知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

冬の帰宅期間の始まりです。

2010年12月26日 | Weblog
今年度の冬季の帰宅期間が、今日から始まりました。


朝から、順に保護者の方が来られて、一緒に帰られます。もちろん、残念ながら帰れない方もたくさんおられます。


利用者の方も、徐々に高齢化しており、それに伴って保護者の方も同様に高齢になられています。もう、親の代ではなく、兄弟の方や親戚の方、また甥っ子姪っ子さんが来られることもあります。


それでも、まだ帰れる方は幸せで、約半数の方が残留となっています。(実際、帰宅期間中・・・約10日間ありますが・・全期間帰れる方は少ないですね。)


今回は、保護者会が行われなかったこともあり、迎えに来られる時間も様々で、利用者の方も一度に雰囲気が変わることはなかったようです。


いつもならば、たくさんの方が一度に来られるため、野菜や椎茸等を販売しますが、今日はそういった雰囲気もなく、のんびりした帰宅期間の始まりでした。


それぞれ、各利用者の担当者の職員が、最近の様子や変わったこと、今後のこと等、いろいろ話して、そのあと荷物の用意をして帰ります。
皆さん、帰る時の表情はホントにいい顔してますね。


待てない・・早く帰りたい・・・なんて方は、早くから自分で荷物を用意して、寒い玄関で一人待っている人もいます。自家用車で来られている方なら、そのまますぐに帰れますが、公共交通機関を利用されている方は、その時間まで待たなくてはなりません(この施設のある場所は、相当田舎でもあり、2時間に1本ペースしかバスが来ません)。


今日は、特に北の地方では雪も降っており、この地域も非常に寒かったですね。



寒さよりも帰宅のほうが気持ちが優先してました。当然でしょう。




残留された方には、人数が減った分、広い空間や、普段使えなかった椅子や場所を使うことができ、ちょっと嬉しい部分も・・・


ただ、10日間の間、職員のほうも交代で休みを取らせていただきます。そのせいもあり、帰宅期間中に大きな取り組みができないのが、現状でもあり、まず入浴を優先し、その後はみんなで何か取り組めること・・・例えばカラオケやDVD観賞等・・・くらいですね。



もう少し残留する方が少ない頃は、年末にお鍋をしたり、ドライブに出たり・・といろいろ取り組みも出来たのですが、利用者の方の半数以上が残られる現状では、安全面を重視するのが精いっぱいですね。


どこの施設でも、高齢化が押し寄せてきている現状では、なかなか難しいとは思いますが、何かこんなことは・・・?というアイデアがあれば教えて下さい。


コメント (2)
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