しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

ネブトタケ。(10/20*木)

2011-10-21 | 植物大好き!
*上品な優しい紫色をしたキノコ、きれい。

秋はキノコの季節。高知四万十川上流の森に
仕事でやって来て、地元の方が作られたお料理に感激!
その中に入っていた、このキノコ。

私は食べたことがないキノコでした。

本物を見てみたい!と云うと「裏山にあるかもしれん!」というので
連れて行ってもらいました。それがとても急峻な山で登るのにひと苦労!
大きな体なのに、カモシカのように駆け上がっていくのでとても
ついていけません。ついに姿を見失って、呼んでも返事がない!(汗)
でも見つけましたよ~、きれいな姿のこのキノコを!
ホウキタケの一種で「ネブトタケ」と地元の方は云うそうです。

サンゴのような形をしているので
見ていると、ここは海だったかしらん?と思うほど。
そばには黄色いホウキタケもありました。

食べるものいいけれど、それを横に置いといて
眺める価値あり~!のこのキノコたち。
あまりのきれいな色と形にしばし、うっとり。


四万十川の鮎。(10/19*水)

2011-10-21 | 生き物大好き!
*大きな川の流れの四万十川。生きものたちに優しいこの堰堤では、
 鮎など魚たちの遡上を妨げることがありません。

*よく見ると、地元の人が堰堤のそばに立っています。
 鮎の群れが通るのを根気よく待っていて、群れが来ると投げ網で捕るらしい。
 先日、50匹以上捕った強者だとか。

今回の高知行きでは、四万十川で捕れたと云う
大きな鮎を民宿や地元の方の振る舞いで、4回は食べました。

初めて訪れたときは、鮎を楽しみにしていたのに
鮎が捕れない年だと云うことで、
一度も食べれずにガッカリした思い出があります。

それほど魅力的な鮎ですが、人間と魚たちが共存できる
こんなふうな川の堰堤は素晴らしいですね。
人には考える力があるのだから、その力を生きものたちと共に
生きていける方向に使っていけば、きっと未来は明るいはず。

クロハナムグリと結界。(10/18*火)

2011-10-21 | 生き物大好き!
昨夜、金沢に戻りました。
研修中、忙しくて自分のブログをなかなかアップできなかったので
四万十町で出会った生きものたちを整理しながら紹介します。

これはアザミの花にくっついていたクロハナムグリ。
花粉を食べるようですが、出現期が5月~8月。
今は10月なので、ちょっと季節外れのお目見え。
そのせいか全然動かずにじっとしたままでした。

ビロードのような黒地に白い紋があり、
他に間違える虫はいないようです。日本全国で見れる虫みたいですが
金沢では花粉に集まるコアオハナムグリはよく見かけますが
クロハナムグリはあまり見かけた覚えがありません。

*森の中に、神さまを祀ってあります。

見つけた場所は、四万十町下津井の吊り橋を渡った奥の森の中。
森の暮らしは厳しいらしく、かつては7軒あった家が
今はもう廃墟跡を残すだけの場所となっていました。
森が人の暮らした跡形を消しつつある姿でした。
昔はシイタケ農家で栄えたと云います。

*五右衛門風呂の跡。

*下から薪を入れて風呂を沸かします。

*周りの田んぼは、イノシシやシカに荒らされていました。

*正面右側の建物が昔のシイタケ小屋。
 今はほとんど残っているシイタケ小屋はないらしい。

*これがシイタケ小屋の裏側。

*中にはシイタケを広げる箱が並んでいます。

*このかまどで薪を焚いてシイタケを乾燥させていたそうです。

*村の家には、結界が張られていてお札が下がっています。
 まだあちこちに神話が残っている世界。都会から離れた不便な場所には
 宝物の欠片が余韻のように残っているようでした。
 私たちは便利を手に入れた代わりに、目に見えない
 大切な何かを失いながら、歩いて来てしまったのでしょうね。