思惟石

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サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』村上春樹訳

2020-10-12 12:16:01 | 日記
『ライ麦畑でつかまえて』って、
“有名だけど実は読んだことない”有名本
みたいなジャンルがあったら入る気がしませんか。
(私のなかでは、そのランキング内にオーウェルが2冊はいってました。
これこれ

そんなことないですかね。読んでないの私だけ?

私はですね、
読んでない上に内容もまったく知らなかったです。
なんなら『嵐が丘』っぽい小説かと思ってました。
「ライ麦畑」が田舎(且つ19世紀)っぽいな、という単純な思考で。

あら、違うのね…。
永遠の16歳少年のピリッピリした青春の語りなのね。

思ってたんと違う笑
まあいいか。

というわけで1951年ニューヨーク上流階級の子息
思春期真っ只中のホールデンくんの(時に痛い)自分語り。
村上春樹による新訳『キャッチャー・イン・ザ・ライ』で。
結構おもしろかったけど、
仮に、自分の息子が思春期にこれを読もうとしたら止めるかな。
こじらせそうだし。
でもまあいいか、10代なんてどうせこじれるんだし。

村上さんは好きな作家しか訳さないので、
今回も愛に溢れた(質量ともにな!)膨大なる訳書解説
読めるかと思ったら、
作者の意向(サリンジャーはすべての作品に
解説を付けることを許可しなかったことで有名らしい)で
収録されていないようです。

なんだよ!そっちの方を期待してたのに!!

と思ったら、柴田元幸さんとの翻訳にまつわる対談集に
収録されているそうです。
やっぱりがっつり書いていたんですね笑
ちょっとゲットしてくる。

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