ひよりの音楽自己満足

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DDR / SEVEN SEAS

2023-03-11 06:47:13 | 新月・Asturias系
 凄いメンバーによる凄いアルバムが発表されたものです。新●月プロジェクト、アストゥーリアス、ステラ・リー・ジョーンズ等、日本プログレッシヴ・ロックを代表する豪華ミュージシャンによるユニット『DDR』。ライナーノーツによると、このユニットは、「リズムを主体とした大人のプログレ・ハードなロックをやりたい」という京極さんのアイデアを元に2019年に結成されたそうです。当初はライブ1回こっきりの予定だったそうですが、ライブでの化学反応にお互いが刺激されて、記録としてアルバムを作ろうという話になって、2022年4月に発表されたのがこのアルバム「SEVEN SEAS」です。メンバーは、
ワタナベカズヒロさん/ Vocal (シンガーソングライター)
入山ひとみさん/ Violin, Chorus (STELLA LEE JONES)
花本 彰さん/ Mellotron, Keyboards (新●月Project)
大山 曜さん/ Bass (ASTURIAS)
MILKYさん/ Guitar, Chorus (MILKY SWEET)
磯江俊道さん/ Piano, Keyboards (ZIZZ Studio)
京極輝男さん/ Drums, Chorus (ex.De-LAX, FAB’S)
 このアルバム制作に当たっては、メンバー全員が曲を持ち寄ること、そしてアルバムに統一感を持たせるため、緩やかな組曲形式にすることが申し合わされたそうです。ではアルバムの方へ。
1. ラットレース Ruby City Rat Race (曲 : MILKY/ワタナベカズヒロ)
ミドルテンポのヘヴィリフからパワフルにはじまって、ファンクかつダークな感じで。ヌケの良いスネアの音が印象的。想像以上のヘヴィサウンドにビックリしました。
2. 夜明けの晩 Gulls out of the Cage (曲 : 入山ひとみ)
ミドルテンポのミステリアスなリフと、アップテンポのダンダブルでノリノリモードが交互に。面白くて楽しくて、ワクワクしながら聴き入ってしまします。
3. タンポポとタンバリン Tambourine and Dandelion (曲 : 花本 彰)
ゆったりほのぼのとメルヘンチックな感じではじまって。チェロのような太くのびやかな弦の音色が印象的です。そしてヴァイオリンがしっとりと優しく奏でて。その後ヘヴィにドラマティックに盛り上がって。
4. 二人のレイン Rain Falling (曲 : 花本 彰)
ミドルテンポのアコギリフからゆったりとはじまってピアノとヴォーカルがゆったりとほのぼのと。
5. 空白より From KU (曲 : ワタナベカズヒロ)
オルガンがゆったりとほのぼのと奏でて。前曲の続きのようです。そしてヴァイオリンがのびやかにドラマティックに。その後パワフルなリズムがはいってヘヴィでノイジーなギターソロが。ラストはガムランのような金属音が響いて。
6. 竹鼓楽韻 Bamboo Rhyme (曲 : 京極輝男)
タイトル通りにバンブーパーカッションのミドルテンポのリズムが。36秒の小曲です。
7. 波旬 Darkfire (曲 : 磯江俊道)
パイプオルガンサウンドと、グレゴリアンのようなコーラスが、奥深く荘厳に響いて。そしてダイナミックリフからリズミカルに、ドラマティックに盛り上がって。Queen、というよりも、Robby Valentine氏のアルバムの曲のような、美しいコーラス&オーケストラサウンドのドラマティックサウンドですね。途中にはギターのノイジーかつテクニカルなソロが。
8. 神のご加護を Godspeed (曲 : 大山 曜)
ベースのしっとりっとしたリフからはじまり、ダイナミックリフからヴァイオリンがのびやかに美しく奏で、その後ドラマティックに盛り上がって。
9. 僕は黄金の舟に乗った My Golden Ship (曲 : MILKY)
アコギのしっとりとほのぼのした57秒の小曲です。
10. 明日への航海 The Voyager (曲 : 京極輝男)
アカペラヴォーカルからミドルテンポではじまって、しっとりとしたピアノが加わってバラード調に。そしてヘヴィリフからオルガン・ギター・ヴァイオリンがソロ廻しのように弾きまくって。中盤ではアコギのミドルテンポのほのぼのリフからドラマティックに盛り上がって。終盤では大勢が肩を組んで大円団で楽しく歌っているかのようなコーラスが。
11. かもめのロック Tale of the Fool (曲 : 入山ひとみ)
ヴァイオリンとヴォーカルがPOPにリズミカルにグルーヴィなベースリフにのって明るく楽しく爽やかに。
アルバム本編は全11曲で終わりですが、某店ではおまけのCD-Rが付いていまして、そこには未発表曲が2曲収録されています。
1曲目は「Do it!」。ぶっとくうねりまくるベースリフからミドルテンポではじまって、ギターのヘヴィリフが。即興のヘヴィブルーズな感じですね。
2曲目は「Dancing with the trees」。アップテンポのアフリカンなリズムにのって、ギターがハンマリングからフィードバックサウンドをうねらせて。62秒のこちらも即興な感じの小曲です。
 宣伝コピーに“バイオリンが軋み メロトロンが下降する!プログレ・グラム・ハード・ジャズ界の鬼才異才が集結して作り上げた唯一無二のロック・ファンタジー!”と記載されてていますが、まさにその通りで。プログレを極めた達人の方々による本気のROCK、めっちゃかっくいいっす!


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