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読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「エクスペリメント」いくら報酬が高くてもやりたくないな

2011-01-19 22:15:23 | ミニシアター系映画
「エクスペリメント」★★★
エイドリアン・ブロディ、フォレスト・ウィテカー、キャム・ギガンデット、
クリフトン・コリンズ・Jr.、マギー・グレイス出演
ポール・シェアリング監督、97分 、2010年12月4日公開、
2009,アメリカ,日活
(原作:原題:THE EXPERIMENT)





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アメリカ・スタンフォード大学で
実際に行われた心理実験を基に映画化。


「どんな映画なのか詳しく知らずに劇場へ、
そういえば自分はエイドリアン・ブロディが苦手だった、
何が苦手かって彼の顔なんだけど、
高額のバイト代につられた集まった人々は
無作為に「看守役」と「囚人役」に分けられ、
監視カメラ付きの模擬刑務所に収容された。
期間は2週間、
信じられない狂気の世界が展開する」



実験は集団責任で
誰かが脱落したり、暴力事件を起こしたら
即終了でお金の支払いはない、
その為全員が役になりきり
秩序を保とうとするが、
だんだん微妙なバランスが崩れていく。

閉ざされた狭い場所に
20人以上の男が時間を過ごせば
そりゃあ、何か摩擦は起こるだろうな、

しかも看守と囚人という
絶対的な立場の違いから
看守役が高圧的な態度を見せ始めるが
なんかそういうのは分る気がする。

人間はその人の人間性より
時に有名だったり社会的立場だったりで
随分と高圧的になるものだ、
同じ被験者という立場なのに
配役とはいえ
人間ってそんなものなのか。

面白いアイデアだし
緊密な空気の中の狂気は
良く伝わったが
なんだか重苦しい

自分たちまでがその空間に
押し込められてしまったようで
映画自体を楽しめなかった。

この不快な気分は
映画のラストまで続いた、
ということで
あまりオススメしない映画、
レンタルで深夜にくつろいで
他人のとんでもない状況を見るくらいが
最適だと思う。

でも主役の男のこの実験への参加の理由が
自分探しでインドのバラナシへ行くことって
10代、20代なら分るけど
もう40近い男が何だろなーと

このあたり冒頭の理由から入り込めなかった。

まあ、インドってそんな人が
いっぱい居るんだけどね。

★100点満点で65点

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フォレスト・ウィテカーが少し痩せて
怖い役をなり切っていたな。さすがアカデミー俳優。

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映画「クレアモントホテル」どんな出会いが待っているか、日々を大切にしたいと思わせる作品

2011-01-16 14:39:14 | ミニシアター系映画
「クレアモントホテル」★★★★
ジョーン・プロウライト、ルパート・フレンド、アンナ・マッセイ、ロバート・ラング出演
ダン・アイアランド監督、108分 、2010年12月4日公開、
2005,アメリカ、イギリス,クレストインターナショナル
(原作:原題:MRS PALFREY AT THE CLAREMONT )





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「予告では映画の内容がいまひとつ分らなかった、
オーランド・ブルーム似の貧乏青年と
お婆さんの交流の話しくらいに思っていたが、
映画を見てるとだいぶ印象が違っていた、
いや、その通りともいえる、
人と人とのささやかな出会いを描きながらも
それが奇跡のようにも感じられる」



英国ロンドンの街角にある
長期滞在型ホテル「クレアモントホテル」。
パルフリー夫人(ジョーン・プロウライト)は
孫に会うのを楽しみにしてやって来たが、
自分には電話さえかかってこない事実を知る、
そんな時、怪我が縁で知り合った
小説家志望の青年ルードヴィック(ルパート・フレンド)に
孫息子を演じてくれと頼んで
僅かなプライドを守るのだった。

こんな長期滞在型のホテルがあるのかなと
思いながら見ていると
そこには一風変わった人達が住んでいて
皆一様に誰かを待っているようだ、
でもその「誰か」を口にすることはあっても
なかなか現れないのが現実だ、
人と人の繋がりとかを考えてしまう。



だからパルフリー夫人の孫の登場は
そのホテルのレストランに大きな波風を立てるが
夫人はその様子を楽しみつつ
どこかに淋しい表情を見せる。

娘も近くに居ながら
そこには行かずホテルで過ごすという
お互いの距離、
都会生活とはこんなものだ、
調子の良い時は一緒で構わないが
やはり自分のテリトリーを守り
決して懐に入り込むようなことはしない。

青年ルードヴィックはまだ自分の将来に迷いながら
日々を過ごしているが
夫人との出会いで一歩踏み出すような
積極的な面を見出していく。

特に大きな事件が起こる訳でもなく
夫人のゆっくりとした歩調と同じ様に
ゆっくりと、ゆっくりと時が過ぎ
何かが確実に損なわれていく、
けれどそれを嘆いても仕方ないよと
映画は優しく示してくれる
新しい出会いや
寒い風の吹く外へ出ていく勇気



ちょっとしたことの積み重ねが
大切なのだと



大作映画が好きなのはもちろん、
映画は時にこんな風に
優しい気持ちにさせてもくれる、
見て良かったと思える作品と出合った。


★100点満点で75点

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主演のジョーン・プロウライトは1929年生まれ、80歳を超えているが
イメージの中のイギリス人という風貌そのもの、
どこかで見たことあるなと思いつつ。
スパイダーウィックの謎 (2008)・アイ・アム・デビッド (2004)・永遠のマリア・カラス (2002)・ムッソリーニとお茶を (1998)

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映画「アンストッパブル」99分 張りつめた緊迫感に今年初の満点!

2011-01-14 00:09:08 | 大作映画ハリウッド系
「アンストッパブル」★★★★★面白かった
デンゼル・ワシントン、クリス・パイン、ロザリオ・ドーソン出演
トニー・スコット監督、99分 、2011年1月7日公開、
2010,アメリカ,FOX
(原作:原題:UNSTOPPABLE )






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「実際の列車事故をベースにした作品、
小さな人為的ミスが重なり
有毒な科学薬品を搭載した無人列車が暴走! 
この危機を退職勧告を受けたベテランエンジニアと
新米車掌が当初はいがみあいながらも、
ハリウッド的ラストに向かって
列車と共に観客も一緒に暴走する」



面白かった!

派手なCGや3Dなんて不要だ、
目新しい仕掛けもなく、
ラストも予想がつくというのに
こんなに張りつめた緊張感を99分間楽しめるなんて
これだから映画館通いは止められない、
この映画は劇場で見なくては。



考えてみれば
僅かな柵のすぐ向こうを
一瞬、列車が通り過ぎることなんてざらにある、
地下鉄の狭い通路では
列車の風圧を感じる時だって結構あるが、
特に怖いと思ったことは無い、
ただしこの映画を見た後だと
地下鉄の微妙な揺れや、
ホームの端ギリギリに歩いてる人が
気になって仕方なくなる。



日常生活には実はそこらじゅうに
危険が潜んでいるけれど
いつの間にか感覚が麻痺して
恐怖を感じなくなっている、
それは現代の社会生活を送るには
必要な事だろうけど、
全てのものがどこかで人為的なミスがあれば
それがどんな結果を引き起こすかは
誰にも分らないんだと
改めて怖いなと感じた。

勤続28年といえば
そろそろ若い世代にその場所を
明け渡す頃なのかもしれないが
経験というこればっかりは
どう説明されようと得られない
かけがえのないものが
あまりにないがしろにされている事実も
この映画はそれとなく教える。



今のように費用対効果ばかりに
目が向いてしまうと
本当に大切なものが
簡単に踏みにじられることも
悲しい現実なのだろう。

普通の仕事の多くは
人命にはそう密接に関わらないが
この映画の列車のように
とても危険なものを運び、
同時に人間を運び
人々の暮らす街の間を走るような
そんな生命や財産に関わる仕事は
いくら企業といえども
利益追求と同時にもっと大切なものを
守るという強い意識が必要だ。

結末は分ってるし
あんまりに英雄的な行為には
素直に感動出来ない部分もあるけど
心熱くさせられることも確かだ、
結構楽しんでこの映画を見た、
何度も描かれたパニックムービーの
王道のような映画なのに
どう描くか、何を描くか
その違いだけでこんなに面白い映画が
ちゃんと出来るのだと見せ切ってくれた。



もう一回くらい見たい!

★100点満点で満点

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さすがデンゼル・ワシントンあまり外れのない俳優で
彼の出演作ならお金を出してもほぼ間違いない。

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映画「人生万歳!」ウディ・アレンもユニクロで買い物する?

2011-01-12 00:09:35 | ミニシアター系映画
「人生万歳!」★★★★面白かった
ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、パトリシア・クラークソン、
エド・ベグリー・Jr.、コンリース・ヒル、マイケル・マッキーン出演
ウディ・アレン監督、119分、2010年12月11日公開、
2009,アメリカ,アルバトロスフィルム
(原作:原題:Whatever Works )





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「偏屈じいさんボリス(ラリー・デヴィッド)は、
かつてノーベル賞の候補になった過去の栄光を
口に出してはばからない、
そしてつきあいにくい世捨て人のように
暮らしているが、
彼のアパートに若い女の子が転がり込んで来て、
なんだか色々複雑になり始める」



相当辛辣なことを言われてるのに
ほめ言葉でももらったように
どこまでも明るい天然娘に
じいさんの調子は狂いっぱなし、
とうとう押し切られて
結婚までしてしまう。

終わらないものは無い。


それがじいさんの口癖
だから短い恋が終わるのも
淡々と受け入れるが
見ているこいちら観客は
内心そうでもないことをよく分かっていて
なんだか切ない。



ただの良い人ってのが
胡散臭く思えてくる、
人間そんなに単純じゃないよと
念を押されているようで
でも誰にもそれぞれの味わいがあるというか、
関わらないかぎり分からないことを
それとなく教えてくれる。

でも最近、我慢することをみんな
しなくなってきてるから
相手の良さを見る前に
アラ探しをしてるみたいだ、
そんなことや、あんなことをボヤっと思っていると
機関銃のようなセリフの洪水の後
やはり何処か淋しい、
笑って考えさせられて
そして「あーあ」とため息つくような
そんな映画、結構楽しめました



★100点満点で80点

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シーンの一部がユニクロの店内だったりで
結構ポピュラーなんだろうか。
ガンバレ日本!

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書籍「KAGEROU」命を考えるには少し軽いか

2011-01-11 00:09:35 | インポート
「KAGEROU」★★★フツーだった
齋藤 智裕・著 ,
ポプラ社、2010/12/15
( 236ページ, 1,470円)


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第5回ポプラ社小説大賞受賞作。
水嶋ヒロの処女作、高額の賞金を辞退とか
話題つくりが利いたのか、100万部突破らしい。

「廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンスから
男はまさに飛び降りようとしている、
それを間一髪助けた黒服の男。
終わりを迎えようとする命と
必死で繋いでいこうとする命、
結構真面目な題材に正面きって取り組んだ作品」



なんか胡散臭い、
どこか売名行為というか
なーんか色んな先入観を持ってしまうのは
これだけ騒がれたら仕方ない、
作者も色々思うんだろうけど
隠すなら今も隠し続けるべきで
晒してしまったなら
その全てを受け入れるしかない
それがセレブってことなんだろう。



ネット予約して買った本、
さっそく読み始めて
文章は巧くないけど、
ただひとつ「書きたい」ことがあるのは分った、
それでいいんだよな、

そんなふうに思いながら
次の展開を待った。


でもね
真面目で志の高いところから
出発してるのは分るけど
もうひとつ「何か」想像させるもの
「何か」驚きが
欲しかったな。



読みやすいし
真面目な題材を黒服との
軽妙なやりとりで
最後まで読ませきったのはなかなか。
でも面白かったかと聞かれたら
それほどでもなかったな。

これが2000万円もの大賞受賞作品というから
いけないんだ、

役者、水嶋ヒロの処女作という
コピーでなら
次の作品も期待したい気持ちになったはず。

自分は次回作は
書店で立ち読みくらいでいいかな。

★100点満点で60点

soramove
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何も無いところから「何か」を生み出す作家の作業は
想像出来ないほど大変だろう、だから次回ガンバッテもらいたいものだ。

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