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映画「クレアモントホテル」どんな出会いが待っているか、日々を大切にしたいと思わせる作品

2011-01-16 14:39:14 | ミニシアター系映画
「クレアモントホテル」★★★★
ジョーン・プロウライト、ルパート・フレンド、アンナ・マッセイ、ロバート・ラング出演
ダン・アイアランド監督、108分 、2010年12月4日公開、
2005,アメリカ、イギリス,クレストインターナショナル
(原作:原題:MRS PALFREY AT THE CLAREMONT )





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「予告では映画の内容がいまひとつ分らなかった、
オーランド・ブルーム似の貧乏青年と
お婆さんの交流の話しくらいに思っていたが、
映画を見てるとだいぶ印象が違っていた、
いや、その通りともいえる、
人と人とのささやかな出会いを描きながらも
それが奇跡のようにも感じられる」



英国ロンドンの街角にある
長期滞在型ホテル「クレアモントホテル」。
パルフリー夫人(ジョーン・プロウライト)は
孫に会うのを楽しみにしてやって来たが、
自分には電話さえかかってこない事実を知る、
そんな時、怪我が縁で知り合った
小説家志望の青年ルードヴィック(ルパート・フレンド)に
孫息子を演じてくれと頼んで
僅かなプライドを守るのだった。

こんな長期滞在型のホテルがあるのかなと
思いながら見ていると
そこには一風変わった人達が住んでいて
皆一様に誰かを待っているようだ、
でもその「誰か」を口にすることはあっても
なかなか現れないのが現実だ、
人と人の繋がりとかを考えてしまう。



だからパルフリー夫人の孫の登場は
そのホテルのレストランに大きな波風を立てるが
夫人はその様子を楽しみつつ
どこかに淋しい表情を見せる。

娘も近くに居ながら
そこには行かずホテルで過ごすという
お互いの距離、
都会生活とはこんなものだ、
調子の良い時は一緒で構わないが
やはり自分のテリトリーを守り
決して懐に入り込むようなことはしない。

青年ルードヴィックはまだ自分の将来に迷いながら
日々を過ごしているが
夫人との出会いで一歩踏み出すような
積極的な面を見出していく。

特に大きな事件が起こる訳でもなく
夫人のゆっくりとした歩調と同じ様に
ゆっくりと、ゆっくりと時が過ぎ
何かが確実に損なわれていく、
けれどそれを嘆いても仕方ないよと
映画は優しく示してくれる
新しい出会いや
寒い風の吹く外へ出ていく勇気



ちょっとしたことの積み重ねが
大切なのだと



大作映画が好きなのはもちろん、
映画は時にこんな風に
優しい気持ちにさせてもくれる、
見て良かったと思える作品と出合った。


★100点満点で75点

soramove
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主演のジョーン・プロウライトは1929年生まれ、80歳を超えているが
イメージの中のイギリス人という風貌そのもの、
どこかで見たことあるなと思いつつ。
スパイダーウィックの謎 (2008)・アイ・アム・デビッド (2004)・永遠のマリア・カラス (2002)・ムッソリーニとお茶を (1998)

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