晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

好きな「改善の本」 3冊 / 井上 直久 / このブログの管理者

2021年02月28日 | このブログの管理者

先日と言っても2月13日と14日ですが、神鍋に帰っていました。
雪もだいぶ融けていました。下の写真の様子です。
以前のブログの記事の写真と同じ方向から撮っており、差がよくわかります。

 

 以前のブログの記事の写真

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第430回(2021年3月1日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 好きな「改善の本」 3冊 / 井上 直久 / このブログの管理者
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ブログの管理者の素顔を一部でも理解いただけたらと思い、
「このブログの管理者」というカテゴリーを始めました。
今回は4回目の記事で、好きな本の中でも特に好きな「改善に関する本」3冊を再度紹介したいと思います。

まず、1冊目は、
 原理・原則7にもとづく現場改善の実践
 ー工場の一隅の改善・ムダ取りから高収益・強競争力企業への脱皮
 (著者:佐竹弘彰 監修:古畑友三 出版社:日科技連)
になります。
何をするにも原理・原則が好きというよりも大切にしているブログ管理者なので、改善・ムダ取りを導く10の原理原則が明確に書かれている点が評価が高い理由です。また、工場の一隅の改善・ムダ取りから始めて高収益企業が実現されている点が実証されている点も素晴らしいです。監修者の古畑先生は5ゲン主義を唱えられた方です。古畑先生が現場改善を指導されている内容を著者の佐竹先生が書かれたものです。ブログでの検索1位になると思います。


2冊目が、
 ムダとりの達人 山田日登志の カイゼン7つの報告
 (著者:宮坂賢一 編者:日経トップリーダー)
になります。
タイトルにある山田先生はカイゼンでは大変有名な方ですが、管理者は書かれた本を読んでみてもなかなかカイゼンの原理・原則が理解できずに苦労していました。そんな時に出会った本です。カイゼンの法則が7つ明確に書かれています。法則と書かれていますので、原理・原則ではなく、むしろカイゼンのステップと考えた方が良いです。著者によってカイゼンのやり方が大変分かりやすくかみ砕かれていると思います。


3冊目が、
 トヨタ生産方式で鍛える「改善力」
 (生産現場の見方と改善の進め方)
 (著者:小谷重徳)
です。
トヨタ生産方式をベースに、ある生産現場を見て、ムダを見つける方法・ポイントなどが、[設問]と[回答]の形で書かれています。そのため、自分で改善の(事前)演習が出来るようになっていますので、しっかり演習を行えば必ず改善力の実力アップにつながると思われます。項目も、5Sから工場改革まで広くカバーされています。著者の小谷先生はかつてはトヨタ自動車におられて今は首都大学東京におられるようです。


井上 直久

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大阪府のコロナ新規感染者データを読む / 井上 直久 / このブログの管理者

2021年02月14日 | このブログの管理者

だいぶ春めいてきましたね。


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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第429回(2021年2月15日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 大阪府のコロナ新規感染者データを読む / 井上 直久 / このブログの管理者
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ブログの管理者の素顔の一部でも理解いただけたらと思い、「このブログの管理者」というカテゴリーを始めました。
今回は3回目になります。会社でデータ分析をやっており、コロナ関係のデータをこんな風に見ているという内容です。ご参考になれば幸いです。

〇はじめに
昨年11月に会社との契約が満了になるまでは、品質改善の仕事をしていたことは書きましたが、今回は品質改善の為にやっていた日々のデータの見方について書いてみたいと思います。正直言って同じデータから全く逆の結論が出ることもあります。見方や分析の方法で結果が変わるわけです。私がよくやっていたのは、出てきた数字をグラフにして、毎日見ていたのですが、毎日毎日見ていると、ある日突然グラフが私に語り掛けてくるように思えることがありました。例えば、「データでは不具合件数が増加しているけど、今後は不具合件数が減少するよ。」と。

〇大阪府のデータ(1)
大阪府のコロナ新規感染者データを下記に添付しました。これを見ているととても面白いと思います。一番面白いと思うのは11月22日から12月12日のデータです(②のピークの前後)。当時、「新規感染者数は高止まり」との報道関係の意見が多かったのですが、私は「新規感染者数は確実に減少中」との意見でした。今データを見て言うのは簡単ですが、限られたデータの中で正解を導きだすのは大変です。特に、シグナル(信号)Sとノイズ(雑音)Nの関係からすると、新規感染者のデータはノイズ(雑音)Nの比率が高いですから。減少中と判断した理由は、7月5日から9月3日の新規感染者の山のカーブ(①のピークの前後)と、他府県の新規感染者の山のカーブから、新規感染者のピークは確実に過ぎたと強く感じていましたから。


〇大阪府のデータ(2)
ピークを過ぎたと判断した理由は、新規感染者が増加してある日に最大数値となってから、翌週の日曜日までにその最大数値を越えない場合は、その数値がピーク値という経験則を持っていましたので。3つの山(①、②、③)のピーク値がありますので、それぞれご確認いただけたらと思います。この経験則が、数値をグラフにした場合にグラフが私に語り掛けてきてくれていると思う内容です。山のカーブには変曲点がありますし、どこがピークかは微分したらわかるはずだと思います。しかし、データ・グラフから全く予想のつかない推移になることもあります。それが1月1日以降の新規感染者の急激な増加(③のピーク)です。それまでは、グラフは(緩やかな)カーブを描いていましたが、この点(1月1日)では線が折れています。

〇謝恩会・歓送迎会を控えよう
1月1日以降の大阪府の新規感染者のデータを私は知ってびっくりしました。大阪府は減少傾向と早くから私は思っていましたから。ではなぜ大阪府は突然新規感染者が増加したのでしょうか。政府のコロナ対策の分科会の尾身会長が2月9日に、「2020年の忘年会などが、年末年始の感染急拡大につながった。」と述べられています。「など」にはクリスマスパーティーも含まれるのではないでしょうか。もっと言えば、種々の活動が活発化したからと言えると思われます。だから、「今後は種々の活動(謝恩会、卒業旅行、歓送迎会、花見)を控えましょう。」と尾身先生は言われています。
結論としては、「これからも我慢我慢」ということになります。

井上直久

ご参考に2つのデータを付けておきます
〇ピークの見方
大阪府の新規感染者の3つのピーク(①、②、③)と、その翌週の日曜日までのデータ。(右側のグラフにその期間を矢印で示しています。)これで、ピークの見方をご理解いただけると思います。
①7月5日から9月3日関係、
②11月12日から1月1日関係、
③1月1日から2月10日関係。

〇1都2府1県のデータ
全国的に、夏までは常に東京都のデータが先行(先にカーブが立ち上がり、先にピークが出る)していました。しかし、10月以降は大阪府のデータが先行(先にカーブが立ち上がり、先にピークが出る)しています。これは、大阪都構想の選挙活動の影響でしょうね。また、大阪府に対し兵庫県と京都府は遅行(後でカーブが立ち上がり、後でピークが出る)しています。京都府は2つのピークが重なって結果として1つのピークに見えてしまいます。

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