晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

ものづくり・工場改善 田村孝文・大塚泰雄 見える化でわかるムダつぶしコストダウン

2012年01月29日 | ものづくり・工場改善

(2012年1月30日発行)(次回2月6日予定)

今回は、ものづくり・工場改善の11回目になります。
この本は、書店で本を物色していて見つけました。なかなか良いなと感じて購入をしました。著者の一人の田村先生はIEの専門家のようです。その著作も持っています。そのため、「IE」の視点からみた「見える化」の本になっています。特に、IEの視点で見たモノづくり最適化の原則が記載されており、役に立つと思います。興味のある方は、本の購入などをご検討ください。

年間12冊の中の2月の一冊です。

タイトル:見える化でわかる ムダつぶしコストダウン

著者:田村孝文(日本能率協会コンサルタント。IEをベースに生産性向上、品質改善、原価低減、生産管理改善などを指導。)  大塚泰雄(大手工作機械メーカに11年勤務。現在、(株)MEマネジメントサービス取締役。マネジメントコンサルタント。)

出版社:日刊工業新聞社

ここが読みどころ:
 「はじめに」の部分では、著者の経験から、巨大資本で設備投資をする中国などの新興国に対し、日本的なモノ作りを極めてモノ作り国家として存続をしてほしいとの強い希望が書かれています。
 第3章のモノづくりの原則を適用する-モノづくり最適化の原則とは-に、製造方式を設計・改善していく際の多数の原則が分類されて記載されています。
■工程のつなぎ方の5原則
■人と設備のつなぎ方の5原則
■設備と設備のつなぎ方の5原則
全ての原則を記載すると大変長くなるので、私が気付きがあった原則を記載しておきます。これらは、実際に読んでいただくとなるほどと納得いただけると思います。
○量的分業を優先する
○人をネックにする
○ばらつきダン緩衝の原則
○ロットを変えない

内容:
 まず、17pに「見える化」のレベルが5段階で記載されています。参考になると思います。
 「見える化」の方法は、標準原価管理を用いて行います。117p。材料費、労務費、製造経費別に消費量差異(製造責任で発生)と価格差異(管理責任で発生)を明確にすることで「見える化」を実現させます。
 また、122pでは、見えるロスよりも、見えないロスのほうがコストダウン余地は大きいことが多いことが強調されています。見えないロスの事例が6つ記載されています。

余談:
 110pに、南極第1次越冬隊の西堀越冬隊長のことが書かれています。最近のTV番組で南極大陸が放映されましたが、大切なことは、まず越冬したことが無い中で越冬するという大目標を決める。大目標を決めた後に、越冬をするためには何をするべきかというアプローチを行うことです。とにかく、大目標を決め、その大目標を達成するための手段を徹底的に研究し、それを実現するための一番良い方法は何かを考えることです。状況分析的なアプローチからは、大きなブレークスルーは生まれない。

目次:
 第1章 モノづくりの現場のロスとは
 第2章 ロスのないモノつくりとは
 第3章 モノづくりの原則を適用する
 第4章 モノづくりで設備の特性を活かす
 第5章 標準原価管理により、現場のロスがお金で見えるようにする
 第6章 現場の材料費のロスをつぶしてコストダウン
 第7章 現場の労務費のロスをつぶしてコストダウン
 第8章 現場の製造経費のロスをつぶしてコストダウン


ページ数:205p

価格:2400円

外観
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義援金箱の玄さん

2012年01月22日 | 玄さん

(2012年1月23日発行)(次回1月30日予定)

道の駅「神鍋高原」にあった、東北の震災の義援金を募集する玄さんです。
後で写真を良く見ると、
下部が木の台座でもあり、どこからお金を入れて、とこに貯めておくのでしょうね?

Photo

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ものづくり・工場改善 西沢和夫 工場長のための実践!生産現場改革

2012年01月14日 | ものづくり・工場改善

(2012年1月16日発行)(次回1月23日予定)

ものづくり・工場改善関係の本のブックレビュー・紹介の10回目になりました。紹介では、あまり本を書かれていない方を選んで紹介してきましたが、今回の西沢先生は多数の著作があります。この本の選択理由は、やはり「工場長としての視点」になります。参考になりりそうと思われた方は、ぜひ購入ください。

年間12冊の中の1月の一冊です。

タイトル
 工場長のための実践!生産現場改革

著者
 西沢和夫(三井造船、米国系大手産業機械メーカ、コンサルティングファームを経て西沢技術士事務所を設立。コンサルティングファームではチーフエンジニアとして、本物の5S、見える化などの企業指導を行う。)

ここが読みどころ
 
この本の特徴は、生産改革を工場長の視点から書いてある点です。
 モノづくり工場を取り巻く環境が急激に厳しくなっており、対応策として従来の改善では効果が得られなくなっており、「生産改革」が必要になっています。そして、「生産改革」は工場長のトップダウンで推進していくことが必須条件です。
 しかし、工場長のトップダウンによる「生産改」の実践的な勧め方について書かれた書籍は(ほとんど)見られませんでした。工場の生き残りに取り組み、悩む工場長に、工場の生き残りの方策を提供することが本書の目的です。

内容
 18pに変化に対応する工場改革の「基本10方策」が記載されています。これは、ほとんど本の目次の内容と同じですので、目次を参照ください。
 24pに「全員参加の改善活動から生産現場改革への基本4ステップ」が記載されています。
 ステップ1:「本物の5S」で全員参加の基礎づくり
 ステップ2:「作業標準化」で人づくりの基礎づくり
 ステップ3:「見える化」で見える職場を造る
 ステップ4:「人づくり」で人が育つ生産現場をつくる
 その上で、生産現場改革への本格的な取り組みがスタートします。
 尚、ここでよく出てくる「本物の5S」については、31pに説明がされています。

目次
 1章 工場長主導の工場改革実践で生き残りを図れ!
 2章 「本物の5S」の導入・定着による現場改革を率先せよ!
 3章 標準化で非正規社員の短期ひとづくりを推進せよ!
 4章 「見える化」とコミュニケーションで変化対応力の高い生産現場をつくれ!
 5章 管理者と監督者(現場リーダ)を育成して組織力を強化せよ!
 6章 安全管理と機械設備管理で労働災害と機械故障のリスクをなくせ!
 7章 生産管理と品質保証なしに顧客満足は達成できない!
 8章 「6Mなぜなぜ分析」で問題解決力を強化せよ!
 9章 「ムダとり」の徹底実践で儲かる工場体質を実現せよ!
 10章 リードタイム短縮と在庫削減で速い生産体制をつくれ!
 11章 コストダウンと利益創造で本物の生き残りを図れ!

ページ数
 237p

価格
 1800円

概観
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四季の花 2012年1月 十両

2012年01月07日 | 四季の花

(2012年1月8日発行)(次回1月15日予定)

「千両万両あり通し」という言葉をご存知でしょうか?
お金がたくさんいつもあるという意味です。花の中にも「千両」と「万両」と「あり通し(蟻通)」があり、どれも正月ごろには赤い実を付けており、言葉から正月の縁起ものとして飾られる慣わしがあるそうです。
母親によると、神鍋高原は高地のため、また雪が降るため、千両・万両が育ちにくいようです。
しかし、千両・万両があれば百両・十両・一両のあるようで、このうち十両が庭に生えています。
縁起ものということで、また花言葉もとっても良いので、今回は十両の写真にしました。

Photo_2

十両:藪柑子(やぶこうじ)のこと。
   ヤブコウジ科
   高さ約30cm
   花言葉:明日の幸福

※「あり通し」は一両のことでもあるようです。
※母親は上記写真は「百両」(唐橘。カラタチバナ)と主張していますが、調査すると、むしろ「十両」に似ており、こちらで記載しています。どちらもヤブコウジ科になり、似ているのですが、「百両」は高さが約1mにもなるようです。
※赤い実の付く量の順番で、万、千、百、十の順番が決められたようです。(確かに、十両にはほとんど実が付いていない。)

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奥神鍋スキー場の民宿「志方ビラ」の紹介

2012年01月03日 | 神鍋レジャー

臨時

奥神鍋スキー場の民宿を紹介します。

志方ビラ → http://www3.ocn.ne.jp/~udoku/

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