三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

1世紀前の世界一周旅行

2010年03月18日 | 2010年
「日本初の海外観光旅行」(小林健著:春風社)という本を
読んでいます。
サブタイトルは「九六日間世界一周」。

1世紀前の日本人がどんな旅行をしたのか、
海外でどんな見聞をしたのかに興味があったのですが、
これがなかなか面白いのです。

この旅行は1908年(明治41年)に
朝日新聞社が主催しました。
旅行費用は2千340円。
今の貨幣価値に直すと、
1千200万円くらいに相当するといいます。

こんな大金をはたいて、
いったい明治の人たちが何人、参加したと思いますか?
新聞紙上に公表された参加者名簿には
同行記者2人を含む56人の名前、住所、職業が紹介されています。
(個人情報保護法のある今では絶対にあり得ないですね。)

年齢は20~40代が中心。
関西の相場師グループや
繊維・金融関連会社やの社長、地方議員、
高校教師や学生もいます。

1万4千トンの米国客船モンゴリア号で横浜を出発し、
ホノルルを経由して17日目にサンフランシスコに到着します。
どこでも日本人ツアーは大歓迎されています。

興味深いエピソードの中でも、
シカゴのマーシャルフィールドデパートは
当時の日米の大きな違いを歴然と示すものでした。

その建物は地上12階、地下2階。
エレベーターが76基も設置されていました。
一方、「日本の一の三越」は、
この年に2階建ての黒塗り土蔵造りから
西洋風ルネサンス式の新店舗に改装しましたが、
それでも3階建てだったそうです。

一行はさらにヨーロッパを回り、
シベリア鉄道で帰国します。

私の読書の「世界一周」は
この先もまだまだ面白いことがありそうで
楽しみながら読み進めています。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
 地域づくりアドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表
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