山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

夏山レポート~妙高山(下山の道すがら)

2009-08-10 23:08:06 | 登山記録
行きと違い、好天に恵まれた下山ルートでは、雨の登りで気付かなかった花や

雨の中、カメラを出す機会を逃していた花が目に入ってきます。

しかし、その中のいくつかは7月の初めにくれば見られたであろう花の後の

姿もあります。計画が延び延びになったのは異常に長引いた今年の梅雨の性です。

しかし、山行の2日目に好天にめぐまれ、予定通りの登頂が達成できたのは幸いでした。



チングルマ<バラ科 ダイコンソウ属>

残念ながら、この時期では花は見られません。しかし放射状に並んだ羽毛が風になびく姿も
中々、風情があります。名前の由来は稚児車というのが転訛したもので、放射状に並んだ
この羽毛の姿を風車に見立てたものでしょう。



キヌガサソウ<ユリ科 ツクバネソウ属>

葉の様子を昔高貴な人にさしかけた衣笠に見立てた名前です。
輪生する大きな葉が花を引き立てていて、かなり好きな花の一つですが今回は
花の状態のいいものが見つかりませんでした。



トリアシショウマ<ユキノシタ科 チダケサシ属>

和名は、よく枝分かれした円錐花序を鳥の足に見立て、葉がショウマに似ていることから、
穏やかな風に揺れる純白の花穂はまるで妖精のようで清楚な美しさを感じさせます。




ベニイチゴ<バラ科 キイチゴ属>

初見の花ですが、ベニイチゴだと思います。たった一輪だけ咲いていました。 



サンカヨウ<メギ科 サンカヨウ属>

これも花期は終わって、黒い実ができています。但し、がっかりするには及びません。
この実は食べてみると甘い味がするんです。一度お試しあれ
和名は漢字にすると「山荷葉」ですが、漢方に使われる中国の「山荷葉」とは別の植物です。




シロバナエンレイソウ<ユリ科 エンレイソウ属>

これも花が見られるのは、せいぜい6月半ばぐらいまで、これは蕾ではなく果実です。




サワヒヨドリ<キク科 フジバカマ属>

いよいよ登山口も真近です。止まって吸蜜している蝶はアサギマダラ、よく見る構図ですが
正に名コンビ、絵になりますね~


       続きはまた明日
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4 コメント

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アサギマダラですネ (「大」@安達太良山麓)
2009-08-12 12:04:32
ヒヨドリバナとアサギマダラ、これ以上の組み合わせは無いですよネ。
そろそろ渡りの季節も近づきましたから、見れるのもあと少しの期間、さびしいような気がします・・・
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マーキング調査 (やまぼうし)
2009-08-12 22:52:16
去年のNHKの番組で、アサギマダラのマーキング調査の様子が報道されていましたが
アサギマダラはこの小さい体で1600㎞も離れた沖縄までも旅をするんですね。
アサギマダラの渡りの凄さにも驚きましたが、マーキングして蝶を追いかける研究者の方々も凄いですね。
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これって (wakadori)
2009-08-12 23:16:22
この花たちはみんな自生の物ですか?
植物園のように色々あって素敵です。
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自然浴 (やまぼうし)
2009-08-13 10:03:06
wakadoriさん お早うさんです
もちろんこの子たちは皆元気な自生の植物ばかりですよ。
普段は見られないこの子たちに出会うことは山登りのもう一つの楽しみです。
可愛い花には、癒しと励ましの効果があるのか、登りの辛さも忘れさせてくれます。
これも自然からもらえるパワーなんでしょうね。
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