○○ウツギと呼ばれる花木には、ウツギ(別名ウノハナ)やヒメウツギなど、ユキノシタ科に分類されるものと、
ツクバネウツギやタニウツギなどの様にスイカズラ科に分類されるものがあります。
簡単に見分けるポイントとしては、花が離弁花(花弁が1個づつ離れている花)であればユキノシタ科、
合弁花(花弁の全部、または一部が合着した花冠となっている花)であればスイカズラ科ということで良いと思います。
そこで、今日の花のツクバネウツギですが、ご覧の様に合弁花なので、これはスイカズラ科ということになります。
日当たりの良い山地で咲き始めましたが、画像を見て頂くと花冠の基部にプロペラ形の萼が5個見えています。
この萼は花後も果実の先端に付いて残り、種子が風で運ばれるのを助ける役割を果たしています。
和名は果実に萼の付いた形を、羽根衝きの追羽根に見立てたものです。
少し小ぶりの花を咲かすコツクバネウツギという種類がありますが、萼の数が2~3個と少ないことで見分けできます。
またオオツクバネウツギという種類では、萼は5個ありますが、その内の1個が極端に小さいのが特徴です。
いずれも本年枝の先に淡黄色の花を2個付けますから、花よりは萼の形を見て判断するのが確かです。
ツクバネウツギ<スイカズラ科 ツクバネウツギ属>
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私は渓流へ釣りに行きますから見かけるのはタニウツギとドクウツギです(笑)
気がつかなかっただけかもしれませんが、白色のは初めてみました。
勉強させて頂き、ありがとうございます ^^)
こちらのGWは最近では珍しく晴れの日が続きました。
山歩き三昧を目論んでいましたが、孫の初節句ということで
3月に生まれたばかりの初孫を連れて息子夫婦がやってきました。
お陰で遠くの山へは行けませんでしたが、近くの山を2~3歩きました。
このツクバネウツギは関東から中国地方にかけて分布しますが、
東北では見られないようです。
スイカズラ科のウツギの中では比較的に早くから咲き始めます。