第154回記事(2013年7月22日(月)発行)
だいぶ前に、「ものづくり・工場改善」の本を1ケ月に1冊、つまり1年で12冊ご紹介していましたが、リストがありませんでした。今回まとめました。
4月 新郷重夫 工場改善の見方・考え方
5月 小谷重徳 トヨタ生産方式で鍛える「改善力」
6月 福田拓生 生産管理の基礎テキスト
7月 山名敏文 大不況に勝つ5Sのすすめ
8月 新郷重夫 工場改善の具体化と実例
9月 森田勝 くたばれISO!
10月 吉原靖彦 5Sによるコストダウンのすすめかた
11月 高原昭男 実践!5Sの定着化
12月 松井順一他 工場改善の手法がよーくわかる本
1月 西沢和夫 工場長のための実践!生産現場改革
2月 田村孝文他 見える化でわかるムダつぶしコストダウン
3月 小山昇 経営の見える化
このようにリストにしてみると、「改善」「5S」「見える化」「ISO」「管理」「経営」などのいろいろなジャンルの本があり、網羅がされているなとあらためて思います。
お好きな本からぜひ読んでみてください。
第153回記事(2013年7月15日(月))
最近、富士山が世界遺産に指定されました。うれしいことですね。私は、三保の松原は除外になるのではと思っていましたが、それをひっくり返しての指定でした。
あるテレビ番組を見ていたら、カンボジアで行われていた会議の前の折衝で、文化庁長官の方が外交官であった経験を生かされて、いろいろと交渉されて、この指定にこぎ着けたようです。ご苦労様でした。(今日現在、文化庁長官はもう別の方に代わっていると思います。)
この神鍋遺産は私が勝手に指定できるのでその点は簡単で良いのですが、皆さんにあまり知られていない、「あっと驚く」ようなものを多少とも出さないといけないので、これからの選定が大変です。
まずは、村々を歩いて遺産を見つけることにしましょうか。
今回の、神鍋遺産は万劫区古地畑のカツラの木です。木(叢生)の全周は9.0mあります。
稲葉川の源流の谷あいに、大雪と戦いながら、長い間息付いている巨木です。
この木は、国道482の蘇武トンネルのほぼ真上にあって、稲葉川を源流をめざして険しい道を登っていったところにあります。そのため、人もほとんど訪れないようです。また、看板もありませんでした。
しかし、下記の写真のように、「但馬巨木100選」の表紙を飾っており、但馬を代表する巨木の一つです。
樹高:30m。木(叢生)の全周:9.0m。かつては日高町の町指定天然記念物(現在は調べていませんので不明です)。
参考
兵庫県美方郡香美町和池にある但馬高原植物園に行ってきました。
兵庫県で一番有名なカツラの木があるのですが、その木の前に大きさを比較した看板がありました。この看板によると枝を含めた幅(直径)が9mということになります。上記では全周9mとしています。どちらが正しいのでしょうかね。
この和池のカツラは木は、根の間を清水が勢いよく流れているすばらしい光景が見られます。自然美です。
第152回記事(2013年7月8日(月)発行)(次回7月15日(月)発行予定)
バランス・スコアカードの本の紹介も6冊目になり、今回が最後になります。
前回の櫻井先生の本は約500ページもある大作でしたが、こちらの柴山先生らの本もかなりのページ数のある大作です。
特徴としては、より実践的で、企業で実務関係をされる方・されている方にはとても参考になると思います。
タイトル
実践 バランス・スコアカード
~ケースでわかる日本企業の戦略推進ツール~
著者
柴山慎一
正岡幸伸
森沢 徹
藤中英雄
(既に本は手元にありませんので所属は不明です。)
出版社
日本経済新聞社
定価
2600円(出版当時)
目次
Ⅰ章 なぜ、いまバランス・スコアカードか
Ⅱ章 進化するバランス・スコアカード
Ⅲ章 日本的経営戦略との関わり
Ⅳ章 導入の目的を明確にする
Ⅴ章 クロスファンクション・チームで検討する
Ⅵ章 ミドル・アップ・ダウン方式で導入する
Ⅶ章 展開にあたってのポイント
Ⅷ章 運用段階で大きく「発展させる」
Ⅸ章 バランス・スコアカードの導入の実例
おすすめ度
内容は大変重いです。ただし、柴山先生らは日本でのBSCの実務をBSCがブームになる前からされているようで、企業の実務に関わられる方には参考になると思います。
読み込まれることを条件に、5段階中4.3。
おすすめポイント
目次を分類すると、
Ⅰ章は序、
Ⅱ章とⅢ章が基礎理論、
Ⅳ章からⅧ章は導入の手順、
Ⅸ章がケース
になります。導入の手順に多くの章・ページが割かれているように、この部分がポイントになります。その中で、86pの図表Ⅲ-5日本企業への標準的な導入ステップと、導入におけるボトルネックが大変参考になるはずです。また、110pの図表Ⅳ-4典型的な経営管理上の問題症状と対処法も参考になると思います。
さらにもう1点、最後の部分に「バランス・スコアカードFAQ」が入れてあり、よくある質問16とその回答が記載されていますので、バランス・スコアカードに関して疑問を持っておられる方は一度読まれたら思います。
外観
現在無し