晴耕雨読 in 神鍋高原

~ものづくり・工場改善の本の紹介を中心に~

「モノづくりをもっと面白く」/クラボウ130周年シリーズ企画

2021年12月05日 | ものづくり・工場改善...

今日12月5日、神鍋高原では近畿中学校駅伝大会が開催されました。
前日から兵庫県以外の他府県のナンバーの車が多数見られ、
競技時間には冷たい雨が降っていましたが、選手は各自力走されていました。
思わず「頑張れ!!」と声を掛けたくなりました。

石清水八幡宮への散歩道にある、ドウダンツツジの木です。
綺麗に赤に染まっています。


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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第447回(2021年12月6日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 「モノづくりをもっと面白く」 / クラボウ130周年シリーズ企画
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今回は、「ものづくり」「もっと」「面白く」をキーワードにして探していると、
そのものずばりの宣言記事を見つけましたので紹介します。
クラボウ130周年シリーズ企画で、(クラボウさんは繊維関係では有名な会社)
「面白いことやってやろう」というテーマで記事が書かれており、
クラボウグループの倉敷機械さんの(工作機械のMC(マシニングセンタ)をつくられている)
(みたい。しかもその機会はとてもでっかい)
桑原幸治さんが、
「私は、世界中のモノづくりをもっと面白くします」
と宣言されています。
以下の特設サイトをご確認ください。
気持ち的に同志の関係でしょうか。

エピソード6│クラボウ 130周年特設サイト (kurabo.co.jp)

井上直久

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「モノづくりをもっと面白く」 / 旭ダイヤモンド工業 経営理念

2020年10月19日 | ものづくり・工場改善...


石清水八幡宮の手水鉢の花
(2021年11月28日の記事に掲載していた写真)

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第422回(2020年10月19日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 「モノづくりをもっと面白く」 / 旭ダイヤモンド工業 経営理念
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このブログも10日で10周年を迎えました。
他の仕事が忙しく、10年間守ってきた納期を、簡単な記事ですが守りたいと思います。

このブログでは、「ものづくりをもっと面白く」をコンセプトにしてきましたが、
このコンセプトと同じ経営理念を掲げる会社があります。
旭ダイヤモンド工業さんです。
工業ダイヤモンドを用いた研磨ツールなどをつくられている、
技術力の高い会社さんです。

興味のある方は、「旭ダイヤモンド工業」で検索ください。

井上直久

PS:この記事は後日追記予定です。

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「コストは、必ず半減できる。」 三木博幸 / ものづくり・工場改善 +アルファ

2017年01月22日 | ものづくり・工場改善...

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第322回記事(2017年1月23日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 「コストは、必ず半減できる。」 三木博幸 / ものづくり・工場改善 +アルファ
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はじめに
「コストは、必ず半減できる。」そう言われても半信半疑の人や否定的な意見の人が多いのではないでしょうか。この本はそんな疑問・意見をお持ちの人に読んでいただきたい本です。人は過去の苦い経験から、いろいろな推測をしています。しかし、コスト半減ができた事例をいくつも明示され、そしてその具体的な実現方法を示されたとき、コスト半減ができるのではないかとの希望を持つことができます。

半減できる理由
「なぜ半減できるのか?」と問われれば、答えは「設計された製品そのものにムダが多いから。」となります。ムダがあることについては、かつて設計をしていた私には思いあたるところがあります。
 製品の構造
 製品の強度
 製品の重量
 使用している部品の数
 組立の工数・やり方
 製品の品質
などなど今から思い起こせば多くのムダが見つかります。(コスト的にムダのある安全策をよくとりました。)これらのムダを省けばコストが半減できます。ただ、大切なことは製品の基本的な設計から考え直すことです。人も組織もかつての成功体験に固執して、革新的な製品の開発に踏み出すことができないと、コスト半減は難しいでしょう。

私の経験から
私もかつては製品の開発をしていました。著者の三木さんほどのことはできていませんが、経験に裏打ちされた言葉は強いので、その時の開発・設計の順番を並べてみると
 ①製品の機能・性能を設計
 ②製品の機能・性能を作りこめる部品を設計
 ③その部品で組み立て可能か確認
 ④部品コスト・組み立てコスト・金型償却費を集計
 ⑤計画の原価より高い場合は、コストダウン(場合により、部品メーカとのネゴ)
となります。最終的なコストがわかるのは開発段階の最終ステージで、部品代が予想より高く、理由を調査して、
設計をやり直そうとするのですが、設計をやり直す時間も少なく、とにかく四苦八苦状態でした。
(この本をもっと早く読んでよけばよかったとつくづく思います。)

著者独自の開発方法
コストダウンが開発ステージの早い段階からできるのは、開発者に
 「コスト算出マニュアル」
を渡して、部品設計された時点で概略のコストがわかるようにしている点が一番大きいと思います。
(コスト算出マニュアルについては三木さんの別の本「部品半減」に詳しく書かれているそうです。特に作り方。詳細はそちらに譲るとして、)
ここでは、著者の経験に基づいたいくつかの開発の方法について紹介します。
 ①全員参加の同時体験則
 (開発者全員が集まった場で、毎日15~30分(毎日です!!)、さまざまな課題について担当のメンバーが発表し、それを三木さん講評し、修正を経て実地に採用していく。つまり、全員が順に発表する機会を持つだけでなく、その場に参加して発表された内容を共有することでスキルアップさせる。)
 ②IP抽出
 (IPはImpressed Point(感動点)の略で、他社のヒット商品等を分析して内部の構造や個別の部品などを見ながら感動点、つまり自分が未知の知恵と技を感じたところを発見し、それをスケッチしていく。写真撮影はだめで、あくまでスケッチをしないといけないそうです。)
 ③3日目検図
 (昔はドラフターで図面を書いていたので、設計者の背中から図面を見れば概略の状況がわかりました。しかし今はCADのためわかりません(わかりずらいです)。3日目毎に検図すれば、手戻りも少なくなります。)

とにかく、そのベースにあるのは、開発者・設計者への教育重視のスタンスと思いました。

最後に
開発は考え方の合理化だ!!(143p、207p)
この言葉に同意します。とにかく、この本が弱くなっていると思われる日本のものづくりの強化につながってくれればと思います。

外観


データ
 タイトル:コストは、必ず半減できる。
 著者:三木博幸(クボタ機械設計社長などを歴任。現在、コンサルタント)
 出版社:日本経済新聞社
 出版年:2014年
 ページ数:221p
 定価:1400円+税(当時)
 目次:初めに 図面を見れば、コストは半減
    第1章 ものづくりの困った現場
    第2章 ものづくりは面白い
    第3章 ものづくりのアタマの鍛え方
    第4章 ものづくりはもっと強くなれる
    おわりに 開発現場の新しい姿は

                                          井上 直久

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工場長養成塾ハンドブック /ものづくり・工場改善 +アルファ

2016年11月27日 | ものづくり・工場改善...

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第315回記事(2016年11月28日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 工場長養成塾ハンドブック /ものづくり・工場改善 +アルファ 
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今までは、
「ものづくり・工場改善 〇〇」のタイトルで、複数のカテゴリーの複数の本を紹介していましたが、
今回からは、本の冊数がそれほどはないカテゴリーをまとめて、
「ものづくり・工場改善 +アルファ」
というカテゴリーにしてご紹介します。
含めるカテゴリーは、①品質管理、②人材育成、③コストダウン、④購買管理などになります。

初回の今回は、
人材育成に関係する「工場長養成塾ハンドッブック」の紹介です。
(名古屋工業大学工場長養成塾編、日刊工業新聞社発行、2008年初版、定価1400円(当時))

この本は、
中部・名古屋地区の大学・企業が産学共同で今も取り組まれている、
工場長の養成を目標とする工場長養成塾の中の、
基本テキストを改編して出版したものです。
(工場長養成塾は現在も継続されていますので、詳細はキーワード「工場長養成塾」で検索ください。)

工場長養成塾の目標は、
製造現場の問題に気付き、考え・行動して改善する人材を育成することになります。
そのため、ゼミ・実習・実践・視察と内容は多彩ですが、
本は基本テキストのみを改変して出版されたものです。
(そのため、実践的な部分がない分、もの足らないと思われる方もおられるかもしれません。)

本の構成は、
第1章 「工場長はどうあるべきか」
第2章 「アピールできる工場づくり」
第3章 「今日の生産を達成する」
第4章 「明日に向けての改善」
第5章 「将来を築く人材育成」
となります。
(個人的には、読まれる順番は第2章より先に、第3・4章を読まれるのが良いと思います。)

塾に込めた思い と 目指す工場の姿 は、
 塾に込めた思い=「人は現場で育つ」
 目指す工場の姿=故障ゼロ、遅れゼロ、運搬ゼロ、不良ゼロ、限りなく在庫ゼロ、災害ゼロ

本を読んでの感想は、
①正直物足らないと感じました。それは現場が無く、机上で本を読むというスタイルのためでしょうが。
②工場長の養成のテキストを他に探してみました。しかし、殆ど見つからない。工場長という大事な人材の育成なのに。
その点から、大変貴重な本・テキストと思われます。
③本の中にいろいろなタイプの工場長が出てきます。工場長の性格・考え方次第で進む方向が変わります。どの方向が良いというわけでなく、個性ある工場をこの本を読んで実現していただきたいと考えます。

本の写真


                               井上直久

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