ菅野さん凄いっすね。
3曲目は「Open D」。ダイナミックなリフからはじまってゆったりと美しいバラード調に。ヴァースはキーボードをバックにしっとりとしたヴォーカルが。間奏ではアップテンポで軽快なピアノ&綺麗なキーボードソロ&ムーグソロ。さらにはパワフルかつテクニカルなドラムソロも。
4曲目は「Holy Ground Ceremony」。ミステリアスかつ美しいキーボードリフからアップテンポでスリリングに展開されます。そしてミドルテンポの明るくのどかな雰囲気になってゆったりとしたヴォーカルがはいって。間奏ではテンポアップしてテクニカルなキーボードソロ&エモーショナルなギターソロ、さらにはムーグソロも。その後再びゆったりとした穏やかなヴァースへ。聴き応えたっぷりのとってもドラマティックな曲ですね。
5曲目は「At The Last Moment」。きらびやかで美しいピアノソロからはじまってミドルテンポでムーグソロが。そして綺麗なキーボードリフからゆったりとした感じでヴォーカルがはいって、サビはパワフルに。間奏はアップテンポになってエモーショナルなシンセソロが展開され、その後ゆったりとしたリズムに戻ってドラマティックなフレーズがながれて。終盤しっとりとしたヴォーカルがながれたあと、再びアップテンポになって軽快なシンセソロが。
自分の再生機器が悪いのかもしれませんが全体にギターが聴き取り辛いかな。ドラムはめっちゃパワフルで嬉しいっす。
このライブの1ケ月後に2ndアルバムのレコーディングが控えていたそうですが、なんと菅野さんと徳武さんと矢田さんが脱退してしまったそうです。しかしレコーディングには菅野さんと徳武さんは参加されたそうで。そしてこの年に2ndアルバム「Disadvantage/ディスアドヴァンデージ」が発表されます。が、残ったメンバーは川崎さんと平田さんのみ。そんななかでプログレバンド<誘精>のメンバーがサポートに名乗り出てくださったとか。ベースの<手塚啓一さん>、ギターの<渡辺修さん>、ドラムスの<堂免稔泰さん>、キーボードの<フジモト・ノリコさん>が参加され、86年にライブが行われます。そのときのライブ音源3曲がこのアルバムの6曲目から8曲目に収録されています。さらには8曲目のみ、かのジャーマン・シンフォバンド<NOVALIS>のギタリスト<Detlef Jobさん>が参加されています。Detlefさんは日本人女性と結婚されて横浜に住んでおられたとか。
アルバム6曲目は「Another Dawn Is Breaking」。華やかでダイナミックなシンセリフからはじまってアップテンポで明るく爽やかにパワフルなヴォーカルと共に展開していきます。間奏はエモーショナルでスペーシーなシンセソロ、そしてアグレッシブなギターソロが。
7曲目は「Through The While Darkness」。明るく爽やかなキーボードリフからはじまるメロディアスでポップな曲。間奏はエモーショナルなギターソロが。 8曲目は「Son To Father」。荘厳で重厚なシンセサウンドからゆったりとはじまって、深いエコーの効いた力強いヴォーカルがはいって。教会音楽のような、グレゴリアンのような感じですね。
この後、バンドは87年2月に行われたライブを最後に活動を休止してしまわれたそうで。菅野さん以外のメンバーのその後の動向はまだよく調べておりません。 スタジオアルバム2枚はまだCD化されていないようですね。ぜひとも発売してほしいものです。
コメントを書いてくださってありがとうございます。めっちゃ嬉しいっす!
そうそう!某プログレサイトのレビューにも書かれていましたが、まさしくBackside Edgeですね。KBBで聴き慣れた曲の元を聴けて嬉しいっす。
Negasphere、スタジオアルバム2枚もぜひCD化してほしいところです。某オクに出品されていたLPレコードを買おうか悩んでます。
ネガスフィアと誘精の事が記されておりましたので拝見させていただきました。
ネガスフィアと誘精はYouTubeに数曲UPされています。ネガスフィア、誘精で検索して見て下さいねー。
はじめまして!ひよりと申します。コメントを書いてくださってありがとうございます。
おぉ!ネガスフィアと誘精がYoutubeにUPされているんですか!全く知りませんでした。嬉しい情報をありがとうございます。後ほど検索してみますね。
非常にマニアックな情報なのですが、Negasphereの1stアルバムのマルチトラックテープが発掘され現在ReMIX中です。(情報ソースは当方・・。)
完成後はどうなるか分かりませんが。
ひより様にはネガスを取り上げて頂いておりましたのでご連絡だけでも、と思った次第です。
それではまた。
コメントを書いてくださってありがとうございます。めっちゃ嬉しいっす!
おぉ!いまだCD化されていないアルバムがついに!ぜひとも一般発売されますよう祈っております。貴重な情報を教えてくださってありがとうございます。発売されたら絶対に買います!
こちらにもコメントを書いてくださってありがとうございます。すっごい嬉しいっす!
おっしゃるとおり、あの頃はまだそれほどネットが発達しておらず、情報は音楽雑誌くらいしかなかったような。ましてやプログレとなると一般書店では売っていなようなマニアックな雑誌でしか情報を得られませんでしたから。難しい時代でしたね。
今は情報がリアルタイムで入ってくる状況ですから、商業的成功は難しくともネット配信等で多くのリスナーを得ることは可能でしょうね。
いまだCD化されていないスタジオアルバム2枚のCD発売、もしくはネット配信がいつか実現されることを願っております。
NegasphereKKさまの復活も待ち望んでおります。
既に1ねんが経過してしまいまいた。
ネガスリーダーNegasphereKK氏とほのぼの楽しんでおりましたらこんなに時間が掛かってしまいました。(泣)
未完成ではありますが1曲だけ1stアルバムから
アナログVer.http://www.youtube.com/watch?v=zGTYfJ4lcSg
Remix Ver.http://www.youtube.com/watch?v=SEMn4n46mWo
をお届けいたします。
ご意見ご批判 何卒よろしくおねがいいたします。
デジタルリミックスにて復活したNEGASPHERE1984年作品HolyGroundCeremonyがYOUTUBEにアップされました。
みなさま 是非聴いてみてください。対比用にアナログ盤の方もアップされています。
千之ナイフ氏のCastleInTheAirのジャケットです。
アナログVer.
http://www.youtube.com/watch?v=zGTYfJ4lcSg
Remix Ver.
http://www.youtube.com/watch?v=SEMn4n46mWo
感想をお待ちしています。