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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

少しずつ他とは違う「中華レストラン」 西立川『東華園』

2022年05月23日 | 中華食堂
コロナ禍のせいで、ロクなことがなかったここ数年。
数少ない収穫のひとつが、それまで未訪だった、地元の良店に巡り合えたことだ。
一時期、「不要不急の外出は控えろ」とのお達しが下り、「食事は“不要不急”じゃねえだろう!」と、反発しつつも、
公共の交通機関の利用を避け、近所(私の定義では徒歩60分圏内)の飲食店を探索したものだが、
そのとき知ったのが、ラーメン&チャーハン店の『らんぶる』や、中国人奥さんが料理長の『銀星』
そして今回紹介する、西立川の中華屋さん『東華園』である。

※レトロかわいいイラストである

上記画像は店舗脇の看板だが、入口ドアなどには「中華レストラン 東華園」と記されており、こちらが正式名かも。
場所は、以前紹介した、九州ラーメンや八王子ラーメンを出す『えんの助』の2軒隣。
昨年春頃、えんの助が開いておらず、こちらに入ってみたのがきっかけで、その後も何度か利用している。
なお、えんの助はその後休業→改装となり、最近『らぁ麺 えんの助/居酒屋えんちゃん』にリニューアルした模様。

店内はテーブル席が主体で、喫茶店のような内装。愛想のいい接客担当のおじちゃんから「いらっしゃい」と声がかかる。
厨房の調理担当は若い男性。普段は寡黙だが、お会計時は丁寧に挨拶してくれる。ふたりは親子なのかな? 
テーブル席に案内され、おじちゃんが持ってきてくれたメニュー表に目を通す。
酒類提供禁止の時期だったため、この日は食事に専念。(餃子、ラーメン、ライス)の「餃子セット」900円を注文した。
数分後、お盆に乗せられたセットが登場。小だと思い込んでいたライスが、意外と多くて驚く。


なお、「ラーメン」単品は(煮卵入り)で450円と安く、「餃子」は5個400円で、ライスは未確認だが150円くらいか。
ラーメンは玉子抜きで、餃子は4個だけど、お新香も付いて900円はやっぱりお得である。
あとで調べたところ、ここ6年ほど値上げしていない模様。個人店の奮闘に感謝したい。
いざ食べてみると、餃子はやや「ヨク焼き」だが、ちゃんとおいしい。


汁があふれるタイプではなく、かといってパサついてもなく、ニンニクもほどよく効いててジューシィ。
箸袋に「手作り餃子」と印字するだけあって、お店自慢の逸品なのだろう。
ラーメンも、昔ながらのシンプルな醤油味かと思いきや、ほんのり魚介ダシも感じる。


麺や具材は平凡だが、ありそうでないタイプのスープで、見た目に反してコクがある。
私は普段、餃子でご飯を食べないので、小じゃないライスが来て困惑したのだが、
スープがおいしかったので、お茶漬けのようにして、ズルズル啜った。
他にも気になるメニューがあったので、東華園さんにはまた来ようと誓い、お会計&退散。

2度目の訪問で頼んだのは、お店も推している「つけ坦々麺」700円。ここのタンの字は「つちへん」のようだ。
単価400円の「高菜ごはん」か「ブタバラ丼」が、+300円で付けられるので、ブタバラ丼を選択。
オーダー後、すぐにセットが完成。提供が早いのも、こちらの長所だ。


つけ坦々麺には、ラーメンとは異なる、全粒粉入りの麺を使用。なるほど、確かにツブツブが見える。


全粒粉ならではの小麦の風味…は、味オンチの私にはわからないが、健康にいい食材らしいから歓迎。
坦々ダレの具材は、ひき肉と玉ネギ程度。ゴマの風味が強く辛さは控えめだが、麺自体を味わうにはいいのかも。
それでも、太麺&濃厚ダレが主流の現在では、麺も含めてなかなかの個性派といえよう。
サイドメニューのブタバラ丼は、炒め調理ではなく煮込み調理。タレの味はそんなに濃くなかった。


卓上の黒胡椒と、別添えの紅生姜を追加し、牛丼スタイルで食べた。生玉子も欲しいね。
退店後、入口脇に画像のような、紹興酒の大きな甕(かめ)が置いてるのを発見。


「ご自由にお持ち下さい」とのことだが、自宅に置き場所がないからなあ(笑)。

3度目の訪問では、「卵豚バラ定食」900円をオーダー。私の大好きな、きくらげ玉子炒め=KTI定食だ。


よくあるKTIかと思いきや、玉子や豚肉のパーツがデカい。まるで炒り卵と焼肉みたいだ。


当然メシが進んだが、定食のご飯はそんなに多くなかったので、お替わりしようか悩んだよ。

4度目の訪問は、待望の酒類提供が解禁された直後、中華で一杯やろうと、夕方の時間帯に訪問。
前回会計時、「中休みナシ」を確認しておいたのだが、店内は消灯しており、男性店員ふたりは休憩中の様子で、
私の存在に気付き、営業再開。「すみません、お休み中でしたか?」と謝罪したら、「いえいえ。いいんですよ」とのこと。
東華園さんは、基本通し営業だが、客の不在時は休憩することもある、のかもしれない。
初めてカウンター席に座り、設置されていたメニューを撮影したので、以下で掲載。
こちらはおツマミ用の小皿・一品メニューと、麺類、ご飯類など。


こちらがセット・定食と、単品メニュー。この他、黒板などに記されたメニューもある。


まずは「ビール」500円を注文。キリン一番搾りの中瓶だ。酒類は、ビールと紹興酒と…あとは思い出せぬ。
おツマミには、「マーボー豆腐」単品650円を注文してみた。
さすがの手際で数分後には完成。中央には山椒などがかかっており、見た目も香りも辛そう。


しかも、中華丼に使用するような、深く大きな器に入っており、ひとり客にはしんどい量。


レンゲでひと口食べた感想は、最初は「熱い!」(←当然だ)で、その直後に「辛い、でもウマい!」が来る。
いわゆる街中華の麻婆豆腐ではなく、同じ立川にもある『陳建一麻婆豆腐店』のような、本格的な味わい。
辛さを和らげるためビールをお替わりし、勢いよく流し込んでいく。
食べ終えたあとは、冬場なのに汗が出た。ついでに食欲も出てきたので、シメのお食事を選ぶことに。
当初食べる予定だったメニューも辛口なので、胃と舌がヤラレるのを心配し、別の商品を探す。
目に付いたのが、壁紙にあった「マーヂャー麺(みそあんかけ麺)750円」というネーミングと、料理の画像。
念のため、おじちゃん店員に質問し、辛くないことを確認してからオーダー。
「味噌ラーメンのツユなし・冷やし麺タイプ」という、おじちゃんの説明どおりの商品であった。


具材はひき肉、モヤシ、ニラなどの野菜。味噌ダレはそんなにしょっぱくなかった。
「アンと麺を混ぜて食べてください」という指示に従い、よくかき混ぜた。
熱々の味噌アンと、冷水で締めた麺が合わさるため、ネコ舌の私も安心して食べられる、ちょいどいい温度になった。


飲んで食べて汗かいて満腹になって、ゴキゲン状態で「ごちそうさまです」。

そしてつい最近、4度目の訪問で「当初食べる予定だった辛口メニュー」を食べてきた。
そのメニューとは、汁なしタイプの「麻辣刀削焼きそば」750円。汁ありの「麻辣刀削麺」も同額。


具材はひき肉、モヤシ、ニラなどと、マーヂャー麺と似ているが、漂ってくる匂いがすでに辛そう。
まずはひと口。ズルズル、ズルズル…ヴホッ! 左記の「ヴホッ!」を日本語にすると「辛え!」だ。
商品名の「麻辣」の二文字はダテではない。とはいえ、「ペヤング」の激辛シリーズとは違い、耐えられる辛さだ。
麺は、私の好きな幅広タイプ。「刀削麺」という名称だが、さすがに厨房内では、刀で粉の塊を削っていないと思う。


幅広麺の歯応えと舌触りがたまらないが、調子に乗って吸い込むと、辛さでムセるのが悔しい(苦笑)。
妥協のない辛さに悶絶し、辛さに秘められたウマさに舌鼓を打ち、この日も大満足して退散。
初夏の季節ゆえ、汗だくになってしまったが、帰り道の気分は爽快であった。

東華園さんでは、ここで紹介した以外にも、いろんな料理を食べてきたが、どれもハズレがなく
しかも、少しずつ他店とは違う、オリジナリティがあるのがスゴイ
まもなく本格的な夏を迎える。中華料理と一緒に飲むビールが、ウマい季節になるね。



中華レストラン 東華園
立川市富士見町1-27-10
西立川駅から徒歩約5分、立川駅からは徒歩約24分
営業時間 11時~20時 木曜だけ15時まで、基本中休みナシ
定休日 日曜
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