第167回記事(2013年5月27日(月)発行)
今年の春の神鍋溶岩流ツアーは、残念ながら川の水量が少なく、
滝を眺めて楽しむほどにはなりませんでした。
しかし、よくよく回りを見回してみると、色々なきれいな花が咲き乱れています。
特に栃本区の「井瀬さくら」は国道482に看板があり、大きな木なのですが、
山桜なのでしょうか、ソメイヨシノに比較して開花が遅く、
その桜が満開で大変きれいでした。
溶岩流ツアーにはこんな楽しみ方・別の楽しみ方もあります。
井瀬さくら
ほかにもいろいろ咲いていました。
名色区の別荘地区で、きれいですね
こちらの桜も見事です
椿がひっそりと
モクレン。左下にわずかに滝が見えています
こんな小さな花も気になります
第146回記事(2013年5月20日(月)発行)
バランス・スコアカードの本の紹介の3冊目になります。
この本は大変良いと思いますので、難しい内容が多数ありますが、読み込んでいただけたらたいへん力がつくと思います。
先にこの本の<おすすめ点>(良い点)を挙げておきます。
・守・破・離の3レベルに分け、基本(守)から実践(破)・応用(離)までを網羅している。
・著者のノウハウが惜しげもなく公開されている。(その点はすごいです)
・2004年ごろのBSCブーム後のBSCの進歩を反映している(ほとんどの本は、BSCブーム時の出版で改定されていない)。ブームでない今敢えて出版される点に、著者の意気込みが感じられます。
<タイトル>
松原流 戦略マップ/BSC<バランス・スコアカード>実践教本
<著者>
松原恭司郎(公認会計士。中央大学専門大学院特任教授。キュー・エム・コンサルティング有限会社取締役社長。BSCフォーラム顧問。)
<出版社>
日刊工業新聞社
<定価>
2200円
<お薦め度>
内容を読みこなしてもらうことを条件に、5点満点中4点。
最後の、応用の部分は読みこなせませんでした。それが-1点の理由です。しかし、たいへん重い内容を読みこなせば、たいそう力のつく本だと思います。
表紙にも「バランス・カードを極める一冊」とあります。
<参考になった点>など
<概略>は、
戦略マップ+バランス・スコアカード+アクションプラン の3点セットについて記載されています。この3点セットである点が重要です。
<構成>は、
「守」の部で基本が、「破」の部で実践が、「離」の部で応用が述べられています。
<参考になった点>は、
「極意伝授」のページが多数あり、全ての部分が参考になります。とにかくいっぱいです。その中で特に1つ挙げるとなると、142pの
「戦略策定はアート(芸術)である」
という点でしょうか。アート(芸術)であると言われるとつくづく難しいと考え込んでしまう部分がありました。
また、私がそれまでに知らなかったために(認識不足もありますが)大変参考になった点は、
・戦略マップにテンプレートがある
・戦略目的の数におすすめの数がある
・顧客への価値提案に3つのタイプがある
です。さらに、戦略策定関係の情報もいっぱいで、参考になる点が多数です。
さらに、親しみを持って読めた点はp37他の「戦略キャンバス・バリューカーブ」でしょうか。既に品質管理・TQM関係でQFD(品質機能展開)を知っており、スット頭の中に入ってきました。この部分は、ご存知ない方は飛ばして読まれたら良いのではと思います。
他の本との<相違点>は、
・戦略目標の替わりに戦略目的を使用している
・CRSなどの扱いなどで、視点の数は4つを推奨している
・戦略キャンバス・バリューカーブについて説明がある
などです。違いが多くあるからこそ (松原流) といえるのです。
<外観>
第145回記事(2013年5月13日(月)発行)
春の神鍋溶岩流ウオークに行ってきました。
残念なことに今年は水が少なく、川が流れていないところがだいぶありました。
しかし、参加料が1000円から100円になったこともあり、200人くらいの参加だったのでは。
参加された皆さんは思い思いに元気に歩いておられました。
①清滝派出所の前の、山宮公民館に集合し、受付
(秋とは集合場所が異なります)
②参加者の先導役のガイドの前田敦司さん。
(紹介がありました)
(2013年6月15日に写真は削除しました。)
③いざ出発。そして、人人人の列。
(秋とは異なるコースでした。)
山宮公民館を出発→山宮の集落を抜け→農道を下り
→旧頃垣口のバス停あたりで、溶岩流に合流
→溶岩流に沿って八反の滝まで→崖を上り
→別荘地を抜けて公民館へ戻る
④川には水は無し
・・・・棚田の滝あたり
⑤水がないからこんな物が楽しみになりました
⑤但馬ドームもはっきり見えていました
⑥八反滝の直前の、最後の難所の橋を越えて
(後方が八反滝)
⑥ゴールしました
(当日は豊岡の最高気温の予想が28度でたいへん暑かったです。)
第144回記事(2013年5月6日(月)発行)
今回はバランス・スコアカードの本の紹介の2冊目になります。
著者の吉川先生は、バランス・スコアカードの日本での第一人者ですが、日経文庫として出来る限り初心者にもわかりやすく書かれています。
タイトル
バランス・スコアカードの知識(日経文庫1063)
著者
吉川武男(横浜国立大学経営学部および大学院教授。エジンバラ大学客員教授 (いずれも出版時))
出版社
日本経済新聞社
定価
830円(購入当時)
私のおすすめ度
初心者向けの本と位置付けた上で、5ランク中の4とします。
減点理由はポイントと感想のところに記載しています。
参考となるポイントなど
<おすすめ対象>は、
バランス・スコアカードの初心者
<全体の構成>は、
・バランス・スコアカードの基礎
・バランス・スコアカードの成功事例
・バランス・スコアカードの構築ステップの説明
・バランス・スコアカードの特徴と効果
からなっています。
特にバランス・スコアカードの構築ステップでは、どの本も同じなのですが、
・プロジェクトチームの編成
・ビジョンと戦略の策定
・視点の洗い出し
・戦略マップの作成と戦略目標の設定
・戦略目標に対する重要成功要因の洗い出し
・重要成功要因に対する業績評価指標の設定
・業績評価指標に対する数値目標の設定
・数値目標を実現するアクションプランの作成
になります。
読んでみて特に<認識が深まった点>は、
・戦略を具体的な行動に落とし込むこと
・その時に、因果関係が存在するようにすること
・作成した戦略マップは、みんなが見て理解できること
・行動の結果を、数値で必ず評価すること
が大変重要であることです。
本の中で特に<参考になる点>は、
良くないバランス・スコアカードの例です。
・業績評価の寄せ集めとなっているもの
・戦略が組織に浸透していないもの
・目標や要因や指標間に因果関係がないもの
・視点間の繋がりがないもの
が、「バランス・スコアカードの特徴と効果」の章に図で紹介されており、わかりやすいものとなっています。
また、あまりにも4つの視点が有名ですが、この4つの視点にこだわらなくても良いのだそうです。ただし、自治体関係のバランス・スコアカードでは、財務の視点と顧客の視点の位置が逆転していますので。
<残念な点>(わかりにくかった点)は、「バランス・スコアカードの構築」の説明が大変複雑な構造になっています。各ステップの中が
・〇〇分析のワークシートと、
・戦略マップのテンプレート(テンプレートがあると初めて認識しました)
の並列記載になっている上に、テンプレートの説明では
・モービル石油のバランススコアカードと
・テンプレートのバランス・スコアカード
の並列記載になっています(さらに、見開きの右と左のページになっていないところがあり、比較がやりにくい)。そのため、今読んでいるところはどこかを認識しながら読まれると理解が促進されると思います。本当はもっと書きたいのですがこのくらいで。
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