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映画「悲しみのミルク」ペルー発の映画の新鮮な響き

2011-06-12 00:09:00 | ミニシアター系映画
「悲しみのミルク」★★★☆
マガリ・ソリエル、スシ・サンチェス、
アフライン・ソリス、マリノ・バリョン 出演

クラウディア・リョサ監督、
97分、2011年4月2日,
2008,ペルー,東風
(原作:原題:LA TETA ASUSTADA)







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09年のベルリン映画祭で金熊賞(最高賞)を受賞した注目作

「ペルー映画ってそれだけで新鮮、
しかしここにはマチュピチュを始めとする
世界遺産や旅ごころをくすぐるようなものは無く、
埃っぽい荒れた土地に住む
決して裕福でない人々の暮らし、
主人公は死んだ母親の埋葬費用を稼ぐため
裕福な屋敷でメイドを始める



ずっと憧れの地であるペルー、
でも庶民の生活はほとんど知らない

あの峻嶮な山のマチュピチュの映像は
何度も見てるのに
ペルーの普通の人々の暮らし、
どこにでもある生活格差、
そして土着的な民族信仰と
とても不思議な映画体験だった。

母親のレイプ体験を繰り返し聞かされた娘は
そんなことをさせないように
自らの子宮にジャガイモを入れていて
それは芽を出し
伸びた芽を時折ハサミで切り落としながらも
普通に暮らしてるという
尋常じゃない設定。


彼女は極度な人嫌いで
特に男性には拒否反応を示すが
働き始めたお屋敷で優しく接してくれる庭師には
次第に心を開いていく、
ちょっとほっとするシーンだけど
だからと言って彼女の精神状態が
それで自分達の考えるような
「普通」の状態に戻るわけでもなく
彼女は彼女の生きる姿勢を
少し楽な方向に修正はするが
荒涼とした大地に生きる苛酷さを
全身で表してもいる。

暮らしぶりと比べると
派手な結婚式や
見た感じ貧相だけれど
彼らは実に楽しそうに暮らしている。


地球の反対側でも
それぞれの穏やかな日常があるのだ、
当然だけど。

ペルーでは他にどんな映画が作られているんだろう、
きっとこの映画はその中でも異色だと思う、
映画祭で評価はされているが
国内で観客動員とかは
きっと大したことないだろう
だって楽しい映画じゃないからね、
でもきっと共感する部分は多いのかもしれない。

次はもっと普通の恋愛映画とか
学園ものとか
街の生活を切り取った作品も見たい。

内戦の様子が少しでてくるが
この映画にそんな政治的影響は特にない。

★100点満点で70点★


soramove
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