昨夜、金沢に戻りました。
研修中、忙しくて自分のブログをなかなかアップできなかったので
四万十町で出会った生きものたちを整理しながら紹介します。
これはアザミの花にくっついていたクロハナムグリ。
花粉を食べるようですが、出現期が5月~8月。
今は10月なので、ちょっと季節外れのお目見え。
そのせいか全然動かずにじっとしたままでした。
ビロードのような黒地に白い紋があり、
他に間違える虫はいないようです。日本全国で見れる虫みたいですが
金沢では花粉に集まるコアオハナムグリはよく見かけますが
クロハナムグリはあまり見かけた覚えがありません。
*森の中に、神さまを祀ってあります。
見つけた場所は、四万十町下津井の吊り橋を渡った奥の森の中。
森の暮らしは厳しいらしく、かつては7軒あった家が
今はもう廃墟跡を残すだけの場所となっていました。
森が人の暮らした跡形を消しつつある姿でした。
昔はシイタケ農家で栄えたと云います。
*五右衛門風呂の跡。
*下から薪を入れて風呂を沸かします。
*周りの田んぼは、イノシシやシカに荒らされていました。
*正面右側の建物が昔のシイタケ小屋。
今はほとんど残っているシイタケ小屋はないらしい。
*これがシイタケ小屋の裏側。
*中にはシイタケを広げる箱が並んでいます。
*このかまどで薪を焚いてシイタケを乾燥させていたそうです。
*村の家には、結界が張られていてお札が下がっています。
まだあちこちに神話が残っている世界。都会から離れた不便な場所には
宝物の欠片が余韻のように残っているようでした。
私たちは便利を手に入れた代わりに、目に見えない
大切な何かを失いながら、歩いて来てしまったのでしょうね。