思惟石

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『中世シチリア王国』 特産品はフリードリッヒ2世とマフィア

2023-04-21 18:16:44 | 日記
『中世シチリア王国』
高山博
最近、読みまくっている講談社現代新書
(表紙と栞がかわいい)。

シチリアは、イタリアの先っちょの方、
地中海に浮かぶそこそこ大きい島ですね。
(ザ・地理に疎い人の説明だ!)

ヨーロッパ、ビザンツ、イスラムの交易点でもあり
文化的にも商業的にも独特の交わり方をしている島。

ゴッドファーザーの舞台としても有名らしい。
なんとなく、歴史も独特だけど
現代においてもイタリア内で独特の位置にいるイメージ。

塩野七生『皇帝フリードリッヒ二世の生涯』の
主人公フリードリッヒ2世は、
母系からシチリア王を継ぎました。
時代に対して開明的すぎた王を育んだ島ということで、
その成り立ちに興味を持ったのでした。

そもそもフランスの片田舎のノルマン人が
なぜにシチリア島に来て王様になったのよ?
という意味不明な歴史の挙動が
とてもとてもよくわかりました。
同時期にイギリスも征服してるし
(ノルマン・コンクエスト)、
ノルマン人つよつよ〜。

なかなか勉強になるし、読みやすい文章。

とはいえ、名前がラテン読みなのは、なぜ〜?
フレデリクって誰〜?
と思ったら、フリードリッヒ2世のことだった。
名前だけ、読みにくいっす〜
(しかし巻末の各国語表示一覧はありがたい!)。
コメント
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