晴耕雨読 in 神鍋高原

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「常に心掛けて陰徳を積むべし」 平尾源太夫 /経営の一言

2016年11月20日 | 経営の一言

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
 第314回記事(2016年11月21日(月)配信)・・・・・毎週月曜日配信予定
 「常に心掛けて陰徳を積むべし」 平尾源太夫 /経営の一言 
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先日、豊岡市森尾の平尾家住宅が公開されていたので見学に行ってきました。
平尾家は江戸時代に大庄屋を務めた但馬地方屈指の大地主で、
平尾家住宅自体が国登録有形文化財になっており、なかなか素晴らしいものでした。
当主は代々平尾源太夫を名乗られるようです。

見学に同行したした方から、
 「なぜ平尾家は財を成したのか?」
と聞かれて、商売で儲けられたらしいということを聞いていたのですが、調べてみました。
すると、近江商人の教えと同じような教えを子孫に残されていたようです。
その言葉を以下に書き出してみました。
平尾家が長い間繫栄している理由が理解できたように思います。
(言葉は、金光教阿倍野教会さんのHPを参照させていただきました。)

1)常に心掛けて陰徳を積むべし。
2)足るを知れば家は貧しくても心は福者なり。足る事を知らなければ家は富めりと云えども心は貧者なり。
3)家を治める事においては忍耐を第一とする。おごりをこらえて欲を抑え欲しいままにしない。
4)無理に利益をむさぼるは、かえって財を失う。
5)人の悪い事を告げるものがあっても、むやみにそれを取り上げない事。
6)何事も思慮分別のある人と相談して取り計るべし。
7)金銀を子孫に残し与えるよりも陰徳を積むべし、陰徳は、子孫に残って子孫の幸となる。

「陰徳を積む」
ことに関しては、近江商人の考え方と同じものであり、
しかも1)と7)の2回も述べています。
商売・事業をするにあたり、4)も大切にしたい点です。

                                             
井上直久

参考 陰徳:人に知られないようにひそかにする善行。隠れた、よい行い。

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