ひよりの音楽自己満足

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さんずい 最初の一枚

2010-05-23 07:00:34 | 21th J-プログレ
 先日、3バンド出演のプログレイベントを観に行ったんですけど、時間の都合で残念ながら自分は最初のバンドしか観れなかったんですよね。で、ちょうど受付でその観れなかった2バンドのプロモCDが安く販売されていたのでお土産に買って帰りました。その2バンドとも全く聴いたことのないバンドでしたので、こうして音源が手に入ったのはラッキーでした。(もっともMy SpaceとかにUPされてるのかな?)

 <さんずい>は、<TEE>のフルート奏者<今井研二さん>が参加されているということで、ほんとは見たかったんですよね。でも出番が最後なのであきらめました。バンドの経緯などは全くわかりません。メンバーは女性ヴォーカルの<タマオさん>、ギターの<松信光徳さん>、キーボードの<カジコさん>、ベースの<明田川満さん>、ドラムスの<大谷昌功さん>、そしてフルート今井さんの6人編成です。
 この5曲入りCD-R「最初の一枚」は、2007年製作と書かれています。もう3年も前なんですねぇ。いったいどんなサウンドなのかとっても楽しみです。
 アルバム1曲目は「最後のひとり」。シンセとクリスタルな音色のどことなくチャイナ風のリフからミドルテンポでダンサブルにはじまって、ナチュラルなサウンドのギターリフと綺麗なコーラスが。そして澄んだピュアなヴォーカルがはいって、どことなく浮遊感のあるサウンドに。しかしパワフルなドラムと力強いベースがしっかり支えています。間奏ではテクニカルなギターソロが入り、終盤には優しく味わい豊かなフルートソロと、エモーショナルなキーボードソロが。とっても心地よい曲ですね。
 2曲目は「ナナメ」。ベースのハーモニクスリフからはじまって、幻想的なシンセサウンドが響き、そこにしっとりとしたピュアなヴォーカルがゆったりと優しくながれて。夢空間をたおやかにただよっているかのようです。その後、小川のせせらぎのような音とベースのハーモニクス音がながれるなか、フルートの素朴で心地よい音色がながれ、ギターのカモメが鳴いているかのような音が印象的に響いて。終盤はドラマティックに盛り上がって、ラストはしっとりとFin。慈愛に満ちた曲ですね。
 3曲目は「いつか空から」。ヘヴィなギターリフからパワフルなミドルテンポではじまって、そこにフルートの爽やかなフレーズがのって、そしてピュアなヴォーカルがはいって。サビでは突き抜けるような澄んだハイトーンも。間奏ではギターリフをバックにフルートソロ。序盤はメロウにしとやかに、そして徐々に力強い音色になって。続いてハードサウンドのエモーショナルなギターソロが。ダイナミックな曲ですね。
 4曲目は「水色」。ゆったりと、そしてリズミカルなキーボードリフと、バーカッションとベースのオリエンタルっぽいリフからはじまります。そしてタイトル通りに水中のようなゆらゆらとした雰囲気のなか、しっとりとしたヴォーカルがながれて。サビでは力強くダイナミックに。間奏ではフルートのしっとりとしたメロディがながれ、ギターのゆったりとした美しいアルペジオリフ、そしてフルートの伸びやかな音色のソロが。終盤ではパワフルなドラムとともにドラマティックに盛り上がります。
 5曲目は「夜を越えて」。アップテンポの躍動感のあるリズミカルなリフからはじまって、力強いヴォーカルがはいって。ノリノリのリズムでめっちゃ楽しいっす。中盤ではギターのかっくいいカッティングリフと澄んだハイトーンヴォーカルも。そしてノリノリのベースリフをバックにリズミカルなフルートソロが。
 曲調としては楽しく、しかもメロディアスで美しいポップスですけど、そこかしこにさりげなく変拍子やテクニカルな演奏がちりばめられていてプログレエッセンスも楽しめますね。なんといってもタマオさんのピュアで澄んだヴォーカルがたまらなくいいですね。聴いていてクセになりそうです。天からおりてくるような癒し系っぽい慈愛に満ちた歌声と、その天を突き抜けるようなハイトーンも素敵です。と言ってもヒーリングミュージックではなく、タイトでパワフルなドラムとうねるベースの強力なリズム隊が楽曲をビシッとシメていますね。そして繊細で美しいキーボードとかっくいいギター、さらに素朴な音色ながら力強さも感じさせるフルートが曲をドラマティックに盛り上げていて。素晴らしいアルバムですね。
 この5曲入りアルバムは2007年製作とのことですが、他にはないのかな?もっと聴きたいっす。フルアルバムも期待したいっすね。

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