刑事から広報官へと異動(不本意)したオッサンの葛藤小説。
と言ったら語弊がありますかね。
秀逸な警察小説であり、緻密な推理小説であり、
壮大な中年男性応援小説ですよ!
やっぱり語弊があるかな…。
まあ、なにはともあれ、おもしろいですよ!
文庫で上下巻だけど、一気に読めます。
もちろん主人公は悩める中年の組織人。
相変わらずの横山節で、私的には、
「オジサンってこんなに日々コマゴマ悶々としてるんだなあ…」
という驚きと学びが満載である。
私も良い歳の組織人なので、共感も多々あるけど。
刑事部VS警務部、本庁キャリアVS地方の生え抜き組という対立と、
さらに、マスコミとの共存問題に翻弄される広報部。
って、もう辛いことしかないじゃん。
仕事って大変!
さらに複雑に絡まってくる14年前の未解決誘拐事件「64(ろくよん)」と、
主人公の家庭の事情(娘の家出、って、ヘビー!)。
複雑!
オジサン大変!!
こんなムリゲー感漂う設定の元、主人公のオジサン三上ががんばります。
彼は、ストーリーの端々で色々と推論して前進しますが、
大きな謎解き役ではありません。
最後まで振り回されて、悶々として、言い訳じみた葛藤もします。
でも、自分を騙すような選択だけはしない。
ヒーローのようにかっこよくはないけど、魅力的なオジサンなのである。
この作品は<D県警シリーズ>と呼ばれているシリーズものの
4作目、初の長編とのこと。
前3作『陰の季節』『動機』『顔FACE』は短編集、
主人公やテーマもそれぞれなので『64』前に
必読というものではありませんが、おすすめ。
ちなみに今回、暗躍(?)していた二渡(ふたわたり)は
『陰の季節』表題作の主人公だそうです。
と言ったら語弊がありますかね。
秀逸な警察小説であり、緻密な推理小説であり、
壮大な中年男性応援小説ですよ!
やっぱり語弊があるかな…。
まあ、なにはともあれ、おもしろいですよ!
文庫で上下巻だけど、一気に読めます。
もちろん主人公は悩める中年の組織人。
相変わらずの横山節で、私的には、
「オジサンってこんなに日々コマゴマ悶々としてるんだなあ…」
という驚きと学びが満載である。
私も良い歳の組織人なので、共感も多々あるけど。
刑事部VS警務部、本庁キャリアVS地方の生え抜き組という対立と、
さらに、マスコミとの共存問題に翻弄される広報部。
って、もう辛いことしかないじゃん。
仕事って大変!
さらに複雑に絡まってくる14年前の未解決誘拐事件「64(ろくよん)」と、
主人公の家庭の事情(娘の家出、って、ヘビー!)。
複雑!
オジサン大変!!
こんなムリゲー感漂う設定の元、主人公のオジサン三上ががんばります。
彼は、ストーリーの端々で色々と推論して前進しますが、
大きな謎解き役ではありません。
最後まで振り回されて、悶々として、言い訳じみた葛藤もします。
でも、自分を騙すような選択だけはしない。
ヒーローのようにかっこよくはないけど、魅力的なオジサンなのである。
この作品は<D県警シリーズ>と呼ばれているシリーズものの
4作目、初の長編とのこと。
前3作『陰の季節』『動機』『顔FACE』は短編集、
主人公やテーマもそれぞれなので『64』前に
必読というものではありませんが、おすすめ。
ちなみに今回、暗躍(?)していた二渡(ふたわたり)は
『陰の季節』表題作の主人公だそうです。
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