山と自然の雑学ノート

山歩き&散歩道で出会った植物などの記録

タマガワホトトギス(玉川杜鵑)

2014-08-26 09:29:52 | 単子葉類

山地に生えるユリ科ホトトギス属の多年草、タマガワホトトギスです。

和名に地名が用いられる場合は、それが最初に発見された場所を示すことが多いのですが、

では、この玉川とは何処の玉川を指すのでしょうか?

「玉川」は古歌に歌われた六ヶ所の総称で、「六玉川」とも呼ばれています。

井手の玉川(京都)、高野山の玉川(和歌山)、三島の玉川(大阪)、野路の玉川(滋賀)

調布の玉川(東京)、野田の玉川(岩手)の六ケ所がそれですが、実を言いますと、この

玉川は、発見場所ではないんです。

この「タマガワホトトギス」の名付け親は、牧野富太郎博士で、黄色い花の色をから

山吹の名所として知られる井手の玉川(京都府綴喜郡)を連想しての命名だそうです。

因みに、井手の玉川は私の住む城陽市の隣ですが、この辺りでタマガワホトトギスを

見たことはありません。画像は先日、長野県の上高地で撮ったものです。

タマガワホトトギス <ユリ科 ホトトギス属> 多年草 

タマガワホトトギス

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