思惟石

懈怠石のパスワード忘れたので改めて開設しました。

二・二六事件が出てくる小説の話し。

2020-09-03 16:40:51 | 日記
二・二六事件がテーマというか、
その周辺が舞台になっている小説、いくつかありますよね。

ところで学校で習う日本史って、明治維新以降
ものすごいスピードでかっ飛ばすじゃ無いですか。
学校で学んだ日本史の記憶が、ほぼほぼ大政奉還で終わってるんですが。
本音を言うと、家光くらいで記憶が途切れてるというか…。
私が理系クラスだったせいなのか、
はたまた、個人的な学習姿勢の問題か(多分後者である)。

そんなわけで年表の暗記すらしなかった二・二六事件。
初めて小説で読んで、その内容や時代背景を学んだのが
宮部みゆきの『蒲生邸事件』でした。
当時の軍部と政治の関係って、そういう感じだったのね〜
と、大変勉強になったのでよく覚えています。

余談ですが、こういう小説っていい勉強になる!
(というか難しい新書とかだと読む気になれない…!)と味をしめ、
その後も戦前や戦中が舞台の小説を読むようになりました。

で。
奥泉光『雪の階(きざはし)』が積読リストに長らくありまして。
とはいえ奥泉光は結構読んでるから、既読じゃないか?
二・二六事件前夜が舞台の幻想系でしょ?
はいはい。
学生時代に読んだわ、これ。

と、さらに放置していたのですが、
自分の記憶ほど信用できないものもないので
あらすじを調べてみた。
二・二六事件モチーフの小説も調べてみた。
うん、私が読んだのは恩田陸『ねじの回転』だね!
じゃあ奥泉光『雪の階』は読んでないね!!!どっちやねん!!!

ちなみに北村薫の直木賞受賞作で<ベッキーさん>シリーズ最終作の
『鷺と雪』も二・二六事件を題材にしています。
これは記憶を疑うまでもなく、読んで無いですな。
三部作のふたつめまで読んでいるのに。
うっかり読書にもほどがあるな…。
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【読書メモ】2013年10月 ②

2020-09-02 10:15:05 | 【読書メモ】2013年
<読書メモ 2013年10月 ②>


『マレー鉄道の謎』有栖川有栖
ホント仲良いな、この二人。
密室は三毛猫ホームズを思い出させるトリックだし、
というか密室にする理由がちょっと弱いし、
大龍に罪を着せるのも弱いのだけど、
長編として楽しく読めた。
「おい思春期」とか「寝たまま大阪連れてけ」とか、
かわいいセリフが多いな。


『斜め屋敷の犯罪 改訂完全版』島田荘司
探偵が出てくるまで長かったなあ。
屋敷がヘンテコなのはトリックに必要かもしれないが、
そこから出発して考えても答えにたどり着けない。
でもヒントは随所にある。
おもしろかった。


『高原のフーダニット』有栖川有栖
ミステリ夢十夜は、ミステリではないな。


『ブラフマンの埋葬』小川洋子
ブラフマンはどういう動物だったのだろう。
「僕」が「雑貨屋の娘」を優先した途端に死ぬって、
寓意を超えて悪意を感じるけれど、
大事にできるものはひとつということなんだろうか。


『村上春樹雑文集』村上春樹
ぜんぜん雑文じゃない。神文。


『御手洗潔のメロディ』島田荘司
マイルス・デイビスとかシュワちゃんとか、出さなくていいのに。
イロモノ企画の短編は冗長だと思った。


『人形のBWH』丸谷才一
ミシュランへの酷評は、言いすぎじゃないかと思ったけれど、
『大人の週末』の文章との比較を見たら納得せざるを得なかった。
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