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不本意ながら、昨秋の準決勝を振り返る -日大三高野球部2022-

2022年02月02日 | 高校野球
拙ブログの「アクセス解析」では、読者がどんな経緯で、このページに来たのかが表示される。
飲食店の屋号やメニュー名で検索しているうちに、たまたまアクセスしちゃった方が多いようだが、
最近、ひとりなのか複数名なのか不明だが、「日大三 野球不振」で検索・閲覧している方がいる。
このブログ名は「明るく正しく強いブログ」であり、日大三高野球部の不振を糾弾する場ではないので(笑)、
次回からは「明るく正しく強い ブログ」などで検索するか、ブックマークに加えていただけたら幸いだ。

だが、昨年の高校野球秋季都大会・準決勝の結果については、糾弾したくなる気持ちはよくわかる。
私も現実を直視できず、あの日の夜は泥酔し、下記画像の「のび太君」のような状態になった(苦笑)。

(C)藤子・F・不二雄 (C)小学館

翌日からは、「あの試合はなかったことにしよう…」と、自分の記憶から消し去ろうともしたが、
勝利を喜び称えるだけでなく、敗戦を受け止め、選手たちと一緒に悲しむのが真のファンだと思うので、
不本意ではあるが今回、あの日の惨劇について、振り返ってみることにした。

準々決勝では、優勝候補の筆頭だったらしい東海大菅生と対戦し、8-7で撃破した我が母校。


「三高はやっぱり強い! これで来春の選抜甲子園は当確だろう!」と、私は浮かれていた。
準決勝の相手は、夏大会の準決勝でも対戦し、苦杯を舐めた国学院久我山。
「同じ相手に連敗はしねえだろ」という、根拠のない私の予想は覆され、完膚なきまでに叩きのめされたのである。

秋季東京都大会 準決勝 神宮球場
日大三3-14国学院久我山  ※5回コールド


わざわざ赤字表記にしたけど、まさかの5回コールド負け、である。
5回で勝った試合は、過去に何度も立ち会ってきたが、5回で負ける三高を観たのは初めて。
試合終了直後、怒りなのかショックなのか定かではないが、身体が震えたのを覚えている。

常連観戦者たちに、「5回コールドって、三高史上初ですか?」とたずねたところ、「確かに記憶にない」との返答。
帰宅後、調べてみたところ、平成6(1994)年の春季都大会準々決勝で、堀越に0-14の5回コールドで負けていた。
そして、翌年の春季都大会でも初戦で、岩倉に2-12で敗退。ただ、何回で負けたのかは不明。
まだインターネットが普及していない時代の大会ゆえ、検索してもわからないまま。
そのうち、「日本大学第三高等学校野球倶楽部七十年史-それぞれの甲子園-」という書籍があり、
世田谷区の粕谷図書館に、保存されていることを知り、立川市からわざわざ借りに行った。
以前紹介した、千歳烏山の『世田谷餃子』は、この図書館の帰りに寄ったのである。

貴重な写真や証言などが満載の資料集であったが、平成7年の岩倉戦については、スコアしか載っておらず…。


なお、この資料集は、どこにも値段が記されていない。非売品だったのかな?


とりあえず、昨秋の5回コールド負けは、堀越戦以来「27年ぶりの屈辱」ということにしておく。
※岩倉戦の詳細を知っている方、よろしかったらコメントをお寄せください

試合に戻るが、三高の敗因はおそらく、下記の3点であろう。
1. エース矢後のデキが良くなかった
2. 矢後以外に投手がいなかった、作ろうとしなかった
3. 試合途中で選手たちの心が折れた


三高はこの試合まで、背番号1の矢後が、ほぼひとりで投げ切っていた。
制球力があり、最高球速は140ちょい。欠点が少ない好投手ではあるが、「絶対的エース」の域には達していない。
久我山戦ではその矢後が、初回から珍しく四球を出し、タイムリーを浴びていきなり2失点。
2回にも死球のあと、不運な内野安打などで3失点し、さらに四球を出したところで交代。
ボールが先行し、普段より調子が悪いのは明白であり、2回降板の判断は、決して間違いではない。

だがしかし、三高には矢後しか投手がいないのである。
代わって登板したのは、1回戦で先発し、5回まで投げて無失点だった、背番号19の1年生安田。
個人的な印象では、安田はスピードもコントロールも変化球の切れも、すべての面で矢後に見劣る。
精神面など、投球以外のことは不明だが、矢後をKOした久我山打線を抑えられるはずもなく、案の定9失点。
無論、控えの投手は他にもいた。背番号10のサウスポー松藤に、背番号11、身長190センチの1年生針金。
秘密兵器との噂もあった両者だが、秋季大会では最後まで出番がなく、試合中の投球練習もほとんどしていない。
東海大菅生戦以外は、点差も離れていたし、テスト登板させる機会はいくらでもあった。
負傷などの理由で投げられないのならば、ベンチからはずし、他の選手にチャンスを与えるべきだし、
そうではなかったとしても、エースに次ぐ背番号である、10と11を彼らに背負わせたのは不可解だ。
結局、矢後の降板は格闘技でのタオル投入=三高の降参を意味した…は言い過ぎか。
試合終了まで、拍手と声援を送り続けた私だったが、実は2回表の時点で、勝利をあきらめていた。

私だけでなく、選手たちも心が折れたのか、凡プレイがいくつか見受けられた。
長時間続く久我山の攻撃にも、内野陣は声を出して投手を鼓舞することなく、黙ってうつむくのみ。
そんな無気力状態で、打球を捕れるワケがない。案の定エラーが飛び出したが、その選手は反省するどころか、
「こんな試合、早く終わんねえかな」と言わんばかりの不貞腐れた表情を見せていた。
序盤からずっと劣勢で、エースは降板し、打線は繋がらず、点差は開く一方で、勝利への意欲を失った様子。
試合途中であきらめるのは、我が母校野球部の悪しき伝統(?)とはいえ、いつ見ても腹が立つ。

腹が立ったといえば、4回裏の三高の攻撃。内野ゴロの送球が遅れて一塁セーフ、という場面があったが、
あれは間違いなくアウトであり、劣勢の三高に対する、一塁塁審の忖度に思えた。
相手に有利な判定は何度も目にしてきたが、三高がひいきされるケースは珍しい。
もちろん、全然うれしくなかったし、むしろ、審判に同情されているようで悔しかった。
ちなみにその一塁走者は、直後に牽制球でアウトになり、とっととベンチへ退いた(苦笑)。

こうして、11点差で負けるという、日大三高野球史に残る屈辱を味わった、秋大会の準決勝。
下記画像は、相手の校歌演奏中、ベンチ前で待機させされている三高の選手・関係者。


どうか選手たちは、この日の悔しさを忘れず練習に励み、次回こそは久我山を倒してもらいたい。
小倉監督は、秋大会が開幕したときから、「来年はいいチームになる」と語っていた。
ということは、秋大会は最初から勝つ気がなかった、のではないだろうが、
準決勝敗退も想定内だったのかも。とはいえ、5回コールドはさすがにアカンやろ(怒)。

勝った久我山は、決勝戦でも二松学舎を逆転サヨナラで破り、秋季都大会3度目の優勝。
ちなみに過去2回は、翌年夏の西東京予選で敗れ、春夏連続の甲子園出場は叶わず。
2回とも、破った高校は日大三であった。今度の夏も期待したい。
3月頃には、コロナ感染者も急減し、練習試合の観戦も可能になるのでは、と予想している。
久々に三高グラウンドへ足を運び、マスク越しでもいいから、選手に激励の声を送りたいものである。

最後に、他地区のことだけど、東海地区の選考、あれはひどい!
この問題を解決するには、甲子園が開幕する前に大垣日大側から、聖隷クリストファー側に練習試合を申し込み、
「ウチが負けたら、その場で辞退します」とでも約束し、真剣勝負をするしかない気がする。
とにかくこのままじゃ、聖隷クリストファーは当然だが、大垣日大も悪役扱いされそうで、どっちも気の毒だよ。
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2 コメント

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Unknown (三高魂)
2022-03-06 13:32:55
こんにちは。
ここ数年、小倉監督の投手起用に疑問があります。
前チームは宇山投手、現チームは矢後投手がほぼ1人で投げていて、控え投手が公式戦で登板した試合はいくつなんですかね。
前チームの栃原投手は個人的に良い投手だと見ていましたが、西東京では初戦しか投げておらず、残念でした。

もうすぐ春季都大会が始まりますが、昨秋同様矢後投手が連続完投していたら、夏の西東京を勝ち上がるのはほぼ無理だと思います。
いかに控え投手に実戦経験を与えるか、ここが1番の注目かと。
返信する
Unknown (日が沈む~(略))
2022-03-07 12:58:11
三高魂さま
-小倉監督の投手起用に疑問があります。-
部外者の私に言われても困ります。
貴方だけでなく、他の方からも三高野球部についてのコメントが寄せられますが、
拙ブログでは、私の文章に対する感想や「オススメ飲食店の情報」などは募集していますが、
三高野球部への意見や批判、ましてや持論などは求めていません。
持論を述べるのでしたら、ご自身のブログやSNSをご利用いただけたら幸いです。
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