2か月程前に夏草が刈り込まれた木津川の土手に、淡いピンク色のツルボが花を咲かせています。
結構刈り込みに強い花だなぁ~と思っていましたが、この花、初夏の田植え前の草刈り後に
葉を延しますが、盛夏には夏草の下で一旦休眠に入ります。
そして夏草が刈り取られたのを見計らって、おもむろに花穂を延し、そして少し涼しくなった
ところで開花・・・ 何とも不思議な段取りの良さを持ち合わせていますが、人間の与えた
条件に適合できた者が生き残り、そうでない者が淘汰されていった結果なのでしょうか?
地下には直径2㌢程の鱗茎があり、これは昔、飢饉の際に水に晒したものを煮て食べたり
鱗茎から獲れる澱粉粉から餅を作るなど、食糧として役立っていたようです。
そんな状況から考えると、人間との付き合いはかなり古い植物のようです。
和名は「蔓穂」ですが、蔓はどうもこの花の形状に馴染まない気がします。
ツルボ <ユリ科 ツルボ属> 多年草