知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

やっぱり夜は寝るもの・・・

2010年12月08日 | Weblog
施設も夜勤体制になって2年目になりますが、元々は宿直体制だけだったため、利用者の方は出来るだけ、夜間は寝られる方向で支援してきました。


当然、これが夜勤体制になっても変わることなく続いているのですが・・・


夜勤職員がいるのだから、夜間起きだしてウロウロする利用者の方の対応を・・・と考えるが一般的かもしれませんが、利用者の方の側から見れば「夜は寝るもの」、同室の利用者が夜間起きだして、ウロウロされたり、大きな声を出されては、迷惑です。


そう考えると、どんな体制になっても考え方は同じはず・・・


もし、夜間に覚醒してしまう方は、どうすればいいのでしょう?



基本的には、利用者の方の特性にもよりますが、昼間の生活のリズムが大きくかかわってきます。また、どれだけ昼間に身体をある程度動かすことで、睡眠モードに入れるか・・ということもあります。もちろん、それが出来なくて、どうしても夜間に目が開いて・・という方もいます。

あまり極端な方には投薬によって、睡眠リズムの確保をする方もいます。


また、もし夜間起きられても、静かに過ごせる工夫も考える必要もあります。ある程度、自発的に行動できる方には、ラジカセをイヤホンやヘッドホンで聞いてもらったり、別の場所で就寝したりもします。

睡眠リズムも悪い方は、昼間に居眠りをしたりされるので、できるだけ身体を動かしたりして、起きていられる状況を作ります。



ただ、職員の中には、利用者主体の考えがなく、「誰かが起きていても、夜勤の職員が対応すればいい」といった、職員主体の考えの方がいます。最初にも書きましたが、それでは周りの利用者の方は寝られなくてもいいのか?ということになり、その考え方は?ですね。



最近も、そういった夜間に起きて、廊下の戸を叩いたり、ドアノブをガチャガチャされる方がいて、その対応に困っていました(まだ継続中です)。
この方は、重度の利用者の方で、職員の言葉がけや本人のラジカセ等の対応が出来ません。

また昼間の精神状態も悪く、一日を通した対応が求められる方なんですが・・・


いろいろ試みて難しい部分が多く、最終的に服薬に頼らざるを得ない状況になりました。


服薬も、本人の状況や職員側の伝えようとする意図がなかなか精神科医に伝わらず、うまくいっていません(現在も臨時処方中です)。


また、そこから派生する食事の摂り方や日常の対応等、いろいろなことが重なって、少々職員も疲れが見えてきました。


服薬を始める難しさを体感しているわけですが、それ以上に現状をいかに伝えるか?、またそれをどれだけ理解して精神科医に橋渡し出来るか?は、方法論として困難です。状況の伝え方があいまいだったり、橋渡しするときの意見により、事の重みが違ってきます。


今、その状況のまっただ中にいます。



今後の展開は、また報告したいと思います。
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