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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

真摯な夫婦が営む串焼き店 荻窪『モッキンバード』

2021年11月18日 | 居酒屋・バー
このブログで紹介する飲食店は、いわゆる「いいお店」ばかりである。たぶん。
それらのお店の情報は、友人・知人から寄せられたり、信頼できる記事やブログから得たりもする。
もちろん、私自身の直感で入店してみたら、いいお店だったケースもある(最近では『シャトー洋菓子店』とか)。

意外とアテになるのが、居酒屋などで偶然一緒になった、見知らぬ方から聞いた情報。
隣席の方となんとなく会話が弾み、教えてもらった飲食店が、実は名店だったりする。
ただし、その相手は「まともな方」に限る。まともかどうかは、自分の判断で見分けるしかない。
わかりやすい例を挙げれば、競輪場近くの飲み屋で知り合った、泥酔オヤジのおススメなどは信用できない(笑)ってことだ。
聞いたお店は、忘れないようその場でメモることにしている。一部を明かすと、
東村山のうなぎ店『源八』、蒲田のとんかつ店『丸一』、大阪梅田の立ち飲み屋『初音』などなど。
これら3店はまだ訪問していないのだが、調べてみると、評判のいいお店ばかりである。
今回紹介する荻窪の『モッキンバード』も、一期一会の方から聞いた良店である。

教えてくださったのは、私よりひと回りくらい年長で、穏やかな口調の方であった。
あの御方がオススメする店なら信用できそうだ…と思い、数日後にはモッキンバードを訪問。
荻窪駅南口から数分歩くと、お店がみつかる。店内はカウンターとテーブル、併せて全12席。
壁にはギターがいくつか飾ってある。こちらの店名は、「モッキンバード」というギターが由来らしい。
元ギタリストの店主は、とても温厚そうな方。奥様がこれまた、丁寧な応対をなさる方で、
入店して数秒で、「ここはいいお店だ!」と確信したものである。
店内にギター&店主がギタリストというのは、中神のうどん店『木偶の坊』と共通だが、あそこの店主も朴訥だった。
ギタリストなんて、ちょいワルのイメージしかないのだが、これは偏見だろうか…偏見だね。申しわけない。

ドリンクメニューの一部がこちら。この他にも、焼酎、ワイン、日本酒などひと通り揃っている。


私は、上記メニューには載っていない、「白ホッピーセット」580円を注文することが多い。中は300円だ。
最初にドリンクを注文すると、お通しのサラダ300円(外税、以下同)も出てくる。ドレッシングが3種から選べ、下記はシーザー。


こちらのウリは、店主が炭火でじっくり焼く、各種串焼き。
主なメニューはこちら。現在は1本150円~で、この他にも野菜焼きや、日替わりの串焼きもある。


私がこれまで食べた串焼きを、いくつか紹介していこう。まずは「ネギマ」と「特製つくね」のタレ。


こちらは、同じくネギマ&つくねの塩に、「モモ」の塩。


さらに、「レバー」「み(首)」に、野菜の「白ネギ」「ししとう」各180円。私は焼鳥では、首肉が一番好きだ。


こちらは変わり種串。上から「テリマヨ」「とりチーズ」「しそまき」。

※レモン味のタバスコ「レモスコ」も提供される

同じく変わり種で、日替わりメニューの「ガリバタチキン」。確か1本200円。


さらに、焼いてから串を抜き、お皿で提供される「ネギ塩レバー」450円に、


こちらは「Pーマンつくね詰め」450円。表記はピーマンではなくPーマンである。


ピーマン+ひき肉、つくね+チーズは、間違いのない組み合わせだよね。
上記商品は、途中で焼く場所を変えたり、端の焦げた部分をカットしたりと、店主が1本1本、丹念に仕上げたもの。

モッキンバードさんは、串焼き以外にも「とりのカラアゲ」350円~などの揚げ物や、シメのお食事も用意している。
実は、私の一番のお気に入り商品は、「ごはん」300円だったりする。
ある日、焼鳥を1本だけ残し、「ミニごはん」250円と「ガラスープ」120円を注文してみたところ、


自家製のスープはもちろん、お米の美味しさにビックリ!
たずねたところ、店主の出身地である、新潟から取り寄せたコシヒカリだそうだ。なるほど、ウマいわけだ。
もちろん炊き加減も抜群で、以後はシメとして、必ずごはんを食べてから帰ることにしている。
付け合わせのお新香なども美味しいが、最近は写真右のような、焼鳥のお肉で作ったそぼろを添えてくれる。


このそぼろでさらにウーロンハイを頼んでしまうことも。ぜひレギュラー化を希望したい。
お米が美味しいのだから、奥様が握ってくれる「おにぎり」300円も、当然美味しい。

※具材はメンタイ、ウメ、シャケの3種

おにぎりは「焼きおにぎり」350円や、スープに入る「焼おにスープ」450円もある。
さらに、私は食べたことないが、「ぞうすい」各種650円や、「焼鳥丼」450円~などのメニューも。
あるときは、冬季限定メニューの「チゲ鍋」を注文。正式名称も値段も記憶にないが、確か7~800円くらい。


ご覧のように具だくさんで酒がすすみ、しかも生玉子を追加し、鍋の熱で温めており、


追加ごはんに、残ったスープと仕上げた黄身ちゃんを乗せる。食後、幸せだったのは書くまでもない。


こちらは、最近食べた「鶏塩ちゃんこ鍋」780円。これまた、正式名と価格は違うかもしれない。


つくね、うずら、ししとう、しいたけなど、串焼きにも使用する食材をふんだんに使っている。


酒を飲み終わり、ごはんを追加したら、店主が「お鍋、温めなおしましょうか」とありがたい提案。
というわけで、再度熱々になったちゃんこ鍋で、絶品コシヒカリをパクついたのであった。

※先述した「そぼろ」付き

こちらのお店では、緊急事態宣言下のたびに出される、時短や休業などの要請に、毎回しっかり従っていた。
店内の換気や消毒などは当然で、来店者に氏名と連絡先の記述を求めたことも。字が下手な私は恥ずかしかったぞ。
私が知る限り、感染対策にもっともマジメに取り組んでいた居酒屋は、ここモッキンバードさんである。

最近、店主の手が空いているとき、少しお話させていただいた。
度重なる休業要請には、正直不満があるようであったが、「とりあえずウチは、マジメにやるだけですよ」と断言。
「店長も奥様も本当にマジメですね。失礼ながら元ギタリストと聞いて、悪い人かと思いましたが…」
という、私の本当に失礼な言い分に対しても、「昔はちょっと…」とマジメ一辺倒ではない、ことを匂わせた。
「あと、やはりおふたりの人柄か、ここでは騒いだりする悪いお客さんを見かけませんね」という問いかけには、
「イヤ、たまには…」とやはり、変な客の存在も匂わせた。実に正直な方である(笑)。
まあ、仮に変なのが来店しても、お店や他の客に迷惑をかけるような行為は、店主が許さないはずだ。
実際、これまで何度も訪問しているが、不快な客と遭遇したことがない。さすがの私も、こちらではおとなしくしている(苦笑)。

荻窪といえば「ラーメンの街」という印象を持っている方もいると思うが、
むしろ「焼鳥の街」と言ってもいいほど、荻窪駅周辺は串焼き店が多い。
昔は駅北口階段を出てすぐの場所にあった、『鳥もと』のような老舗店、大衆向けのお店だけでなく、
料亭風の高級店や、妙に気取ってやがるボッタクリ店(※あくまで個人の感想です)など、いろんなお店が鎬を削っている。
またまた失礼ながら、モッキンバードさんより美味しい串焼きを出す店は、他にあるかもしれない。
だが、店主夫妻の応対やお店の雰囲気、適切な価格においしいお米などを合わせると、
ここほど、心地よく飲み食いできるお店は、なかなかないはずだ。少なくとも、私は知らない。

最後に、最終訪問時に食べたシメを紹介し、本稿を終えることにしよう。
商品名はズバリ、「禁断のバターライス」350円。デブの私には、まさしく禁断のメニューである。


串焼きにも使うタレをごはんに垂らし、中央にバター。よ~く混ぜて、ひと口食べた瞬間、笑みがこぼれる。
「これは、けしからん食べ物ですねえ…」と告げると、店主も「でしょう」と満足気。
自宅でも作れそうだが、こちらのお米とタレでないと、この味は出せないだろうね。
とにかく、味ヨシ、雰囲気ヨシの良店なので、皆さんも安心して飲みに行ってほしい。



炭焼モッキンバード
東京都杉並区荻窪5-8-1
JR、地下鉄荻窪駅から徒歩約4分
営業時間 17時~24時 当面は平日17時〜22時、土日祝16時〜22時
定休日 月曜、年末年始ほか
※上記データは、お店のフェイスブックを参考にしました
※来店前に、電話で席の空き具合を確認した方がいいです
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