第161回記事(2013年9月16日(月)発行)(次回9月23日(月)予定)
回転寿司にはどれくらい行かれます?我が家は年に数回でしょうか。
好きな方は毎月行かれているのでは。
値段の割りにおいしいですよね。
今回はそんな回転寿司に関する本です。
著者は回転寿司の協会の専務理事(現在は顧問)をされ、業界の裏表を知り尽くした方のようです。
100円回転寿司の3強が、
かっぱ寿司、
あきんどスシロー、
無添くら寿司
です。これらの会社は競争を勝ち抜くために、戦略を作成し、実行しています。どのような戦略かは本の中に記載されています。
そして今、本の出版から2年が経過し、どの戦略が効果を上げ、どの戦略は効果が上がっていないかよくわかると思います。そんな見方をすると、成功する戦略、失敗する戦略を見分ける目が付くと思います。
詳細には調べていませんが、個人的には、あきんどスシローの圧勝ではないでしょうか。寿司職人社長のメディアへの度々の登場が、たいへん効果的な宣伝になっていると思います。
データ
タイトル:回転寿司の経営学
著者:米川伸生
出版社:東洋経済新報社
出版年:2011年
価格:1600円(消費税は別だったと思います)
ページ数:247p
第160回記事(2013年9月9日(月)配信)(次回9月16日(月)配信予定)
今回は5Sに関する3回目の記事になります。本としては2冊目になります。
本全体のお薦め度に関しては記載しませんが、あまりにも本がすらすらと読めてしまいました。とっても読み易くその点ではたいへんお薦めです。
<データ>
著者:(株)OJTソリューションズ(トヨタ自動車等により創設されたコンサルティング会社)
出版社:中経出版
出版年:2012年
ページ数:239p
定価:1300円+税
<はじめに>
5S、その中でも「企業の成果に繋がる」5Sをテーマに本を読んでおり、10ページに
トヨタの片づけにより、
ムダがなくなり
効率があがり
売上げがあがる
とあるのでこの本をピックアップしたのですが、残念ながら売上げがなぜあがるかまでは明確には書かれていないと思います。しかし、5Sでは先進的なトヨタ自動車さんのOBの方が書かれており、参考になる点は多いと思います。特に、モノの取り出しにおいて、自分では10秒以内、他人だと30秒以内にする時間のムダ排除が参考になりそうです。
<5Sとムダ>
5Sと本のタイトルのトヨタの片づけの関係は、トヨタの片づけは5Sのエッセンスをまとめたものとのことです。(10p)
ムダといえば、造りすぎのムダに代表される”トヨタの7つのムダ”がすぐに思いださる方が多いでしょうが、ムダとして分類されているのは①スペースのムダ、②時間のムダ、③間違えるムダ、④とりに行くムダの4つです。(29p)(これについては、個人的には意見があるのですが、長くなるので書きません。)
<5Sにおける技術>
章構成は以下になります。
1章 トヨタ流「片づけ」で仕事が変わる!うまくいく!
2章 ムダを減らすトヨタの「整理術」
3章 仕事を効率化させるトヨタの「整頓術」
4章 トヨタ流片付けが「習慣化」する方法
2章で整理、3章で整頓、4章で清掃・清潔・しつけが書かれています。
章のタイトルの中に「〇〇術」という言葉が出てきますが、技術の点からまとめると、5Sの中の3Sで大切なのは以下の技術です。これには同感です。
整理・・・・捨てる技術
整頓・・・・置き場所を決める技術
清掃・・・・掃除をしなくてもよいようにする技術
技術を持たずにただ行動するだけでは、良い成果は得られません。
<動機付ける>
222pと228pに、作業者・社員に5Sについて動機付けさせることが大切だとの記載があります。大切な点であり、その言葉を掲載しておきます。
百聞は一見にしかず、
百見は一考にしかず、
百考は一行にしかず、
百行は一効にしかず。(効とは効果のことです)
とにかく、「片づけると楽になる」と作業者・社員が実感することが5Sを定着させ習慣化させることに一番効果があります。