前回予告したように、拙ブログの小好評シリーズ【牛丼チェーン以外の牛丼を食べた】番外編として、
『吉野家』以外のチェーン店の牛丼を食べた感想をリポートする。
最初に断っておくが、私はカップ焼きそばの「ペヤング」や、即席ラーメンの「サッポロ一番」も大好きだが、
ライバルの「UFO」や「中華三昧」なども認めている。認めるどころか、先日久々にUFOを食べたとき、
「ペヤングよりウマいのでは…?」という疑念を抱いたりして(笑)。ペヤングの社長、ゴメンなさい。
だが、牛丼については、吉野家が一番ウマいと頑なに信じ、他店の牛丼とは別格扱いしており、
「吉野家以外の牛丼の方がウマいというヤツは非常識だ」と言い放つ、完全な吉野家至上主義である。
なので、各店を訪れた際も、「どうせウマくねえんだろ…」という、負の感情で食事に臨んでいたため、
本来のウマさや魅力に気づかなかった可能性もあるが、そこはご了承いただきたい。
まずは『松屋』。最近は定食やカレーの評判がよく、だいぶ企業イメージが上がった気がする。
私がバイトしていた約20年前、社員から聞いたのだが、ある日の会議で幹部から、
「もはや吉野家は眼中ない。我々が目指すべきは『マクドナルド』であり、『大戸屋』である」という訓示があったらしい。
要するに、「ウチは牛丼屋ではなく、大戸屋のような定食屋、マックのような大企業を目指す」という意思表示だろう。
松屋従業員のくせに吉野家派の私は、「“眼中ない”って…吉野家を追い抜いてから言えよ」と鼻で笑ったものだが、
時代が変わり、近年では失速した大戸屋に代わり、松屋が定食屋チェーンとして存在意義を増しているからビックリ。
また、定食だけでなく牛めしも、数年前に「プレミアム牛めし」へとグレードアップ。
発売直後に食べたときは、たいしてウマくねえな、と思ったのだが、
先述した吉野家至上主義ゆえの思い込みかもしれないので、数年後、再度食べてみた。
地元の某店にて、「生野菜」110円と「プレミアム牛めし大盛」530円の持ち帰りを購入。商品名と価格は当時のものだ。
野菜嫌いの私だが、健康面を考慮し、かつては松屋の生野菜を、よくテイクアウトしていた。
当時、コンビニのサラダが180円から200円以上したのに対し、松屋は量が多いのに100円と安価だったので。
ところが、数年ぶりに購入した生野菜は、量が減っただけでなく、見た目もよろしくない残念なモノ。
まるで、他人の食いかけのようなビジュアルで、食欲の進まないこと。
野菜から先に食べた方が、血糖値が上がらないそうなので、全部食べ切ってから、牛めしを食べることに。
付属の紅生姜と特製七味、自宅の生玉子を乗せて完成。
最初のひと口の感想は、ウマいマズいではなく、ちょっとヌルい。
自宅までの持ち運びとか、生野菜を食べたりとか、盛り付けなどで時間がかかったけど、それにしても冷めるのが早い。
ただでさえ、「松屋の牛めしはイマイチ」という固定観念があるのに、冷めていては満足できるわけもなく。
結局、特製七味以外、なにがプレミアムなのか不明なまま、食べ終えてしまった。
数年前、先輩たちと谷川岳登山をしたとき、他の皆さんは山中でお湯を沸かし、温かいコーヒーやカップ麺を楽しむ中、
私が食べたのは、約7時間前に吉野家上里インター店で購入した、牛丼並と温泉玉子だった。
当然のように冷え冷えであったが、大自然の中で食べる吉牛は、それでもウマかったけどなあ。
と、ここまで書いて、さすがにヌルい牛めしだけで松屋を批判するのは失礼かと思い、
つい最近、出来立てほやほやを食べるべく、立川南口の店舗を訪問。
いつの間にか、客がカウンターへ商品を受け取りに行き、食後はやはり客が食器を下げる、セルフ形式に変わっていた。
注文したのは「牛めし並」380円。“プレミアム”の冠詞がなくなったが、値段と味はそのままらしい。
食券に記載の番号を呼ばれ、お盆に乗った牛めしと、フタ付きの「みそ汁」を渡される。
こちらが牛めしのアップ。玉ネギの色や形状から、煮込んでからあまり時間が経過していないのがわかる。
まずはひと口…さっき書き忘れたが、熟成肉を使用しているらしいけど、肉由来の臭みが強い。
この日は、期間限定のポークソテー丼や、各種定食のオーダーが多く、牛めしを注文する客は少なかった。
あまり注文が入らないから、タレに溜まった肉のカスや脂分を取り除く、タレ濾しと呼ばれる作業をしていないのかな。
途中で七味や紅生姜を加えたが、臭みをごまかせず、さらに卓上の焼き肉タレなども投入。
「バーベキュー」は個性が強く牛めしとケンカになるが、柑橘系が効いた「甘口タレ」との相性はなかなかよかった。
というか、焼肉のタレなど不要で、牛めし本来の旨味だけで食べさせなくてはダメでしょ。
正直、松屋をフォローするつもりで訪問したのだが、逆の結果になってしまった。
機会があったら、今度は松屋お得意の定食類を食べて、リポートさせていただく。フォローになるかは疑問だが。
続いては、現存の牛丼チェーンでは4番手扱いだが、5番手以降には大差を付けている『なか卯』に行ってみた。
利用したのは秋津店で、注文したのは「和風牛丼」と「はいからうどん(小)」のセット580円に、生玉子80円。
券売機では、セットのボタンがどこかわからず、1分ぐらい迷ってしまった。後客が並んでなくてよかった。
しばらくすると、セット一式が登場。生玉子には、黄身と白身を分けるセパレーター付き。
なか卯の和風牛丼は、以前は豆腐や白滝も入るタイプだったが、いつの間にか普通の牛丼に戻っていた。
食べた感想は、なか卯の牛丼もやはり、イヤな匂いがした。途中から気にならなくなるが、旨味も乏しい。
こちらのお店も、私の滞在時はうどんや親子丼などを頼む客が多く、牛丼の注文は少なかった模様。
ひょっとして最近の牛丼店、注文が減ったからか、牛肉の調理に手を抜いてないか!?
前回、吉野家でしじみ汁とねぎ玉牛丼を食べたときに書いたけど、吉牛でさえ少し臭みを感じたからね。
なお、「親子丼とうどんが美味しい」との評判があるなか卯だが、はいからうどんは可もなく不可もなく。
牛丼が、見た目に反し味が濃くなかったからか、西日本風の透明ダシがしょっぱく感じてしまった。
意外とよかったのが生玉子。商品名は「こだわり卵」で、80円は高えなと思ったが、食べてみたら黄身がおいしく感じたよ。
昔はどのチェーンも50円だった生玉子も、だいぶ値上げしており、吉野家が74円で松屋が80円。
唯一、すき家は60円と、低価格を維持。そういえば、牛丼並の価格を紹介していなかった。
さっき書いたように、松屋は380円。吉野家は426円、なか卯は430円、すき家は400円。松屋だけみそ汁が付く。
上記は各社のHPで調べた、店内で食事した場合の価格であり、店舗によっては価格が異なる場合もあるのでご注意を。
ちなみに、私が初めて牛丼を食べたのは30年以上前で、当時は吉野家と松屋しか知らなかったが、どちらも400円だった。
物価の推移を考慮すると、もう少し値上げしてもいい気がする。
たった今、何度か名前を出した『すき家』だが、個人的には、昔からどうも好きになれない。
盛り付けは雑だし、店員はヤル気もないし、店内の清掃もテキトーで不衛生。
下記は、すき家HPから拝借した画像だが、このように、下のご飯が見えないようキレイに盛られた牛丼は見たことない。
なか卯と同じグループだし、食べなくてもよかったかもしれないが、やはり店舗数業界1位はダテではないし、
すき家の牛丼を久々に(多分10年以上食べてない)味わってみることに。入店したのは、初訪問となる某店。
店内には、先客が数名立って待っている。いくつかの席が空いていたが、店員からの誘導はない。
立っている先客もいるし、コロナ禍だし勝手に座るのもマズいかと思い、私もしばらく立ちすくんでいた。
店員とは目が合い、私の存在を認識したはずなのに、「空いてる席にどうぞ」はもちろん、「いらっしゃいませ」すらない。
一応、接客担当は4人ほどいたし、人手不足ではないはず。ひょっとしてすき家は、ブラック企業と叩かれて以降、
従業員の酷使をやめただけでなく、指導自体もやっていないのか?
さすがに気分を害したので、何も食べずに退店。ついでに「すき家は一生利用しない」と決意。
結論を述べると、吉野家以外のチェーン、松屋となか卯は、定食やうどんなど、別のメニューに尽力しているためか、
牛丼は臭みが気になり、明らかに以前よりおいしくなくなっていた。タイミングが悪かったのかもしれないが。
すき家は、たまたま入った店がダメだったのかもしれないが、とりあえず論外。
というわけで、やはり吉野家を超える牛丼は、どのチェーンもいまだに作っておらず、
「吉野家より美味いのは吉野家だけ!」という結果になった。
昔↑こういうキャッチコピーあったよね。「ビーボ」とかいうドリンクの。
大手チェーンは今後も、互いに切磋琢磨し、おいしい牛丼作りに励んでいただきたいものだが、
吉野家も含めどの企業も、最近は牛丼を軽視しているように感じるのが気がかりである。
『吉野家』以外のチェーン店の牛丼を食べた感想をリポートする。
最初に断っておくが、私はカップ焼きそばの「ペヤング」や、即席ラーメンの「サッポロ一番」も大好きだが、
ライバルの「UFO」や「中華三昧」なども認めている。認めるどころか、先日久々にUFOを食べたとき、
「ペヤングよりウマいのでは…?」という疑念を抱いたりして(笑)。ペヤングの社長、ゴメンなさい。
だが、牛丼については、吉野家が一番ウマいと頑なに信じ、他店の牛丼とは別格扱いしており、
「吉野家以外の牛丼の方がウマいというヤツは非常識だ」と言い放つ、完全な吉野家至上主義である。
なので、各店を訪れた際も、「どうせウマくねえんだろ…」という、負の感情で食事に臨んでいたため、
本来のウマさや魅力に気づかなかった可能性もあるが、そこはご了承いただきたい。
まずは『松屋』。最近は定食やカレーの評判がよく、だいぶ企業イメージが上がった気がする。
私がバイトしていた約20年前、社員から聞いたのだが、ある日の会議で幹部から、
「もはや吉野家は眼中ない。我々が目指すべきは『マクドナルド』であり、『大戸屋』である」という訓示があったらしい。
要するに、「ウチは牛丼屋ではなく、大戸屋のような定食屋、マックのような大企業を目指す」という意思表示だろう。
松屋従業員のくせに吉野家派の私は、「“眼中ない”って…吉野家を追い抜いてから言えよ」と鼻で笑ったものだが、
時代が変わり、近年では失速した大戸屋に代わり、松屋が定食屋チェーンとして存在意義を増しているからビックリ。
また、定食だけでなく牛めしも、数年前に「プレミアム牛めし」へとグレードアップ。
発売直後に食べたときは、たいしてウマくねえな、と思ったのだが、
先述した吉野家至上主義ゆえの思い込みかもしれないので、数年後、再度食べてみた。
地元の某店にて、「生野菜」110円と「プレミアム牛めし大盛」530円の持ち帰りを購入。商品名と価格は当時のものだ。
野菜嫌いの私だが、健康面を考慮し、かつては松屋の生野菜を、よくテイクアウトしていた。
当時、コンビニのサラダが180円から200円以上したのに対し、松屋は量が多いのに100円と安価だったので。
ところが、数年ぶりに購入した生野菜は、量が減っただけでなく、見た目もよろしくない残念なモノ。
まるで、他人の食いかけのようなビジュアルで、食欲の進まないこと。
野菜から先に食べた方が、血糖値が上がらないそうなので、全部食べ切ってから、牛めしを食べることに。
付属の紅生姜と特製七味、自宅の生玉子を乗せて完成。
最初のひと口の感想は、ウマいマズいではなく、ちょっとヌルい。
自宅までの持ち運びとか、生野菜を食べたりとか、盛り付けなどで時間がかかったけど、それにしても冷めるのが早い。
ただでさえ、「松屋の牛めしはイマイチ」という固定観念があるのに、冷めていては満足できるわけもなく。
結局、特製七味以外、なにがプレミアムなのか不明なまま、食べ終えてしまった。
数年前、先輩たちと谷川岳登山をしたとき、他の皆さんは山中でお湯を沸かし、温かいコーヒーやカップ麺を楽しむ中、
私が食べたのは、約7時間前に吉野家上里インター店で購入した、牛丼並と温泉玉子だった。
当然のように冷え冷えであったが、大自然の中で食べる吉牛は、それでもウマかったけどなあ。
と、ここまで書いて、さすがにヌルい牛めしだけで松屋を批判するのは失礼かと思い、
つい最近、出来立てほやほやを食べるべく、立川南口の店舗を訪問。
いつの間にか、客がカウンターへ商品を受け取りに行き、食後はやはり客が食器を下げる、セルフ形式に変わっていた。
注文したのは「牛めし並」380円。“プレミアム”の冠詞がなくなったが、値段と味はそのままらしい。
食券に記載の番号を呼ばれ、お盆に乗った牛めしと、フタ付きの「みそ汁」を渡される。
こちらが牛めしのアップ。玉ネギの色や形状から、煮込んでからあまり時間が経過していないのがわかる。
まずはひと口…さっき書き忘れたが、熟成肉を使用しているらしいけど、肉由来の臭みが強い。
この日は、期間限定のポークソテー丼や、各種定食のオーダーが多く、牛めしを注文する客は少なかった。
あまり注文が入らないから、タレに溜まった肉のカスや脂分を取り除く、タレ濾しと呼ばれる作業をしていないのかな。
途中で七味や紅生姜を加えたが、臭みをごまかせず、さらに卓上の焼き肉タレなども投入。
「バーベキュー」は個性が強く牛めしとケンカになるが、柑橘系が効いた「甘口タレ」との相性はなかなかよかった。
というか、焼肉のタレなど不要で、牛めし本来の旨味だけで食べさせなくてはダメでしょ。
正直、松屋をフォローするつもりで訪問したのだが、逆の結果になってしまった。
機会があったら、今度は松屋お得意の定食類を食べて、リポートさせていただく。フォローになるかは疑問だが。
続いては、現存の牛丼チェーンでは4番手扱いだが、5番手以降には大差を付けている『なか卯』に行ってみた。
利用したのは秋津店で、注文したのは「和風牛丼」と「はいからうどん(小)」のセット580円に、生玉子80円。
券売機では、セットのボタンがどこかわからず、1分ぐらい迷ってしまった。後客が並んでなくてよかった。
しばらくすると、セット一式が登場。生玉子には、黄身と白身を分けるセパレーター付き。
なか卯の和風牛丼は、以前は豆腐や白滝も入るタイプだったが、いつの間にか普通の牛丼に戻っていた。
食べた感想は、なか卯の牛丼もやはり、イヤな匂いがした。途中から気にならなくなるが、旨味も乏しい。
こちらのお店も、私の滞在時はうどんや親子丼などを頼む客が多く、牛丼の注文は少なかった模様。
ひょっとして最近の牛丼店、注文が減ったからか、牛肉の調理に手を抜いてないか!?
前回、吉野家でしじみ汁とねぎ玉牛丼を食べたときに書いたけど、吉牛でさえ少し臭みを感じたからね。
なお、「親子丼とうどんが美味しい」との評判があるなか卯だが、はいからうどんは可もなく不可もなく。
牛丼が、見た目に反し味が濃くなかったからか、西日本風の透明ダシがしょっぱく感じてしまった。
意外とよかったのが生玉子。商品名は「こだわり卵」で、80円は高えなと思ったが、食べてみたら黄身がおいしく感じたよ。
昔はどのチェーンも50円だった生玉子も、だいぶ値上げしており、吉野家が74円で松屋が80円。
唯一、すき家は60円と、低価格を維持。そういえば、牛丼並の価格を紹介していなかった。
さっき書いたように、松屋は380円。吉野家は426円、なか卯は430円、すき家は400円。松屋だけみそ汁が付く。
上記は各社のHPで調べた、店内で食事した場合の価格であり、店舗によっては価格が異なる場合もあるのでご注意を。
ちなみに、私が初めて牛丼を食べたのは30年以上前で、当時は吉野家と松屋しか知らなかったが、どちらも400円だった。
物価の推移を考慮すると、もう少し値上げしてもいい気がする。
たった今、何度か名前を出した『すき家』だが、個人的には、昔からどうも好きになれない。
盛り付けは雑だし、店員はヤル気もないし、店内の清掃もテキトーで不衛生。
下記は、すき家HPから拝借した画像だが、このように、下のご飯が見えないようキレイに盛られた牛丼は見たことない。
なか卯と同じグループだし、食べなくてもよかったかもしれないが、やはり店舗数業界1位はダテではないし、
すき家の牛丼を久々に(多分10年以上食べてない)味わってみることに。入店したのは、初訪問となる某店。
店内には、先客が数名立って待っている。いくつかの席が空いていたが、店員からの誘導はない。
立っている先客もいるし、コロナ禍だし勝手に座るのもマズいかと思い、私もしばらく立ちすくんでいた。
店員とは目が合い、私の存在を認識したはずなのに、「空いてる席にどうぞ」はもちろん、「いらっしゃいませ」すらない。
一応、接客担当は4人ほどいたし、人手不足ではないはず。ひょっとしてすき家は、ブラック企業と叩かれて以降、
従業員の酷使をやめただけでなく、指導自体もやっていないのか?
さすがに気分を害したので、何も食べずに退店。ついでに「すき家は一生利用しない」と決意。
結論を述べると、吉野家以外のチェーン、松屋となか卯は、定食やうどんなど、別のメニューに尽力しているためか、
牛丼は臭みが気になり、明らかに以前よりおいしくなくなっていた。タイミングが悪かったのかもしれないが。
すき家は、たまたま入った店がダメだったのかもしれないが、とりあえず論外。
というわけで、やはり吉野家を超える牛丼は、どのチェーンもいまだに作っておらず、
「吉野家より美味いのは吉野家だけ!」という結果になった。
昔↑こういうキャッチコピーあったよね。「ビーボ」とかいうドリンクの。
大手チェーンは今後も、互いに切磋琢磨し、おいしい牛丼作りに励んでいただきたいものだが、
吉野家も含めどの企業も、最近は牛丼を軽視しているように感じるのが気がかりである。