三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

大東チェアマン

2010年09月09日 | 2010年
「Jリーグ理事」から「Jリーグ参与」になって最も変わったのは、
Jリーグの情報が全く入らなくなったことです。

理事退任後、3年間は「参与」という肩書があるのですが、
会議に出る機会もないので、
情報は一般の方々と同じレベルです。

少し前の話ですが、Jリーグの4代目チェアマンに
鹿島アントラーズ社長の大東和美さんが就任したニュースは
ちょっとした驚きでした。

大東さんとは、Jリーグ役員の海外ツアーで
何度かご一緒したことがあります。
今でも覚えているのはスタジアムでの小さな出来事です。

確かフランクフルトだったと思いますが、
試合前のビジネス用ラウンジは、
地元スポンサーや関係者でごった返していました。

私たちもそこでいくつかのテーブルに陣取り、
ビールを飲みながら施設の豪華さや
サービスの素晴らしさなどについて
感想などを述べあっていました。

ドイツではビールは背の高い大きめのグラスで持ってきます。
丸いお盆にビールを注いだグラスをいくつも並べて運ぶ様子は
こちらがハラハラするほどです。

たまたま私たちのテーブルにビールを運んできた若い女性が
グラスを倒して大東さんの服にビールをかけてしまいました。
顔色をかえて謝る女性に
「いいよいいよ、大したことないから」と
おおらかに対応した大東さん。

しばらくすると、その女性がワインのボトルを持って来ました。
“お詫びの印”のようでした。
「そんなことしてくれなくてもいいから。
これは僕からあなたにプレゼントします」
笑顔でボトルを女性に差し出す大東さんに
彼女は困惑した様子でした。

このとき、大東さんはあまり細かいことは気にしない方だという印象を持ちました。
ただ、この場合は店の謝罪の気持ちを受け入れる姿勢を示すために
ボトルは受け取ってあげたほうがいいのではないかと思ったりしました。

こんなエピソードはさておき、
すでに報道されているように
大東さんがラグビーの日本代表として活躍されたことに
私は大いに注目しています。

日本ラグビーフットボール協会の評議員も務めているとのこと。
2019年の日本でのワールドカップ開催に向け、
ラグビー界は、スタジアムを埋めるファンの開拓も大きな課題の一つです。

サッカーの世界での経験をラグビーの世界にも伝えて欲しいと
期待しています。
サッカーに負けないくらいラグビーが好きな
私の願いです。

===========================
 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 酷暑は大敵 | トップ | 豪華な夕食 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

2010年」カテゴリの最新記事