清楚な雰囲気のある花ですが名前がどうもいけません。
キイチゴの仲間ですが、あまりポピュラーな品種ではないようで、私の愛用している図鑑、山渓の「日本の樹木」には
掲載されていません。
何故コジキイチゴ(乞食苺)などという、如何にも不味そうな名前で呼ばれる様になったのかは諸説あるようですが、
夏に熟す果実(1枚目画像の左下)の中が空洞になっていて、弥生時代に蒸し器として使われた土器のこしき(甑)に
似ていることが語源で、そこから転訛してコシキイチゴ(甑苺)→コジキイチゴ(乞食苺)になったとする説が有力です。
しかしそれにしては語呂が悪すぎますね。コシキ(甑)とコジキ(乞食)じゃ大違いです。
このコジキイチゴは、2枚目の画像に見られるように、茎や枝全体に暗紫色の固い細毛状の棘が密生していているので
触る時には注意が必要です。
コジキイチゴ <バラ科 キイチゴ属>
最新の画像[もっと見る]
- ルリビタキ(瑠璃鶲) 8ヶ月前
- ルリビタキ(瑠璃鶲) 8ヶ月前
- クロジ(黒鵐) 8ヶ月前
- クロジ(黒鵐) 8ヶ月前
- ザゼンソウ(座禅草)の芽吹き 8ヶ月前
- ザゼンソウ(座禅草)の芽吹き 8ヶ月前
- ザゼンソウ(座禅草)の芽吹き 8ヶ月前
- キセキレイ(黄鶺鴒) 9ヶ月前
- キセキレイ(黄鶺鴒) 9ヶ月前
- オオバン(大鷭) 9ヶ月前
実の感じは黄色いヘビイチゴみたいですネ。
このコジキイチゴの棘は刺さると少し厄介なんです。
細い棘なので、指先で摘まんで引きぬくのはほぼ不可能、
私の経験ではビニールテープかガムテープを貼って一気に剥がすのがベストです。
持っていればの話ですが(笑)
ところで、お味のほうですが、すこぶる不味いです。
乞食をしていても、これは食べないかもしれません。