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自縄自縛日記

北井一夫『写真家の記憶の抽斗』

2017-05-09 07:36:48 | 写真

北井一夫『写真家の記憶の抽斗』(日本カメラ社、2017年)を読む。

本書は、『週刊読書人』における連載(2014-16年)をまとめたものであり、210編の短い文章と写真の組み合わせから成っている。写真は北井さんが若い頃からごく最近のものまで。

こうして通しで読むと、北井さんの衒いのない文章から、人柄や気骨が滲み出てくることが実感できる。驚いてしまうような発言もある。

なぜ25mmレンズを使ったのか。なぜ政治への従属を避けたのか。荒木経惟と東松照明への批判。『村へ』をやめたのはなぜか。中平卓馬と中上健次からの批判。その後の模索と意味。木村伊兵衛。団地。浦安。大阪。中国。道。

●北井一夫
北井一夫『写真家の記憶の抽斗』
『COLOR いつか見た風景』
『いつか見た風景』
北井一夫×HMT『過激派 AGITATORS』(2015年?)
『道』(2014年)
『Walking with Leica 3』(2012年)
『Walking with Leica 2』(2010年)
『Walking with Leica』(2009年)
『北京―1990年代―』(1990年代)
『80年代フナバシストーリー』(1989年/2006年)
『フナバシストーリー』(1989年)
『英雄伝説アントニオ猪木』(1982年)
『新世界物語』(1981年)
『ドイツ表現派1920年代の旅』(1979年)
『境川の人々』(1978年)
『西班牙の夜』(1978年)
『ロザムンデ』(1978年)
『遍路宿』(1976年)
『1973 中国』(1973年)
『流れ雲旅』(1971年)
『津軽 下北』(1970-73年)
『湯治場』(1970年代)
『村へ』(1970年代)
『過激派』(1965-68年)
『神戸港湾労働者』(1965年)
大津幸四郎・代島治彦『三里塚に生きる』(2014年)(北井一夫出演)
粟生田弓『写真をアートにした男 石原悦郎とツァイト・フォト・サロン』 


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