山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

珍客?

2012-06-06 22:52:59 | Weblog

今朝、新聞を取りに出た時の事です。

我が家の庭先の植木に”珍客”が訪れていました。

体長1㍍ほどのアオダイショウです。大きいものでは2㍍にもなるので、この蛇としては

中位のサイズだと思います。

最近、住宅地ではほとんど見かけなくなりましたが、かつては人家の天井裏や土蔵に棲みつき、

ネズミを捕食する有益な生き物として、家守(いえもり)、巳さん、などと親しみをもって呼ばれて

いました。言わば、人間とアオダイショウの間には「良い関係」が保たれていたに違いありません。

 

最近、見る機会が少なくなった原因としては、餌となるイエネズミがほとんど居なくなったことや

昼行性であるため、個体数を急激に増やしている天敵のカラスや、シマヘビなどによる捕食、

密閉度が高く、侵入しにくい住宅への変化などが挙げられます。

京都府のRDBでは、このような減少傾向から「要注目種」に指定しています。

アオダイショウ <ナミヘビ科 ナメラ属>

生長した個体は緑がかった褐色ですが、幼蛇はマムシに間違われやすい斑紋があります。

毒蛇マムシへの擬態かもしれません。

木登りは得意で、ネズミなどの小型哺乳類の他、鳥の卵や雛を好んで食べます。

飲み込んだ卵を割るために、高い所から落下するという話がありますが、これはどうも

眉唾ものです。 

アオダイショウ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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やまぼうしさん (シロ)
2012-06-08 08:45:03
おはようございます
アオダイショウがレッドデータブックに載っていますか、そういえば私の住んでいる付近でも
最近、滅多に見ることは出来ません。
この、抜け殻を小さく切って財布に入れておけば「お金が貯まる」と信じて入れておりましたが、一向に増えたことはありませんでした(笑)・・・
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シロさん (やまぼうし)
2012-06-08 18:16:37
身近であったはずの生き物も、いつの間にか京都府のRDBに載せられています。
住む場所の生物相が年々貧相になっていくのは寂しいことです。
この幼なじみも居場所が無くなって可愛そうですね。
しかし、自然度のバロメーターとして見た場合、この珍客の来訪は喜ばしいことと言うべきです。
餌となるイエネズミは殆んど絶滅状態ですが、京都の南部地域では人家の屋根裏に
棲みつくアブラコウモリが増えつつあるので、アオダイショウも暫くは生き残る余地がありそうです。
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