満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

嘗てリンゴ・スターを"テクノ”と評した高橋ユキヒロは

2023-03-03 | 新規投稿

嘗てリンゴ・スターを"テクノ”と評した高橋ユキヒロは私の知る限りその演奏を音楽的に評価した最初のケースだった。当時、知り得たビートルズ評では'縁の下の力持ち’とか'JohnとPaulの潤滑油’等どうでもいい賛辞しか与えられてなかった。だから少年期の私のリンゴへの思い入れは一種の判官贔屓による応援にも似た感情だった気がする。
前期ビートルズ(HELPまで)の快楽原則はリンゴ・スターのジャストピンポイントなデジタルビートに因るものだった。リズムの揺れこそがロックをロックたらしめる要素(モタるチャーリーワッツ、突っ込むキースムーン等)であるなら、それを中和する事で逆にポストモダンな90年代以降のテクノに通じる今様ビートの型を得たのがビートルズの不滅性の要素となったのではないか。


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