晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

京都府井手町 / 田中鉄筋工業さん / 鉄筋加工業

2022年02月27日 | 技術者の工場見学

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 ブログ 「経営支援オフィス MMO」
 第2回(2022年2月17日(月)配信)・・・・・配信は不定期です
 技術者の工場見学・・・そこには元気な社長さんと技術がある!!
 京都府井手町 / 田中鉄筋工業さん / 鉄筋加工業
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今回お伺いしたのは、京都府井手町にある田中鉄筋工業さん。
コンクリートの中に入っている”鉄筋”の加工をされています。

はじめに
まず田中社長様の年齢を聞いてびっくり!
87歳なんだそうです。(とてもそんなお歳には見えない元気な社長さんです。)


長い社長人生の極意についてお聞きすると、とにかく「根性」とのこと。
忘れないために、社長室にもしっかりと「根性」の額が飾ってありました!!


それ以上に素晴らしいなと思ったのは、社長さんが手に持っておられる
黄色の「スーパーサッチャー」という土砂崩れの検出機を開発されたときの話。
(この検出器はメカ設計技術と回路設計技術とその他の知識も必要でなかなか開発
完了できない代物と私は思いました。実際なかなか完成しなかったそうです。)
なかなか完成しない検出器の開発委託先に、毎月定額の開発費をずっと
振り込まれていたそうです。(なかなかできることではないですね。)
ちなみに、「スーパーサッチャー」の使い方は以下のようになります。


工場見学・・・鉄筋の加工はこうなっています
お聞きしたお話は興味を惹かれるものばかりでしたが、このへんで工場見学へ。
鉄筋の加工は以下の写真のようになっています。
①鉄筋を真っすぐにする・・・鉄筋は写真右下のように巻かれた状態で入って
くるので、左奥にある機械で真っすぐにします。

②鉄筋を所定の寸法に切る・・・真っすぐになった鉄筋を、設計図で
指定された寸法に切断します。写真中央が切断機。

③鉄筋を溶接する。・・・鉄筋を井桁に組んで、交点を溶接します。
この時、激しく溶接の火花が飛びます。

④出来上がり・・・きれいに出来上がりました。これが工事現場に運ばれて
使われます。工事現場などで似たものを見かけますね。



場合によっては、鉄筋を曲げることもあります。
●曲げる前・・・真っすぐな鉄筋が写真の左下に向かって伸びています。

●曲げた後・・・真っすぐに伸びた鉄筋が、ローラーのようなもので
いとも簡単に曲げられて、180度反対の方向になり、
鉄筋はU字型になっています。

曲がるときに人が離れてないと巻き込まれて事故になるので、とにかく
安全第一の仕事です。

田中鉄筋工業さんのHP・住所・連絡先
田中鉄筋工業さんのHPと住所と連絡先は以下です。
HP:田中鉄筋工業株式会社 (tanakatk.jp)
住所:京都府喜郡井手町大字井手小字川久保1番地
連絡先:0774-82-2341
    0120-315-789


井上直久

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「ドラッガーの時間管理術」 吉松隆 / 経営の本棚

2022年02月20日 | 経営の本棚


ご近所の家の庭から道にはみ出している木の実。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第451回(2022年2月21日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 「ドラッガーの時間管理術」 吉松隆 / 経営の本棚
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先日、表題の本を読んでいて、時間どろぼう対策に関連して、CIAの前身の組織が作成した、相手組織に送り込まれたスパイがその組織を崩壊させるためのマニュアルが書いてあり、大変面白いなと見ていました。127p。そしてその翌日の新聞でも「秘密文書が教えるダメ会議」というタイトルで同じ内容のことが載っていました。もの凄い偶然ですので、ぜひ皆さんにも知ってもらいたいと思い、その「サボタージュ・マニュアル」の一部を記載します。

書いてある内容とは逆のことをしたら、またはこれらのことをしなければ、生産性が必ず上がるということになります。思い当たる点があれば直ぐに改善しましょう。

・何事をするにも「決められた手順」を踏んでいなければならないと主張せよ。迅速な決断をするための簡略した手続きを認めるな。
・重要な仕事をするときには会議を開け。
・可能なところでは「さらなる調査と検討」のためにすべての事柄を委員会委ねろ。委員会はできるだけ大人数とせよ(けっして5人以下にしてはならない)。
・もっともらしい方法で、ペーパーワークを増大せよ。ファイルを複製することから着手せよ。
・以前の会議で決議されたことを再び持ち出し、その妥当性をめぐる議論を再開せよ。
・あらゆる決断に対する妥当性について懸念を示せ。計画された行動はそのグループの権限内にあるのか、それが上層部の方針と矛盾していないか懸念を投げかけろ。
・指示、小切手などの発行に必要な手続きと認可を増やせ。一人でも十分なことに、3人が認可をしなければならないように取計らえ。
『サボタージュ・マニュアル』

井上 直久

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「あと一歩だけ前に進もう」 / 経営の一言

2022年02月06日 | 経営の一言


大阪府立中之島図書館の近くにて。白い花ですが、なんという名前でしょうね。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第450回(2022年2月7日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 あと一歩だけ前に進もう / 経営の一言
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丹後縮緬に関心があり、1月初めにNHKで放送された、「プロフェッショナル 仕事の流儀」を見ました。プロフェッショナルとしてスポットが当たったのは西陣織職人の金谷博さん(京都府の与謝野町出身)。番組の中に会社の暖簾が出てきましたので、西陣織で有名な細尾さんの工房長とすぐ分かりました。西陣織は帯用ですので幅が狭いのですが、これをホテルの壁紙やトヨタのレクサスの内装品として使用する為に幅の広いものを織られ(ファブリックと言われているようです)、かつ織にも工夫をこらされ、現在たいへん好評を得られています。しかし、その評価を得られるまでには長いトンネルの時期があったようです。例えば3年連続パリの展示会に出品してもなかなか成果が上がらない。そんな長いトンネルの中の時期を過ごされて今の興隆があるのですが、現在も色々と新しいことにチャレンジされており、その苦労がよくわかる番組でした。過去のご苦労を多少聞いていただけに、番組の最後に流れてきた歌の歌詞に惹かれてしまいました。苦しくても、つらくてもとにかく前に前に進まないといけない。

「あと一歩だけ、前に進もう」

歌は調べたところ、スガ カシオさんのProgressという歌のようです。

井上直久

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