![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/df/35115abd256ca2d2dfff2b0acb40b30d.jpg)
O院長、手術の準備をしながら
「局所麻酔でやりますけど、
痛かったらいつでもいってくださいね」
私「はい、了解です。あれっ、この音楽は何ですか?」
看護士Aさん「麻酔担当の先生がいつもかけているんです」
私「クイーンはありすか?」
Aさん(CDレコーダーのところに行って)
「ありますよ。2~3曲くらいですけど」
私「じゃあ、それをかけていただけませんか?」
Aさん「いいですよ」
私「We are the champions 入ってますか?」
Aさん「ええ、ありますよ」
私「手術のBGMっていうのも、リラックスできていいもんですね。
大学の授業の最初の時間に、クイーンの曲をかけて
音楽もスポーツも文化だ、なんて話をしているんですよ」
Aさん「そうなんですか~」
O院長「へえ~、古い言い方ですけど、
キョウジュはナウいんですね」
私「好きな曲を聴きたいだけです」
O院長「では麻酔をします。少し痛いかもしれませんよ」
私「全然、痛くありません」
骨折した右足首の手術跡が化膿してしまったため、
その部分を手術してもらうことにしたのです。
といってもほんの1センチ程度なので、
切って縫うとしてもそれほど大きな手術ではありません。
先週土曜日。1日2泊の再入院となりました。
O院長は盛んに「キョウジュに痛い目に遭わせるのは申し訳ないですから、
下半身麻酔にしますか、それとも全身麻酔にしますか」と勧めるのですが、
私は麻酔を控えめにして欲しいので、
局部麻酔にしてもらいました。
ですから手術中でも私の意識はしっかりしています。
肩の辺りにこんもりした覆いがかけられてしまい
残念ながら手術の様子を見ることができません。
O院長「キョウジュ、痛くないですか?」
私(足にメスが入ったようですが)「全然、痛くありません」
O院長「キョウジュは我慢強いですね」
私「そんなことありませんよ。痒くも何ともありません」
(本当に痛くない。)
(看護士Aさんは、クイーンの曲が終わったので
またクイーンに戻すため手術台を離れる。
手術中にこんなことしていいの?)
私「今度、ボルトを取り出す手術の時は
自分のCDを持ってきていいですか?」
O院長「ええ、いいですよ。
患者さんが好きな音楽をかけるというのは、
いいかも知れないな~」
私「今は傷口を縫い合わせているのですか?
ホッチキスですか?(これは取るときに痛い)」
O院長「強く縫い合わせなければならないので
ナイロン糸を使います」
そうこうしているうちに手術は終了。
クイーンを5~6曲、聞いているうちに終了した感じです。
私「お腹が空きました」
(手術開始が4時の予定が午後7時に延びて、
昼食も夕食もとっていないのです。)
O院長「そうでしたか…。
(看護士に)厨房に夕食が残っていないかどうか、聞いてみて」
看護士Bさん「もう片付けてしまったそうです」
私「病院の前のお蕎麦屋さん、美味しいんですよ。
出前、頼んでもいいですか?」(半分、冗談)
O院長「他の患者さんの手前、そういうわけにも…いかないですね。
じゃあ、お菓子くらいしかありませんが、後で届けます」
私「そうですか、ありがとうございます」
病室のベッドで待っていると、
何と手術着姿のままのO院長自ら
大きめのお盆にいろいろ載せて運んできてくれました。
「お菓子くらい」どころか、
サンドイッチ、ミルクティー、ピーチゼリー、野菜ジュースお茶のほか、
梨、マドレーヌ、クッキーなど盛りだくさん。
(冒頭の写真です。)
診察と手術の一日でお疲れの中、
精一杯の厚意に感謝しながら、
「豪華な夕食」をありがたくいただきました。
===========================
三ッ谷 洋子
株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
法政大学スポーツ健康学部教授
スポーツビジネスコンサルタント
スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表
「局所麻酔でやりますけど、
痛かったらいつでもいってくださいね」
私「はい、了解です。あれっ、この音楽は何ですか?」
看護士Aさん「麻酔担当の先生がいつもかけているんです」
私「クイーンはありすか?」
Aさん(CDレコーダーのところに行って)
「ありますよ。2~3曲くらいですけど」
私「じゃあ、それをかけていただけませんか?」
Aさん「いいですよ」
私「We are the champions 入ってますか?」
Aさん「ええ、ありますよ」
私「手術のBGMっていうのも、リラックスできていいもんですね。
大学の授業の最初の時間に、クイーンの曲をかけて
音楽もスポーツも文化だ、なんて話をしているんですよ」
Aさん「そうなんですか~」
O院長「へえ~、古い言い方ですけど、
キョウジュはナウいんですね」
私「好きな曲を聴きたいだけです」
O院長「では麻酔をします。少し痛いかもしれませんよ」
私「全然、痛くありません」
骨折した右足首の手術跡が化膿してしまったため、
その部分を手術してもらうことにしたのです。
といってもほんの1センチ程度なので、
切って縫うとしてもそれほど大きな手術ではありません。
先週土曜日。1日2泊の再入院となりました。
O院長は盛んに「キョウジュに痛い目に遭わせるのは申し訳ないですから、
下半身麻酔にしますか、それとも全身麻酔にしますか」と勧めるのですが、
私は麻酔を控えめにして欲しいので、
局部麻酔にしてもらいました。
ですから手術中でも私の意識はしっかりしています。
肩の辺りにこんもりした覆いがかけられてしまい
残念ながら手術の様子を見ることができません。
O院長「キョウジュ、痛くないですか?」
私(足にメスが入ったようですが)「全然、痛くありません」
O院長「キョウジュは我慢強いですね」
私「そんなことありませんよ。痒くも何ともありません」
(本当に痛くない。)
(看護士Aさんは、クイーンの曲が終わったので
またクイーンに戻すため手術台を離れる。
手術中にこんなことしていいの?)
私「今度、ボルトを取り出す手術の時は
自分のCDを持ってきていいですか?」
O院長「ええ、いいですよ。
患者さんが好きな音楽をかけるというのは、
いいかも知れないな~」
私「今は傷口を縫い合わせているのですか?
ホッチキスですか?(これは取るときに痛い)」
O院長「強く縫い合わせなければならないので
ナイロン糸を使います」
そうこうしているうちに手術は終了。
クイーンを5~6曲、聞いているうちに終了した感じです。
私「お腹が空きました」
(手術開始が4時の予定が午後7時に延びて、
昼食も夕食もとっていないのです。)
O院長「そうでしたか…。
(看護士に)厨房に夕食が残っていないかどうか、聞いてみて」
看護士Bさん「もう片付けてしまったそうです」
私「病院の前のお蕎麦屋さん、美味しいんですよ。
出前、頼んでもいいですか?」(半分、冗談)
O院長「他の患者さんの手前、そういうわけにも…いかないですね。
じゃあ、お菓子くらいしかありませんが、後で届けます」
私「そうですか、ありがとうございます」
病室のベッドで待っていると、
何と手術着姿のままのO院長自ら
大きめのお盆にいろいろ載せて運んできてくれました。
「お菓子くらい」どころか、
サンドイッチ、ミルクティー、ピーチゼリー、野菜ジュースお茶のほか、
梨、マドレーヌ、クッキーなど盛りだくさん。
(冒頭の写真です。)
診察と手術の一日でお疲れの中、
精一杯の厚意に感謝しながら、
「豪華な夕食」をありがたくいただきました。
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三ッ谷 洋子
株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
法政大学スポーツ健康学部教授
スポーツビジネスコンサルタント
スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表