晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

丹鉄 各駅停車の旅 ① WILLER TRAINS 出発進行

2018年01月28日 | 丹後情報 丹鉄

今後は、京都府の中小企業診断士仲間で書いているHPの私の書いている記事で、
「丹鉄」に関する記事をグループリーダの了解が得られましたので、
コピーして記事とします。
4週連続で記事とします。
                               神鍋屋 三右衛門

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はじめに

「三たん(さんたん)」という言葉をご存知ですか?
(決して電池の単三(たんさん)のことではありませんので。)
昔の国の呼び名で、丹波国(京都府中部・兵庫県中部の一部)と丹後国(京都府北部)と
但馬国(兵庫県北部)のことです。
(但馬は「たじま」と読みますが、強引に「たんば」とも読むことができますね。)
この旧3国は現在でも経済的な結びつき等が強いので、「三たん」地方と呼ばれています。

別名は「三たん鉄道」
この「三たん」地方を走る鉄道がありました。かつての旧北近畿タンゴ鉄道(KTR)。
路線は3本、①宮豊線(京都府宮津市(丹後国)から兵庫県豊岡市(但馬国))
②宮福線(京都府宮津市(丹後国)から京都府福知山市(丹波国))
③宮舞線(京都府宮津市(丹後国)から京都府舞鶴市(丹後国))

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(出典:京都丹後鉄道のホームページの路線図)

大赤字
三たん地方は基本的に過疎地なので、鉄道会社は毎年大赤字。
KTRの34期事業報告書では、約15億円の補助金が地元自治体等から出ています。
住民の足として鉄道は残したいが、大赤字をどう解消するのか?
その結果考え出された案が、上下分離方式。
つまり、鉄道資産を持つ会社と、鉄道を運行する会社を分ける。

赤字路線の鉄道運行に手を挙げた「WILLER TRAINS」
 上下分離方式を採用しても、鉄道の運行だけでも大幅な赤字になってしまいそう。
誰もが拾いたくないような「火中の栗」。
そんな、火中の栗を敢えて拾われたのが
「WILLER TRAINS」(ウィラー トレインズ)。(URL http://trains.willer.co.jp)
長距離高速バスを運行し、革新的なサービスを導入し大幅な売上アップをしている
WILLER ALLIANCE グループの会社です。

cimg6608%e3%80%80%e5%ae%ae%e6%b4%a5%e9%a7%85(宮津駅にある、京都丹後鉄道 の会社の看板)

がんばれ「丹鉄」
旧KTRは、京都丹後鉄道(略称「丹鉄」)と名前を変え、列車運行が2015年4月からされています。主に京都府の過疎地を走る「丹鉄」の、
①沿線各駅の名所や会社
②新しい取り組み・新しサービス
③その他
をがんばれの気持ちを込めて今後ご紹介します。

神鍋屋 三右衛門

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トヨタ式「ダントツ品質活動」 野村貞郎 / ものづくり・工場改善 品質管理 (3)

2018年01月13日 | ものづくり・工場改善 品質管理

先日、日本経済新聞電子版を読んでいたら、兵庫県新温泉町の日本精機宝石工業(JICO)の
元従業員の方の記事が載っていましたので簡単にご紹介したいと思います。
お名前は森田耕太郎さん。
(日本で唯一だと思いますが)レコード針を生産し続けているJICOで、50年間業務に携わって
こられました。特に複雑なSAS針を作れるのはJICOの中でお一人なので、10年前に定年
になっても継続雇用され、昨年の秋に期間終了されたが、今も会社と契約して出社され、技術指導に
励まれているそうです。
田舎でレコード針を作る苦労や、CDが出た時の経営危機や、レコード針が売れない長い期間の記事の
部分を読むにつけ、その苦労がよくわかりました。
それから、日本経済新聞電子版では「文化」のジャンルに入ってきました、レコード針をつくり続けることで
日本文化なども、つくりそして継続されてきたんですね。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第362回記事(2018年1月15日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 トヨタ式「ダントツ品質活動」 / ものづくり・工場改善 品質管理 (3)
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はじめに
この本は、トヨタ自動車系のフォークリフト会社の豊田自動織機さんで品質改善活動を9年間指導された、野村さんの活動の軌跡を描かれたものです。品質改善は、本当に「愚直に」「地道に」「徹底的に!」やらないといけないことが実感される内容です。その点で参考になる点があります。
個人的には、今私が行っている自部門の品質改善活動と同じような方向性の活動であり、自分の行っていることが間違っていないとこころ強く思い、これからも頑張ろうという気になる本でした。

一読いただいて、参考になればと思い、ご紹介します。

内容に入る前に、まず、タイトルに「限りなくゼロに近づける」と「ダントツ」という言葉が出てきますが、この言葉の意味などを紹介します。「限りなくゼロに近づける」とは、毎年品質不良を半減していくと結果的にゼロに限りなく近づくと考えてください。「ダントツ」とは、活動の継続で競合他社との優位性を最大化すること(11p)と思っていただいたらよいかと思います。

ポイント

豊田自動織機さんのダントツ品質活動は3年毎の3回合計9年ですが、第1期の3年間で行われた、①見える化、②(改善の)8つのステップ、③標準化、④ウィークポイント・マネージメントが、他社での活用の可能性が高いと思いますので、この4点について説明等をしたいと思います。
①    見える化 見える化はどこでも行われていますが、不良を多発させている部署が、「これはまずい、なんとかしなければ!」と危機感を感じるボードをつくることがポイントです。(27p)部署別のウィークポイントの見える化が大切です。
②    (改善の)8つのステップ シンプルでわかりやすいステップを決めて対策をすることで、改善のスピードが格段に向上(52p)することになります。誰がいつまでに何をするかが決まっています。
③    標準化 標準化すべき項目は、作業に関する標準、ものの取り扱いの標準、品質チェック関連項目などがありますが、それらをさらに細かく分けられて、そのそれぞれについてすべきことが決まっています。細かく項目を分けて、標準化すべきことを明確化することが大切です。
④    ウィークポイント・マネジメント 慢性多発不良撲滅の活動に関係します。慢性不良の発生推移と対策履歴を見える化し、再発の都度、なぜ前回までの対策が効かなかったかを考え、新たな対策を実行するように仕向けるが特徴です。「対策が的を射ていれば、不良は減少。対策が的外れであれば不良は横ばいのまま。」となります。

最後に
ダントツ品質活動のキーワードが10書かれています(266p)。この中から、敢えて3つ選んでみました。
①    ものづくりに近道、マジックはない
②    現地現物コミュニケーション
③    対策はすぐやる、徹底的にやる

以上、ご参考になればと思います。

                               井上 直久

データ
タイトル:品質不良を限りなくゼロに近づけるトヨタ式「ダントツ品質」
著者:野村貞郎
出版社:日刊工業新聞社
出版年:2016年
ページ数:275p
定価:本体2400円+税
外観:

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日々是好日 / 経営の一言

2018年01月01日 | 経営の一言

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第361回記事(2018年1月1日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 日々是好日 / 経営の一言
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新年明けましておめでとうございます。

「新年にふさわしい言葉」はないかなと探している中で、
会社への通勤路のお寺さん(泰勝寺)の掲示板に掲載されている
この言葉が見て、すぐ気に入りました。
有名な禅僧の方の言葉のようです。
経営もこの考え方が大切なのでは。



井上 直久

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