三ツ谷洋子のスポーツ21・ブログ

Jリーグ開幕前から理事として17年間かかわったスポーツビジネスコンサルタントの三ッ谷洋子が日々の話題を取り上げます。

豪華な夕食

2010年09月15日 | 2010年
O院長、手術の準備をしながら
「局所麻酔でやりますけど、
痛かったらいつでもいってくださいね」
私「はい、了解です。あれっ、この音楽は何ですか?」

看護士Aさん「麻酔担当の先生がいつもかけているんです」
私「クイーンはありすか?」
Aさん(CDレコーダーのところに行って)
「ありますよ。2~3曲くらいですけど」
私「じゃあ、それをかけていただけませんか?」

Aさん「いいですよ」
私「We are the champions 入ってますか?」
Aさん「ええ、ありますよ」

私「手術のBGMっていうのも、リラックスできていいもんですね。
大学の授業の最初の時間に、クイーンの曲をかけて
音楽もスポーツも文化だ、なんて話をしているんですよ」
Aさん「そうなんですか~」

O院長「へえ~、古い言い方ですけど、
キョウジュはナウいんですね」
私「好きな曲を聴きたいだけです」

O院長「では麻酔をします。少し痛いかもしれませんよ」
私「全然、痛くありません」

骨折した右足首の手術跡が化膿してしまったため、
その部分を手術してもらうことにしたのです。
といってもほんの1センチ程度なので、
切って縫うとしてもそれほど大きな手術ではありません。

先週土曜日。1日2泊の再入院となりました。
O院長は盛んに「キョウジュに痛い目に遭わせるのは申し訳ないですから、
下半身麻酔にしますか、それとも全身麻酔にしますか」と勧めるのですが、
私は麻酔を控えめにして欲しいので、
局部麻酔にしてもらいました。

ですから手術中でも私の意識はしっかりしています。
肩の辺りにこんもりした覆いがかけられてしまい
残念ながら手術の様子を見ることができません。

O院長「キョウジュ、痛くないですか?」
私(足にメスが入ったようですが)「全然、痛くありません」
O院長「キョウジュは我慢強いですね」
私「そんなことありませんよ。痒くも何ともありません」
(本当に痛くない。)

(看護士Aさんは、クイーンの曲が終わったので
またクイーンに戻すため手術台を離れる。
手術中にこんなことしていいの?)

私「今度、ボルトを取り出す手術の時は
自分のCDを持ってきていいですか?」
O院長「ええ、いいですよ。
患者さんが好きな音楽をかけるというのは、
いいかも知れないな~」

私「今は傷口を縫い合わせているのですか?
ホッチキスですか?(これは取るときに痛い)」
O院長「強く縫い合わせなければならないので
ナイロン糸を使います」

そうこうしているうちに手術は終了。
クイーンを5~6曲、聞いているうちに終了した感じです。

私「お腹が空きました」
(手術開始が4時の予定が午後7時に延びて、
昼食も夕食もとっていないのです。)
O院長「そうでしたか…。
(看護士に)厨房に夕食が残っていないかどうか、聞いてみて」

看護士Bさん「もう片付けてしまったそうです」
私「病院の前のお蕎麦屋さん、美味しいんですよ。
出前、頼んでもいいですか?」(半分、冗談)
O院長「他の患者さんの手前、そういうわけにも…いかないですね。
じゃあ、お菓子くらいしかありませんが、後で届けます」

私「そうですか、ありがとうございます」
病室のベッドで待っていると、
何と手術着姿のままのO院長自ら
大きめのお盆にいろいろ載せて運んできてくれました。

「お菓子くらい」どころか、
サンドイッチ、ミルクティー、ピーチゼリー、野菜ジュースお茶のほか、
梨、マドレーヌ、クッキーなど盛りだくさん。
(冒頭の写真です。)

診察と手術の一日でお疲れの中、
精一杯の厚意に感謝しながら、
「豪華な夕食」をありがたくいただきました。

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 三ッ谷 洋子
 株式会社スポーツ21エンタープライズ代表取締役
 法政大学スポーツ健康学部教授
 スポーツビジネスコンサルタント
 スポーツビジネスプロデューサー
「スポーツとまちづくり」アドバイザー
 WSFジャパン(女性スポーツ財団日本支部)代表
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