思惟石

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『カテドラル―最も美しい大聖堂のできあがるまで』

2023-10-10 14:57:57 | 日記
『カテドラル―最も美しい大聖堂のできあがるまで』
デビッド・マコーレイ
訳:飯田喜四郎

大人向けの絵本というか、
子どもと一緒に眺めるだけでも楽しめる一冊。
建築の基礎学習に良いので、
世の建築学科専攻学生は愛読すると良いと思います。
(と、学生時代の私に時空を超えて教えてあげたい)

フランスの架空の町、シュトローに大聖堂ができるまで。
基礎づくりから竣工までの施工風景を、細密なペン画で
描いている絵本です。
もうね、線の一本一本を見ているだけでも楽しい。
何ならトレースしたい。いや、しないけど。

着工が1252年で、完成が1338年という設定です。
数百年単位で時間とお金をかけて、巨大な聖堂をつくるって、
すごいことだなあと思います。

石切場の風景とか、基礎づくりや
巨大アーチの施工風景とかのイラストを見ていると、
もうね、壮大すぎて完成する気がしない。
でも完成させます。
人類の力なのか、宗教の力なのか、とにかくすごいなあ。

意匠は、パリのノートルダム寺院を彷彿とさせる
ゴシック式カテドラル。
尖塔がたくさん組み合わさっていて、
個人的にはサグラダ・ファミリアに似ていると思いますけど。

いやあ、良い絵本ですよ。
全ページ分解してトレースしたいよね。
しないし、できないけど。
(私はステッドラーのロットリングペンも好きだけど、
 Hi-tecの0.3を愛しています)
コメント
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