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soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「あなたの初恋探します」終わりのない恋を夢見る

2011-06-23 19:09:26 | 韓国映画・アジア映画
「あなたの初恋探します」★★★★
イム・スジョン、コン・ユ出演

チャン・ユジョン 監督、
112分 、2011年6月18日,
2010,韓国,CJ Entertainment Japan
(原作:原題:FINDING MR.DESTINY )






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「御都合主義的なラブコメ、
つじつまの合わない突っこみどころ満載
けれど結構好きな作品に仕上がっていた、
何かを極めるとか
突き詰めることが苦手なのは
自分の本当の身の丈を知りたくないからなのか、
それでもいいじゃん
一生探していようと、自分の居場所を」



親から結婚しろとせっつかれてる
30歳のジウ(イム・スジョン)は
インドで出会った初恋の人が忘れられない。
それでは前に進めないからと
父が勝手に「初恋探し株式会社」に相談に行く。


旅行会社をクビになったキジュン(コン・ユ)が
立ち上げたばかりの会社とは名ばかりの
これで仕事として成り立つんだろうか?
でもまあ映画だからね。
持ち前の几帳面さを発揮し
ジウの初恋の人を探し始める。

二人が出会ったときから
ああこの二人は最後に結ばれるんだなと
分かってしまうが

純粋と言えば聞こえがいいが
バカ正直なこの二人は
同じ場所をうろうろして
なかなか前に進まない。

映画だから2時間でなんとか
解決しないといけないが
実際はきっとこの映画と同じように
じっれったい時間の連続だろう、
そう簡単に色々割り切って
動くことは出来ないのが人間だからだ。



ジウは小説のラストは読まないし
美味しいお菓子も最後のひとつは
食べないで捨てる様な
最後の終わりを見るのを
恐れる様なところがある
それは自分から終わりを見届けるのを
恐れているから。

そんなバカなと思うけれど
実生活に当てはめてみたら
似たようなことを自分達もしている

でも終わりを見届けなくては
新しく始められないよとキジュンが言う。


想い出を美しいままで
封印すべきか
白黒つけるべきか

軽いノリのラブコメと侮るなかれ
結構身の回りのことや
生き方なんかも
笑わせながらも考えさせられる
最近の韓国映画では一番面白かった。



★100点満点で80点


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コン・ユ主演作は2004年 『Sダイアリー』くらいしか見ていない。

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映画「マーラー 君に捧げるアダージョ」眠かった

2011-06-22 18:17:43 | インポート
「マーラー 君に捧げるアダージョ」★★
ヨハネス・ジルバーシュナイダー、
バルバラ・ロマーナー、カール・マルコヴィクス出演

フェリックス・O・アドロン、パーシー・アドロン 監督、
102分 、2011年4月30日より全国順次公開,
2010,ドイツ、オーストリア,セテラ・インターナショナル
(原作:原題:MAHLER AUF DER COUCH)





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「音楽の事は詳しくない自分も知ってる
作曲家のマーラーが精神科医のフロイトに語った
愛する妻アルマとの愛と揺れる心を
真実に基づいて描かれるが
不安定な精神を表したのか
時折挿入される大写しの顔や
激した言葉を発する登場人物たち
はっきり言ってうんざりするような映画だった」



まずは眠かった。
面白いところを見つけたいとも思ったが
全然面白くなかった。



同じ題材でも描き方で随分違うはず、
精神科医のフロイトに
ソファに座りながら語ったという設定が
主人公の考えを全部言葉で語らせてしまい
そのあたりに見る者の想像を許さず
なんていうかそれなら映像にする意味があるのか
そんな気分だった。

人は表情や行動や
目配せやちょっとしたしぐさで
様々な事を語るはず、
言葉で語られるその裏を推し量って
遊ぶようなところもある
けれどこの映画は
なんでも白黒はっきりさせるぞ
そんな強い意志の元で作られたような
そんな映画だった。



マーラーという芸術家が
美しいアルマから
創造の上でインスピレーションを受けたことは
想像できる
そのあたりを映像で見せて欲しかった、

観客だって馬鹿じゃないんだから
マーラーだって言葉で語る以上に
心の奥底では別の自分が
全く別のことを考えることもあるはず、
そのあたりの余韻が欲しかった。


もっと雰囲気のある映画と思った、
タイトルの思わせぶりも
なんだか裏切られた気分。

★100点満点で40点


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面白かった「バグダットカフェ」の監督と知り期待したが
自分にはダメだった。

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映画「奇跡」奇跡は普段の生活で何気なく起きている

2011-06-21 19:22:06 | 邦画
「奇跡」★★★☆
前田航基、前田旺志郎、大塚寧々、オダギリジョー、
夏川結衣、阿部寛、長澤まさみ、
原田芳雄、樹木希林、橋爪功出演

是枝裕和 監督、
128分 、2011年6月11日,
2011,日本,ギャガ
(原作:原題:奇跡)






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「漫才コンビ・まえだまえだが主演と知り
見ないなと思っていた
子供でも芸歴が長くて
きっと変に演技しすぎちゃうんじゃないかと
そんなふうに思っていたからだ、
でも映画館に行ったら丁度良い時間だったので鑑賞、
期待しすぎるとちょっと…かもしれないが
結構面白く見た」



九州新幹線が鹿児島まで全線開通する日
博多からと鹿児島から発車するふたつの新幹線の
一番列車が行き交う瞬間に
願い事をとなえると「奇跡」が起こると聞き
両親の離婚で福岡と鹿児島に離れた兄弟が
久し振りに出会い
その瞬間に立ち会う。

終わってみれば
「奇跡」は起こらなかった、

やはり奇跡というには
とうてい起こり得ない「何か」を期待するが
ここではそんな超常現象や
あり得ない出来事は起こらない。



でもまあ福岡と鹿児島に離れた兄弟が
その日、同じ場所で顔を見つめあって笑うことや
しょーもない両親を優しく想うことも
小さな奇跡であるのかもしれない。

自分達は日常生活の中で
もしかしたらそれと気にしないくらいの
小さな奇跡の連続の中にいるとも言える、

震災後では特に
こんな普通の暮らしが
なんだか愛おしくもある。

考え方次第ということか。


兄が弟に聞く
「寂しくないんか?」
「そりゃ寂しいよ、でもな植えたそら豆が
そのうち育って食べられんやで」
大阪にいた頃は植物を育てることもしなかっただろう、
でも今はそれを普通にやっている、
そんな小さな偶然。

子供たちが新幹線がすれ違う
トンネルの上に向かって
藪の道を全速力で走る何気ないシーンに
なんだか涙腺を刺激された
もうあんなふうに懸命に走ることも少ない
ただひたすら「奇跡」を信じて。



★100点満点で70点★

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オダギリジョーのダメな男加減が良かった。

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書籍「幸福な生活」最後の一行で「落とす」心地よさ

2011-06-19 00:09:42 | 読書の時間
「幸福な生活」★★★☆
百田尚樹 著 ,
祥伝社、2011/5/27、1版
(274ページ , 1,575 円)


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「実は百田尚樹の『永遠の0』は
久し振りに好きな個所に付箋を付けたりして
ほとんどは読んだらオークションに出すか
最寄り駅の本棚に置くか
すぐに処分するようにしているが
久々に手元に置こうと決めた本だった、
ということで新刊が出たのでさっそくネット注文、
他の読む本のリストを後回しにして読みだした」



『永遠の0』を予想してると
全然違うテイストで

たくさんの短編のすべてが、ラストの一行で
心地よい「オチ」で決着という、
面白い作りの作品集となっていた。


短編だから深い感動や
読後感というものも感じる前に次へと
ページを進めてしまうので
全部読み終えてちょっと疲れた。



星新一や阿刀田高なんかを
むさぼるように読んでいた頃を思い出したが
なんか飽きるんだよね、
いくらなんでも全部が全部
最高の出来ってわけじゃないし、
玉石混交、でも面白かったな。


作家さんが小説のアイデア帳をつけてるなら
そんな小さなエピソードを集めて
ラストでストンと落とすことを決めて
作家が手腕を発揮したという感じ。

きっとこの短いエピソードに着想を得て
また感動させてくれるんだろうな

そんな本とは直接関係ないことまで
あれこれ考えながら
少し残しておこうと思いながらも
2日で読み切った。


日常に潜むありえそうな
ちょっと怖い話から
これはないなと笑ってしまうようなものまで
どの部分から書き始めたんだろうかとか
結構楽しんで読んだが
深い感動や味わいは無い。

この作家に求めるものが違うので
楽しんで読みながらも
どうにも納得いかない

そんな気分で読んではいたが
長編小説の合間の気分転換にはいいかな。

★100点満点で70点★


soramove
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「モンスター」という小説は以前買ったはずなのに見つからない・・・。

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映画「クロエ 」満ち足りた生活の最小不幸

2011-06-17 19:09:05 | ミニシアター系映画
「クロエ 」★★★☆
ジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソン、
アマンダ・セイフライド、マックス・シエリオット 出演

アトム・エゴヤン 監督、
96分、2011年5月28日,
2009,カナダ、フランス、アメリカ,ブロードメディア・スタジオ、ポニーキャニオン
(原作:原題:CHLOE)






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「社会的に成功している夫婦と息子の3人家族、
何不自由ない生活を送っているように見えるが
キャサリン(ジュリアン・ムーア)は
夫(リーアム・ニーソン)の浮気を疑い
真実を確かめるため、偶然知り合った
娼婦クロエ(アマンダ・セイフライド)に
夫を誘惑してもらいたいと仕事を依頼する」



バカな奥さんだな
自分は産婦人科医として個人のクリニックを持ち
ダンナは大学の教授、ピアノを弾く息子
邸宅と言えるような家に住み
それいて彼女は「何かが足りない」と感じる、
そうだ夫の愛情が昔と全然違うのだと。



バカバカしい、
そう思うけれど
そんなことしか頭で考えられないキャサリンは
クロエに誘惑された旦那の様子を聞きながら
最後にはクロエの口づけを受け入れてしまう、
何してんだ・・・・、
けれどこの空虚な感じは何だ。


社会的地位はあっても
溢れんばかりの若さを振りまくクロエから
目が離せない、
当のクロエは自分にないものを持つ
キャサリンに惹かれていく、
不思議な静けさを持つ映画だ、
今回はリーアム・ニーソンは
周囲の思惑を全く知らないダンナを演じ、
もちろんアクションシーンもない。

衝撃のラスト、
こうなったらいくとこまでいくかと思われたが
ワリとあっさり終わりが来る

ホラーになりかけのギリギリで
これは都会生活の大勢の中の孤独や
満ち足りた生活の不満足など
言葉には説明できないものを
ジュリアン・ムーアの存在が
全てを語る大人な映画だった。



★100点満点で70点


soramove
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ジュリアン・ムーアは多彩だ、物凄く美人ってわけじゃないが
とにかく出演作品は多い。

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