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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

近所に欲しいケーキ屋さん 一橋学園『ナイトー洋菓子店』

2023年08月30日 | スイーツ、おやつ
『なにや』さんの絶品チャーシューを買うため、ほぼ毎月一橋学園駅界隈に足を運んでいる。
購入後は、近隣の飲食店でランチを食べることが多く、この周辺はそこそこ知っているつもりだが、
駅の踏切を渡った、東方面は未知のエリアだったので、今年の春頃、ちょっと歩いてみた。

桜が咲き誇る中、陸上自衛隊の駐屯地を超えて進んでいくと、


「団地北口通り」と呼ばれる地域にたどり着く。
その名のとおり、小平団地の北側にある商店街なのだが、他地区の団地商店街と同様、
住人の高齢化による衰退=店舗のシャッターが目立ち、ちょっとさみしい。


数少ない現役で営業中のお店が、今回紹介する『ナイトー洋菓子店』
ネット情報によると、昭和価格で頑張ってらっしゃる、私好みのケーキ屋さんのようだ。
ただし、この日は定休日だったため買い物はできず。またもや、食べログの「水曜定休」に騙されてしまった(嘆)。

※現在は水・木が定休日

後日改めて再訪問。こちらはご夫婦で営んでおり、接客担当は愛想のいいお母さん。
「いらっしゃいませ。お持ち帰りでよろしいですか?」とたずねられたが、
イートインスペースは見当たらない…しいていえば、あそこのベンチか。


上記画像は後日撮ったものだが、私の訪問時は実際に、お店の常連と思われるおばあさんが休憩していた。

ショーケースに陳列されているケーキは、「プリン」に「コーヒーゼリー」、「いちごショート」に「モンブラン」など、
昭和時代の子供、つまり我々が昔から食べている、おなじみの商品ばかり。


ただし、最上段の左からふたつめ、プリンとコーヒーゼリーを重ねたものは珍しいと思う。
こちらのオリジナルが「小平ぶるべーくん」。ケーキ左手前の紫色のキャラが、ぶるべーくんらしい。


ブルーベリー栽培発祥の地・小平市のキャラクターらしいが、あまり似ていない気がする(笑)。
なお、小平ぶるべーくんケーキには、バタークリームが使用されているらしい。
私がガキの頃は、保存が効くバタークリームのケーキがよく売られていたのだが、
バターゆえ食べ過ぎて気持ち悪くなった記憶があるので、購入は遠慮しておいた。
なお、ショーケース以外にも、マドレーヌやクッキーの詰め合わせ、せんべいなどの和菓子も販売している。

そういえば、さきほどの写真で、表示価格に驚いた方もいるのではなかろうか。
ショートケーキが380円でモンブランが350円、プリンとコーヒーゼリーはどちらも90円!
私が住んでいる立川の駅周辺では、300円台のケーキなんて、ほとんど見かけないよ。
この日はとりあえず、自分用にプリンを1個、家族用にプリン2個と「アップルパイ」200円を1個購入。


上記4個で470円という安価にもかかわらず、しっかり箱を包装してくれる。


このような、専用紙とヒモによる包装も、昭和時代のケーキ屋さんでは当たり前だった。
最近はケーキの見た目ばかりが重視されて、価格も上がっているけど、包装とかは手抜いてるよね。
用紙にはお店の屋号と住所・連絡先、欧州の風景っぽいイラストに、「純FRANCE菓子」の文字も。

※「キンミヤ焼酎」の紙パックが写っているのが情けない

肝心のプリンの味だが、ちょうどいい硬さで、しつこくない適度な甘さ。


底のカラメルははちみつ由来なのか、絡めると(ダジャレではない)甘味が一気に増す。


焦がしたような苦いカラメルが嫌いな、お子ちゃま口の私には嬉しいテイストだ。
家族も気に入ってくれたようなので、翌月、再びプリンを3個、さらに自分用に「ブルーベリーシュー」120円を購入。


紫色のクリームは、ブルーベリー由来の酸味や香りを抑えてあり、プリンと同様甘さ控えめ。


シュー皮はやや硬めで、形はいびつだったけど、自家製らしさが感じられて、むしろ好みである。

こちらのお店を知って、真っ先に連想したのが、武蔵村山市の団地西通りにある『シャトー洋菓子店』


どちらのお店も、団地の近くにあり、「洋菓子店」と名乗り、懐かしいたたずまいの店舗で、昭和価格なのが共通。
シャトー(略)さんは創業から40年以上だそうだが、ナイトー(略)さんは50年以上の歴史を誇るとか。
お客さんの大半は、団地に住む顔なじみの常連だろうから、なかなか値上げしづらいのは理解できる。
滝山団地近くの中華食堂『珍来』さんもそうだけど、団地+老舗=格安の穴場という公式が成り立つかも。

そして昨日、久しぶりにナイトー洋菓子店さんを訪問。実は先月も、定休日を忘れて訪問してたりして。
桜の季節はともかく、真夏の炎天下の空振りは、心身へのダメージが激しいので(苦笑)気を付けよう。
お母さんは相変わらず快活だったが、私のお気に入り商品・プリンが見当たらない。
たずねてみたところ、夏場はクリームが溶けてしまうため、シュークリームなどは作らないそうだが、
「今年は猛暑のため、プリンも作ってないの。もう少し涼しくなったら再開しますね」だって。
「本当に最近の暑さには参るわね…」と、お母さんも困惑しているが、プリンを提供しない夏は初めてだそう。
玉子も高騰したことだし、1個90円じゃなくてもいいので、無理のない価格での再発売を期待している。
この日購入したのは、レモン風味の「レアチーズ」380円と、ケーキの王道いちごショート370円、
そして「コーヒーゼリー・バラつき」120円を2個購入。


数ヶ月前380円だったショートケーキは、この日は370円。他人のブログなどネット情報でも確認してみたが、
ケーキの価格は日によって変動しているようで、しかも、過去より現在の方が安い場合が多い。
さらにこの日も、「イチゴが小さいし、少しオマケするわ」とのことで、総計990円のはずが900円に。
さらにさらに、「暑い中(の来店で)申しわけないから…よかったらこれ飲んで」と、缶のお茶までいただいてしまった。


さらにさらにさらに、この日は包装だけでなく、手提げ袋まで付けてくれた。当然、無料である。


割高な値段設定、無愛想な接客、簡素な包装に有料の袋…という、立川駅周辺のケーキ屋とは真逆な、 ※一部例外もあり
真心こもった対応にただただ感激。お母さん、いつもありがとうございます!

帰宅後、ショートケーキは家族が食べ、レアチーズは私がいただく。


横アングルも撮影。そういえば、チーズケーキに苺とパインが乗るのって、珍しいよね。


柔らかなスポンジで、レモン風味のチーズクリームが挟んである。クリームはほど良い酸味で、口内でスッと溶ける。
お金とは無縁で、あまり幸せとはいえない人生を送っている、と思われがちな私だが、
このような、素朴で美味しいケーキを食べられる人生も、決して悪くないぞ…と自己肯定。
旦那さんとは会話したことはないが、安価ながら手抜きのない、真摯なケーキ作りには、
職人としての誇りが感じられるし、「オレもマジメに仕事しなきゃ…」と自戒させられる。
こちらのケーキには、幸せを感じさせられると同時に、ダメ人間を改心させる効果もあるのかもしれない(笑)。

そして今朝、今度はコーヒーゼリーを食べてみることに。


コーヒー独自の苦みと甘味が重なり、寒天由来の歯触りもよかったのだが、
お飾りの「ばら」は、生クリームの割には硬く溶けにくく…そうか、これはバタークリームだ!
個人的に苦手なバタークリームには少々戸惑ったが(苦笑)、ナイトー洋菓子店さんへの愛情は揺らぐことはない。
こういうお店が、ウチの近所にあればなあ…。



ナイトー洋菓子店
東京都小平市学園東町3-2-25
西武線一橋学園駅から徒歩約10分、青梅街道駅、小平駅からも徒歩圏内(ただし、真夏はキツイ)
営業時間 聞いたことないが、中休みはなさそう ※ネット情報によると9時から20時
定休日 水、木
※夏場は製造しない商品があります
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (hobohobo)
2023-08-31 11:25:42
ナイトーのおかあさんと少しお話をしたのが4年くらい前で、「まだまだ頑張りますよ!」とおっしゃっていたのが印象的でした。
つい最近も魚屋さんの向かいの惣菜屋さんが閉店して、あの商店街(ハイハイセンター)もどんどん寂しくなりますが、ナイトーさんにはまだまだ頑張っていただきたいです。
というか、写真を拝見すると、変わらず頑張ってますよね。

ちなみに僕もバタークリーム苦手ですが、ぶるべーくんは気にならなかった… ような気がします。
返信する
Unknown (明正強)
2023-08-31 12:46:21
コメントありがとうございます。
ぶるべーくんのバタークリームは、気になりませんでしたか。
ならば、次回購入してみようと思います。
お母さんはいつも元気なので、まだまだ頑張ってくれるはずです。
あと、この商店街のそばにある『やぐら』さんにも、近日中に入ってみます。
返信する

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