Sightsong

自縄自縛日記

北井一夫トーク@MONO GRAPHY Camera & Art

2023-07-23 22:47:30 | 写真

引きこもってやらなければならないこともあったのだけれど、北井一夫さんにしばらくお会いしていないし、機会があれば北井写真のプリントを観なければダメだしと思い、急いで身支度をして小伝馬町のMONO GRAPHY Camera & Artで北井さんのトークを聴いてきた(お相手は村上仁一さん)。

北井さんのカラー写真が出てきたのは割と最近のことで、観るたびに新鮮な驚きがある。コダクロームは確かに退色しなかったけれど、いま見ると退色したエクタクロームのほうが良かったりして、なんていうのは北井さんらしい。

三里塚に通うときにキヤノンIIDとIVSbの二台に悪評高い25ミリが付いて7千円だったとか、「村へ」のあとにツァイトの石原悦郎さんの軽い思いつきではじめたドイツ表現派の建築物シリーズは何も言い返せないほどの酷評だったとか、同時期に大阪の新世界を撮っていてあまりの世界の分裂ぶりに疑問の声が大きかったとか、松江での「アサヒカメラ巡回大全」で植田正治・森山大道との奇妙な3人で登壇して何を話したか覚えていないとか、おもしろい話ばかり。

そして今年のパリフォトに出品する作品の件には驚かされた。さすが永遠の反骨。

研究者の友人とも久しぶりに再会し、喫茶店で四方山話をして帰った。やはり行ってよかった。

●北井一夫
北井一夫『COLOR いつか見た風景』
『シカゴループ』(2019年)
『1968年 激動の時代の芸術』@千葉市立美術館(2018年)
『写真家の記憶の抽斗』(2017年)
『写真家の記憶の抽斗』
『COLOR いつか見た風景』
『いつか見た風景』
北井一夫×HMT『過激派 AGITATORS』(2015年)
『道』(2014年)
『Walking with Leica 3』(2012年)
『Walking with Leica 2』(2010年)
『Walking with Leica』(2009年)
『北京―1990年代―』(1990年代)
『80年代フナバシストーリー』(1989年/2006年)
『フナバシストーリー』(1989年)
『英雄伝説アントニオ猪木』(1982年)
『新世界物語』(1981年)
『ドイツ表現派1920年代の旅』(1979年)
『境川の人々』(1978年)
『西班牙の夜』(1978年)
『ロザムンデ』(1978年)
『遍路宿』(1976年)
『1973 中国』(1973年)
『流れ雲旅』(1971年)
『津軽 下北』(1970-73年)
『湯治場』(1970年代)
『村へ』(1970年代)
『過激派』(1965-68年)
『神戸港湾労働者』(1965年)
粟生田弓『写真をアートにした男 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン』(2016年)
大津幸四郎・代島治彦『三里塚に生きる』(2014年)(北井一夫出演)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。