ひよりの音楽自己満足

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田中詩織さん  The Viola

2014-08-31 06:59:02 | ジャズ
 今年(2014年)1月に<スパコネ大新年会ライブ>を観に行きましたが、美女3姉妹ヴァイオリンと思いきや、お一人はヴァイオリンではなく“ヴィオラ”だったんですね。自分のような素人には見分けも聴き分けも難しいのですが、よく考えてみればJAZZでヴィオラって珍しいなって。
 ビオラ奏者<田中詩織さん>。このライブのときはヴィオラの美しい音色はもちろんのこと、第2部の余興での詩織さんのミニセーラーすがたのあまりの可愛らしさに超ビックリ!現役JKよりも遥かに可愛くて綺麗で、しばし見とれてしまって・・・
 まあそれはさておき、そのあとで詩織さんの参加されているアルバムはないものかと探したら、ソロアルバムがあるじゃないですか。もちろん即購入です。2011年に発表された「The Viola」。名義は“Shiori Tanaka meets Shikou Ito”となっており、ピアニスト<伊藤志宏さん>が全面的に参加されています。またゲストでヴァイオリン奏者<maikoさん>、チェロ奏者<伊藤ハルトシさん>が1曲づつ参加されています。
 日本初のヴィオラ奏者のソロアルバム「The Viola」。アルバム1曲目は「The Viola」。ヴィオラの音色がゆったりと幽玄にながれ、徐々に力強くなって美しく盛り上がっていって。そして再びしっとりと。ヴィオラのソロ曲です。
 2曲目は「霞月」。ピアノとヴィオラの音色がゆったりとしっとりとながれ、ヴィオラが暗く美しくのびやかに奏でて。タイトル通りのイメージですね。夜中、月が霞んで見える光景が目に浮かんできます。その後、ピアノのミドルテンポのリズミカルなリフにのってヴィオラがのびやかに奏で、ドラマティックに盛り上がって。中盤では♪ダーン!ってピアノの衝撃的な音からピアノのエモーショナルなソロへ。しっとりと美しくドラマティックに展開して。続いてヴィオラのソロへ。メロウに力強くドラマティックに。ピアノがパワフルにリフを弾いて盛り上げて。ラストは静かにしっとりと。
 3曲目は「Fascination」。スタンダードというか、定番曲ですね。ヴィオラがゆったりと美しくドラマティックに奏でて。中盤ではピアノの美しいソロが。終盤では再びヴィオラがテーマメロをドラマティックに奏でて。
 4曲目は「My Funky Valentine」。まずはピアノがパワフルにアヴァンギャルドなインプロを。そこにヴィオラも加わってアヴァンギャルドなフィルをいれて。そしてピアノのアップテンポのパワフルでノリノリのリフがはいって、ヴィオラがリズミカルに明るく楽しく奏でて、そのままテクニカルなソロを。続いてパワフルなブレイクからピアノのリズミカルでテクニカルなソロ、そして再びヴィオラのソロが。ラストはユニゾンでリズミカルなリフを。
 5曲目は「PINOKO」。タイトルからイメージは手塚先生の名作B・Jのピノコちゃんかな?ピアノの音色が静かにしっとりとながれ、ヴィオラがゆったりとのびやかに奏で、ピアノのミドルテンポのリズミカルなリフがはいって、ヴィオラがのびやかに奏で、そのまま力強くもほのぼのした感じのソロを。続いてピアノがリズミカルでテクニカルなソロを明るく楽しい感じで。終盤ではリズミカルなリフからのびやかに、そしてゆっくりと。
 6曲目は「春雷」。ピアノとヴィオラがしっとりと暗く寂しげにゆったりと奏で、徐々にヴィオラがドラマティックに奏で、ピアノがパワフルに盛り上げて。中盤ではピアノの華やかなリフからヴィオラのテクニカルなソロが。終盤では一旦静かになってピアノのリズミカルなソロへ。そしてパワフルなリフからゆったりと。
 7曲目は「ラルゴとピノコ」。これもタイトルからしてB・Jからでしょうか。寝てばっかりでぐーたらなのに、危機予知能力のあるにくめない居候ワンちゃんとピノコちゃんのイメージかな。ほのぼのした感じのピアノリフからゆったりとはじまって、ヴィオラがのびやかに奏で、ここにヴァイオリンが加わってヴィオラとのびやかにハモって。その後、ピアノのスキップしちゃいそうなリズミカルなリフがはいって、ヴィオラのパワフルなソロ、続いてヴァイオリンの綺麗でエモーショナルなソロが。終盤ではピアノの綺麗なリフからヴィオラとヴァイオリンが綺麗にハモって、そこからピアノのエモーショナルなソロへ。ラストはヴァイオリンがゆったりとほのぼのとのびやかに奏でて。
 8曲目は「月影紺碧」。ヴィオラのゆったりとのびやかな音色が幽玄にながれ、ピアノもしっとりと響き、徐々に盛り上がっていき、ピアノのパワフルなリフからヴィオラのエモーショナルなソロへ。そしてピアノリフとヴィオラのフィンガーピックフィルの掛け合いも。中盤ではリズミカルなリフからアヴァンギャルド風なインプロ、そしてピアノのリズミカルなソロへ。終盤ではヴィオラのボレロ風のリフからピアノのパワフルなリフとともに盛り上がって、ダイナミックなリフからピアノの綺麗でリズミカルなソロへ。ラストはヴィオラがのびやかに奏でて。
 9曲目は「The Viola」。ヴィオラとチェロがゆったりとのびやかに奏で、ピアノのしっとりとしたリフからヴィオラが哀愁たっぷりにのびやかに奏で、ピアノとチェロとともにドラマティックに盛り上がって。中盤ではヴィオラのエモーショナルかつテクニカルなソロ、続いてピアノのリズミカルなリフからチェロの力強いソロ、さらに一旦止まってからピアノのリズミカルなソロが。終盤では一旦止まってからゆったりとしっとりとはじまって、徐々に美しくドラマティックに盛り上がって。ラストはゆったりとゆっくりとFin。
 10曲目は「September Second」。ピアノの躍動感のあるリズミカルなリフからヴィオラがメロウに爽やかにオシャレな感じでのびやかに奏でて。そしてテクニカルなユニゾンリフからヴィオラのテクニカルなソロ、ピアノのパワフルでエネルギッシュなソロが。中盤ではピアノリフからヴィオラがのびやかに爽やかに奏で、そこからヴィオラのテクニカルなソロへ。終盤では静かにフェードアウトそていくも、再びフェードインしてきて盛り上がって、ラストはテクニカルなユニゾンをキメて。
 11曲目は「慕情」。ゆったりとしっとりとはじまって、ピアノリフからヴィオラがしっとりとメロウにたおやかに奏で、そこから力強くのびやかにドラマティックに展開して。
 ソロアルバムというよりも、ピアノとのDUOアルバムに近い気もしますが、ヴィオラのヴァイオリンよりも深みのある美しい音色をたっぷりと堪能できる素敵なアルバムですね。ゆったりとしっとりとした曲や、リズミカルで楽しい曲や、テクニカルでエモーショナルなソロもあり、アルバムを通して楽しめますね。また機会があればライブ観に行きたいっす。

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