満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

The Cure perform Disintegration | Full Set | Sydney Opera House

2019-09-11 | 新規投稿
The Cure perform Disintegration | Full Set | Sydney Opera House


The Cure 『Disintegration』30周年記念全曲再現ライブ

Facebook上である方がリンクされており、知ったこのイベント。キュアーが1989年にリリースしたアルバム『Disintegration』の30周年を記念するライブイベントである。このニュースを知った時点で初めて私はこのアルバムがキュアーのキャリアの中で特別なものであった事を知る。それは私が言わばキュアーの熱心なファンという訳ではなかった事の証左であろうが、しかしこの『Disintegration』(89)というアルバムには私にある感慨を思い出させる必然がある。かつて私とロックバンドを組み、リーダーであった男のフェイバリットがキュアーであった。そしてこのアルバムがリリースされた時、「キュアーは行きつく所まで来た。これで解散すると思う」と言っていた。金のないあいつはカセットに入れてこのアルバムを聴いていたが、『Disintegration』は確かに終章と呼ぶに相応しいような荘厳さに満ちた内容で、私も彼のカセットを借りっぱなしで何度となく聴いていた。恐らく気に入っていたのだろう。ただ、そういった30年前の記憶がある物語として甦るのは、その正に直後、奴が姿をくらまし、私の視界から消え去った衝撃が強かったからである。『Disintegration』のカセットを私に残したまま、奴は消えた。その顛末について私は節著「満月に聴く音楽」で青春小説よろしくやや、感傷的に書いた。それすらもう20年も前だ。
時の流れは速すぎるが、Cureは万年、変わらない。化け物のような風貌のロバート・スミスのてらいもない内面賛歌。一生、青春をやっておけ。ファンではないが、リスペクトしよう。
P.Sこの動画は全編2時間以上ですが、本編である50:00から観る事をお勧めします。
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