晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

「徐行」の玄さん

2014年02月23日 | 玄さん

第183回記事(2014年2月24日(月)発行)(毎週月曜日発行予定)

2月ともなると年度末で、公共事業の予算の消化のための工事が多いように思うのですが。
玄さんは大工さんぽいところがあり、工事現場とは似合いますね。

Photo_4

by 三郎衛門

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ものづくり・工場改善 見える化 ② よくわかる「見える化」の本 越前行夫

2014年02月16日 | ものづくり・工場改善 見える化

第182回記事(2014年2月17日(月)発行)(毎週月曜発行予定)

金・土曜は雪で、特に2週間続けての大雪で、甲府では積雪が1mを越えたとのこと。
雪かきの苦労などをよく知っているだけに、影響を受けられた方は大変です。
お見舞い申し上げます。

さて、今回は「見える化」の2回目になります。
「見える化」はいろいろな本を読めば読むほど定義が難しく、活動範囲が広がっていってしまいます。
その中で、この本は製造現場の「見える化」について書かれた本で、本の中で多くの事例が写真で紹介されています。
そのため、とってもわかりやすくなっており、製造現場の方には実践的で参考になると考えます。
また、本の中で見える化の事例を調べたらというお薦めがあり、これに従い、個人的に調査もしてきましたので、ご参考にしてください。

●外観
Photo

●目次
 はじめに
 第1章 見える化って何?
 第2章 見える化はなぜ必要なの?
 第3章 見える化の条件
 第4章 こうすれば見える化ができる
 第5章 日常でできる見える化
 第6章 製造現場でできる見える化
 第7章 見える化実践のためのノウハウ
 第8章 見える化は進行する

●お薦めのポイント
 この本を最初に紹介させていただくのは、先ほども書いたように、製造現場の見える化の事例が豊富な写真で紹介されており、日常生活で見かける見える化の事例も豊富に紹介されています。
 そのため、日常生活で見かける見える化の事例を、製造現場や日常生活の場で活用していけると考えます。
 つまり、日常生活で見かける見える化の事例を数多く、頭の中に叩き込んでおくことがポイントです。

 また、本の中では特に「安全」について、安全の見える化について、章の先頭に記載されており、職場の安全を確保するために見える化が重要な役割をはたしていることが認識されます。

●私の調査した日常の見える化事例
 ということなので、私も日ごろから気になっている見える化の事例を調査してきました。テーマはエレベータのドアの開閉ボタンです。エレベータメーカには、国内メーカでは日立、三菱、東芝、フジテック(海外で主に販売されているようです)など、海外メーカにはオーチス(パナソニックとまだ提携されている?)、シンドラー(人身事故が発生し、新聞報道されていました)などがあります。(こんなにすぐ出てくるのは、かつて押しボタンSWでかかわりがあったのですが。)多くのメーカがあり、どのエレベータを見てもそのたびに違っていると感じていました。
 全てのメーカを網羅できてはいませんが、エレベータのドアの開閉ボタンは本当にまちまちでした。正直いってあきれ返るくらいでした。どれくらいばらばらかを以下に記載しますが、それだけ決定的にわかりやすいドアの開閉ボタンは無いということでしょうね。

 ①大きさ:最近は、開くボタンが大きなものが出てきているようです。押しやすい。
 ②形:形は丸と四角の2タイプですが、丸形はほとんど無いようです。
 ③色:表示色は、白・黒・緑・オレンジ。ほんとにまちまちです。
 ④表示:文字で記載されているもの、図形できさいされているもの、文字と図形で記載されているもの。3タイプありました。
 ⑤文字:文字も「開」「閉」と「ひらく」「とじる」と2タイプあり。
 ⑥図形:図形も、ドアが合わさった状態を、「1本の線で表示」する場合と、「2本の線で表示」するタイプの2タイプがありました。人が描かれているものもあります。

 以下、文字ではわかりにくいので写真を添付しておきます。
 
Photo_2 ボタンの大きさが違う①

Cimg4544 ボタンの大きさが違う②

Photo_4 図形でドアの合わせ目が2本線Photo_3 図形と文字の組み合わせ

Photo_5 開のボタンに人が描かれている

Photo_2 丸ボタンで、漢字で表記

比較してみると、どれにも長所と短所があり、決定的なものはありませんよね。
でも、生産の現場で使うときの参考には必ずなると思います。

※どのSWにも点字がついています。同じ点字でこれは統一されています。

●データ
①著者:越前行夫(現在、「工場管理」という雑誌でも連載を持たれています。)
②出版社:日刊工業新聞社
③定価:本体1800円+税
④ページ数:175p
⑤出版年:2008年

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勝手に神鍋遺産 ③ 【栗栖野区】 溶岩風穴

2014年02月09日 | 勝手に神鍋遺産

第181回記事(2014年2月10日(月)発行)(毎週月曜発行予定)

この週末は特に首都圏での大雪が話題です。約50年ぶりの大雪で、積雪は約25センチになったようです。週末でよかったかもしれません。
神鍋高原もかなりの雪が降っているようです。

さて、今回は勝手に神鍋遺産のテーマで栗栖野区の神鍋風穴を紹介します。
風穴とは風がとおり抜ける穴のことだそうですが、神鍋山の火山活動で出来た穴で、穴の中の年間平均気温は8度だそうです。夏はとてもひんやりして天然のクーラーになっています。
神鍋味街道で紹介した「風穴庵」さんの隣にありますので、訪れてみてください。ただし、安全のため鍵がかかっていて中には入れませんので。柵の柱の間から、中を覗いて見れるだけですが。

以下に、説明板に記載されている内容をそのまま書き出しました。

山陰海岸ジオパーク 風穴(溶岩風穴)
神鍋山が、噴火した時にできた自然の空洞です。
 流れた溶岩の外側が先にかたまり、中の溶岩が流れ出た跡だと思われます。
奥行き約6m、幅約6m、高さ約8mの空間で、内部の年間平均気温は8℃です。
 夏は涼しく、冬は暖かく、年中大きな温度変化がありません。
昭和20年頃には、種子の貯蔵庫として使われていました。
 天然の冷蔵庫で、低い一定温度が保存に適していたようです。
神鍋観光協会

Cimg4112
(中央の暗い部分が入り口です)(入り口の前に立ち入り禁止の看板が見えています)

Cimg4113
(説明板です。溶岩は英語でLavaというようですね。溶岩洞窟はLava Cave。)

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経営の本棚 ⑤ チーズはどこへ消えたのか? スペンサージョンソン

2014年02月02日 | 経営の本棚

第180回記事(2014年2月3日(月)発行)(毎週月曜発行予定)

●まずはじめに、
ビジネス寓話というものをご存知でしょうか。比喩によってビジネス・経営に馴れ染めの深い出来事を書き、それによって諭すようにした物語のことです。ビジネス・経営の現場が別の場に置き換わり、必ず擬人化が行われます。
今回はそのビジネス寓話に関するものです。
●あらすじは、
あるところに2匹のねずみと2人の小人が住んでいて、日々を生き延びるために、巨大な迷路の中で毎日チーズを探し回る生活をしています。ある時、大量のチーズを見つけ、チーズを探し回らないでもよい夢のような生活が続きました。しかし、ある日突然チーズが消えてしまいます。その消えてしまったという変化に対して2匹と2人がそれぞれ個性的な対応をします。
●ポイントは、
知性の高い人間を擬人化した小人は、ネジミに比較し知性が高いはずなのですが、チーズ(=ビジネスや人生における成功や幸せ)が消えるという事実(=変化)を受け入れられず、夢のような過去にこだわり続け、チーズの無い現状にしがみついてしまいます。
同様のことはビジネスの世界でもありますよね、過去の成功体験が企業の衰退の原因であったといった例です。
●そこから導かれる結論は、
社会や市場の変化は必ず起こるものであり、変化を探知・予期し、変化にすばやく対応し、自分自身が変わることが大切ということです。

かつて日本でもベストセラーになった本です。

〇ページ数は94ですので、あっという間に読めてしまいます。扶桑社。838円+税。2000年出版。
〇原題はWho Moved My Cheese?
〇写真
Photo

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