晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

実践するドラッカー 行動編 / 佐藤等 / ドラッカー再び③

2020年11月15日 | 経営の本棚 ドラッガー

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第424回(2020年11月16日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 実践するドラッカー 行動編 / 佐藤等 / ドラッカー再び③
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この「ドラッカー再び」シリーズも3回目になりました。
1回目が利益について、2回目が事業編、3回目の今回は行動編についてです。
尚、4回目の思考編はこの3回目の行動編と深いかかわりがあります。
また、5回目はチーム編となります。

本題に入ります。
この本はドラッカー教授のセルフマネジメントの極意を2部作にまとめたものの内、
それを実現するための行動原理を記載したものです。
もう一部が基本的な考え方を記したのが思考編になります。
全体的な位置づけと概略の内容はⅱページの図を見て頂くと分かりやすいと思います。

書かれていることをまとめること自体が難しいのですが、あえてまとめると、
セルフマネジメントのためには(成果を出すための行動の仕方は)、
まず意思決定(2章)をし、計画(4章)をたてて、
行動をする中で時間管理(1章)と自己目標管理(3章)をしなければいけない
ということになります。

章立てとキーワードを拾っていきます。
チャプター1 時間が成果を決める
 ⅱ 成果をあげるために必要なのは習慣
 5 時間は常に奪われる
 15 確保した時間は、重要事項に振り向ける
 25 毎年2割、これまでの仕事を必ず廃棄する
チャプター2 意思決定が未来をつくる
 53 明日をつくる行動に集中しよう
 55 正しい答えを探そうとしない
 72 何も決定しないという代替え案が常に存在する
チャプター3 目標が成長を促す
 88 目標は自ら管理する
 100 「唯一正しい目標」は無い
チャプター4 計画が実現性を高める
 120 いかなる知識といえども行動に転化しない限り無用の存在である、
        しかし行動の前には計画をしなければならない
 122 計画が行動を呼ぶ
チャプター5 障害を通じて学ぶ
 147 主な資源は時間と知識

データ
著者  :佐藤 等
出版社 :ダイヤモンド社
出版年 :2010年
ページ数:188p
定価  :1500円+税
外観  :(思考編の本と一緒に撮影しています)
 

井上 直久

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実践するドラッカー 事業編 / 佐藤等 / ドラッカー再び②

2020年11月01日 | 経営の本棚 ドラッガー

本ブログは10月10日に開設10周年を迎えました。(2010年10月10日開設)
開設時に何年続けられるかなと心配していましたので、よく続いたものと思います。
関係者の方々に感謝いたします。
今後のことはまだ何も決めていませんが、続けられる限りはと考えています。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第423回(2020年11月2日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 実践するドラッカー 事業編 / 佐藤等 / ドラッカー再び②
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この本はドラッカーさんの事業に対して考えられていることがまとめてあります。
そして、ドラッカーさんの本の特徴は、「経営者に贈る5つの質問」の本にあるように、
質問にあると思います。
今回は質問を中心にまとめてみました。
そして、これらの質問に答えることは簡単なことではありません。

1.事業とは何か
2.われわれの事業とは何か
3.われわれの事業は何であるべきか
4.われわれの事業は何になるべきか
(本文中に4つの質問が記載されているわけではありませんので。)

1の「事業とは何か」は、事業の本質を考える質問。
2の「われわれの事業とは何か」は、現在の事業について考える質問。
それは、市場でのリーダーシップと強みについて考えることになります。
3の「われわれの事業は何であるべきか」は、会社の使命から事業を考える質問。
会社のスタート地点はあくまでの使命です。
4の「われわれの事業は何になるべきか」は、将来の事業について考える質問。
それは、製品のプロダクトライフサイクルと市場でのリーダーシップと
自社の強みと環境の変化(機会)を考えることになります。

以上でこの本のポイントを言い表せているように思いますが、
目次に従い、キーセンテンス・ワードを拾ってみました。
PART1 理論編
1.事業とは何か
  6p:価値変換プロセスである
  8p:事業の定義は環境、使命、強みの3つの要素からなる
2.顧客が事業である(事業のマネジメントとは何か)
  32p:事業の目的は顧客(価値)の創造である
3.マーケティングを問い直す(われわれの事業とは何か)
  69p:マーケッティングとは顧客目線で顧客言語で話すという思考習慣
4.イノベーションの可能性
  105p:マーケティングが企業の第一の機能、第二の機能がイノベーション
  111p:イノベーションは技術に限らない。新結合。
  114p:イノベーションの前提①体系的廃棄②継続的改善③成功の追求
PART2 実務編
5.事業を分析する
  155p:経営者が今日行うべき仕事
  158p:リーダーシップ
6.知識を強みに変える(強み)
  188p:知識が顧客の満足と価値において意味あるものでなければならない
  190p:差別化の源泉は知識
  193p:知識が行動の結果
7.事業機会を発見する(環境)
  214p:まず廃棄
  218p:機会を発見する7つのヒント
  222p:まず知覚
8.われわれの事業とは何か
  246p:事業の寿命
  250p:その定義は現在も有効か
  254p:成熟期を過ぎてからでは遅い

データ
著者  :佐藤等
出版社 :ダイヤモンド社
出版年 :2012年
ページ数:280p
表紙  :
 

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