晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

ものづくり・工場改善 西沢和夫 工場長のための実践!生産現場改革

2012年01月14日 | ものづくり・工場改善

(2012年1月16日発行)(次回1月23日予定)

ものづくり・工場改善関係の本のブックレビュー・紹介の10回目になりました。紹介では、あまり本を書かれていない方を選んで紹介してきましたが、今回の西沢先生は多数の著作があります。この本の選択理由は、やはり「工場長としての視点」になります。参考になりりそうと思われた方は、ぜひ購入ください。

年間12冊の中の1月の一冊です。

タイトル
 工場長のための実践!生産現場改革

著者
 西沢和夫(三井造船、米国系大手産業機械メーカ、コンサルティングファームを経て西沢技術士事務所を設立。コンサルティングファームではチーフエンジニアとして、本物の5S、見える化などの企業指導を行う。)

ここが読みどころ
 
この本の特徴は、生産改革を工場長の視点から書いてある点です。
 モノづくり工場を取り巻く環境が急激に厳しくなっており、対応策として従来の改善では効果が得られなくなっており、「生産改革」が必要になっています。そして、「生産改革」は工場長のトップダウンで推進していくことが必須条件です。
 しかし、工場長のトップダウンによる「生産改」の実践的な勧め方について書かれた書籍は(ほとんど)見られませんでした。工場の生き残りに取り組み、悩む工場長に、工場の生き残りの方策を提供することが本書の目的です。

内容
 18pに変化に対応する工場改革の「基本10方策」が記載されています。これは、ほとんど本の目次の内容と同じですので、目次を参照ください。
 24pに「全員参加の改善活動から生産現場改革への基本4ステップ」が記載されています。
 ステップ1:「本物の5S」で全員参加の基礎づくり
 ステップ2:「作業標準化」で人づくりの基礎づくり
 ステップ3:「見える化」で見える職場を造る
 ステップ4:「人づくり」で人が育つ生産現場をつくる
 その上で、生産現場改革への本格的な取り組みがスタートします。
 尚、ここでよく出てくる「本物の5S」については、31pに説明がされています。

目次
 1章 工場長主導の工場改革実践で生き残りを図れ!
 2章 「本物の5S」の導入・定着による現場改革を率先せよ!
 3章 標準化で非正規社員の短期ひとづくりを推進せよ!
 4章 「見える化」とコミュニケーションで変化対応力の高い生産現場をつくれ!
 5章 管理者と監督者(現場リーダ)を育成して組織力を強化せよ!
 6章 安全管理と機械設備管理で労働災害と機械故障のリスクをなくせ!
 7章 生産管理と品質保証なしに顧客満足は達成できない!
 8章 「6Mなぜなぜ分析」で問題解決力を強化せよ!
 9章 「ムダとり」の徹底実践で儲かる工場体質を実現せよ!
 10章 リードタイム短縮と在庫削減で速い生産体制をつくれ!
 11章 コストダウンと利益創造で本物の生き残りを図れ!

ページ数
 237p

価格
 1800円

概観
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