『酒を主食とする人々』高野秀行
「誰も行かないところへ行き、
誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」
ノンフィクション作家、
高野秀行さんの新刊が出たよ〜。
読んだよ〜。
というわけで、最近の私は
立派な高野ファンである。
そろそろ講演会にも行きそう。
この新刊はTBS「クレイジージャーニー」の裏本。
放映されていない部分も含めた、
紀行の一部始終を描いた一冊です。
空港でビザがないので出国できないところから始まります。
大丈夫かTBS。
取材先はエチオピア南部の少数民族が暮らす地域。
ターゲットは「三食お酒。それ以外は摂らない」と言われている
「デラシャ」民族。
このデラシャという民族、
メディアにほとんど出ていない一方で、
人類学者による研究書は出ている、という
(砂野唯『酒を食べる エチオピア・デラシャを事例として』)
高野さん的には“がんばって行っても「後追い」になってしまう”
ネタだったそうで。
なるほど、ある種、テレビ番組に提供するネタとして
ぴったりかもしらん。
というわけで行ったエチオピア南部。
番組のタイトルが以下。
#229「酒が主食!?世界遺産に住む民族コンソ取材旅
辺境作家・高野秀行7年ぶりに登場!」
コンソ取材旅?
デラシャじゃないねえ…。
これ、どういうことかと言うと、
酒飲み民族は「コンソ」と「デラシャ」とふたつあって。
後者の村の方が「オンリー酒!」なのですが
前者の村の方が「映える」のである。
なので研究者はデラシャに注力し、
テレビ編集者はコンソを放映するのである。
何かの真理が垣間見えるな。
高野さんは両方のエリアに行って
さすがの腕前で取材し、
なんならコーディネーターが設定した
観光地&劇団化しているホームステイ先を飛び出し、
自分好みの野生ホームステイ先をゲットしています。
自由!
取材準備の2ヶ月という短期間で
エチオピアの公用語アムハラ語を勉強し、
エチオピア国内での通訳(デラシャ語のような
少数民族の言語やら外国人向けの英語やら。
語学センスがないとできない仕事だよね)の
助けを借りながら、
コンソのお酒「チャガ」と、
デラシャのお酒「パルショータ」の作り方を
だいぶ詳細に調べているのは流石です。
滞在数日なのに凄いよな。
その合間にカート噛んだり
虫さされに苦しんだり
腹痛と下痢に苦しんだりしています。
流石〜。
(出国前ですが、エチオピアのソウルフード
インジェラのアレルギーも発覚している)
相変わらずのキレッキレな一冊である。
私も辺境に行きたく…は、ならない。
高野さんの新刊に想いを馳せるに留まる人生に、
満足しております。
「誰も行かないところへ行き、
誰もやらないことをし、誰も書かない本を書く」
ノンフィクション作家、
高野秀行さんの新刊が出たよ〜。
読んだよ〜。
というわけで、最近の私は
立派な高野ファンである。
そろそろ講演会にも行きそう。
この新刊はTBS「クレイジージャーニー」の裏本。
放映されていない部分も含めた、
紀行の一部始終を描いた一冊です。
空港でビザがないので出国できないところから始まります。
大丈夫かTBS。
取材先はエチオピア南部の少数民族が暮らす地域。
ターゲットは「三食お酒。それ以外は摂らない」と言われている
「デラシャ」民族。
このデラシャという民族、
メディアにほとんど出ていない一方で、
人類学者による研究書は出ている、という
(砂野唯『酒を食べる エチオピア・デラシャを事例として』)
高野さん的には“がんばって行っても「後追い」になってしまう”
ネタだったそうで。
なるほど、ある種、テレビ番組に提供するネタとして
ぴったりかもしらん。
というわけで行ったエチオピア南部。
番組のタイトルが以下。
#229「酒が主食!?世界遺産に住む民族コンソ取材旅
辺境作家・高野秀行7年ぶりに登場!」
コンソ取材旅?
デラシャじゃないねえ…。
これ、どういうことかと言うと、
酒飲み民族は「コンソ」と「デラシャ」とふたつあって。
後者の村の方が「オンリー酒!」なのですが
前者の村の方が「映える」のである。
なので研究者はデラシャに注力し、
テレビ編集者はコンソを放映するのである。
何かの真理が垣間見えるな。
高野さんは両方のエリアに行って
さすがの腕前で取材し、
なんならコーディネーターが設定した
観光地&劇団化しているホームステイ先を飛び出し、
自分好みの野生ホームステイ先をゲットしています。
自由!
取材準備の2ヶ月という短期間で
エチオピアの公用語アムハラ語を勉強し、
エチオピア国内での通訳(デラシャ語のような
少数民族の言語やら外国人向けの英語やら。
語学センスがないとできない仕事だよね)の
助けを借りながら、
コンソのお酒「チャガ」と、
デラシャのお酒「パルショータ」の作り方を
だいぶ詳細に調べているのは流石です。
滞在数日なのに凄いよな。
その合間にカート噛んだり
虫さされに苦しんだり
腹痛と下痢に苦しんだりしています。
流石〜。
(出国前ですが、エチオピアのソウルフード
インジェラのアレルギーも発覚している)
相変わらずのキレッキレな一冊である。
私も辺境に行きたく…は、ならない。
高野さんの新刊に想いを馳せるに留まる人生に、
満足しております。