朝から「寒い」というか空気が「冷たい」と思っていたら、
和歌山信愛大学の森下先生が、
午後から粉雪が舞ってきました。
北国生まれの私としては、
こんな程度では「雪が降る」とは言わないのですが、
周りのみなさんは「雪だ!」と、ちょっとハイテンションです。
午前中は、
子育て総合支援センターの「子育て講座」で、
「みんなどうしてる?〜入園前にききたい話〜」というテーマでの座談会でした。
和歌山信愛大学の森下先生が、
参加者からゆっくり話を聴いてくださり、
それぞれの悩みや不安にていねいに応えてくださる時間が、
そばで聞いていても納得のいく体験で、
新たな学びの時間になりました。
所々で話される森下先生の体験談や、
専門職としての「子どもの発達」の話は、
子育て支援に関わるすべての人に聞いてほしい内容でした。
●育児休暇から「早く復職したい」と焦るかもしれないけれど、焦らなくていい。子育ての経験は「何もしない時間」でなく、「後で必ず役に立つスキル」。
●多動などの多くの課題は、「生活リズムを正す」ことで解決する。「睡眠」「食事」は大切。
●新しい環境に慣れるには時間が必要。
焦らなくて大丈夫、子どもには適応力がある。
●「みんなであそぶ」「仲よくあそぶ」には、発達の段階がある。
見てあそぶ(あそんでいるように見えないかも)→1人あそび(いっしょにいても別のあそび。いっしょにはあそばない)→友だちのあそびをまねる→でも3歳児くらいは自己中。→立っているだけでも、見ている、聞いている→年中年長でやっと、集団あそびやゲームができる。
●「あそんでいるか」より、「あそびこむ」ことが大事。
●幼児はまだことばをよく考えず、そのときの状況で話すので、「キライ」「あっち行って」とかいうことばを聞いても、「そんなこと言っちゃダメ」ではなく、そっと見守るか、「◯◯ちゃん、悲しそう」とか「一人であそびたいのかな」否定しないことばにする。
「キライ」と言っていた子と、そのあと仲よくあそんだりしていることも多い。
「イヤだ」という気持ちをストレートに言えることは大切。
自分の気持ちを言えると、だんだんと人の気持ちがわかるようになる。
●幼稚園、保育所、こども園に送っていって、別れ際に泣かれても大丈夫。子どもには適応力がある。帰り、園が楽しかったと思えるかどうかをみる。
●「先生は忙しそう」と思わなくていい。先生が子どもを育てているのではなく、「いっしょに育てている」。
●若い先生には、特に親から声をかけて、「いっしょに」育ててほしい。
あらためて確認できたこと、
背中を押してもらえたこと、
すごく充実した時間でした。