明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

『山田うどん』で飲み喰いしてきた。

2022年04月01日 | そば、うどん
最盛期には280店、現在も160もの系列店が存在する、埼玉発祥のうどんチェーン『山田うどん』
ガキの頃から、「安いうどん屋さん」として認識していたが、入店したことはほとんどない。
理由は、うどんにあまり興味がなかったのと、徒歩圏内及び行動範囲に店舗がなかったから、だ。
車どころか免許も持っていない私にとって、ロードサイドに店舗の多い山田うどんは、文字どおり遠い存在であった。
同様の理由で、以前紹介した『どさん子』も、なかなか行く機会がなかった。
多摩地区で唯一の残存どさん子、西武柳沢駅前店の廃業は、実に残念である。

山田うどんには、中学生のとき一度だけ、部活で他校に遠征した際、先輩に「昼メシ付き合え」と強引に誘われ入店。
腹が減ってなかったので、餃子だけを注文。価格は確か200円くらい。当時、一番安いうどんが180円くらいだった。
割高に感じたその餃子は、皮が硬くて、全然ウマくなかった。

少年時代から月日は流れ…すっかり中年になった私は、餃子だけでなくうどんも好きになっており、
双方が食べられる店として、山田うどんを思い出し、初めて自分の意思で訪問を決意。
入ったのは、立川駅から徒歩だと30分以上かかる幸町店。東大和市で飲んで、歩いて帰る途中だったかな。
注文したのは「餃子」250円と、「ざる相盛り」480円。


約30年ぶりとなる山田うどん餃子は、値段はさほど変わっていないものの、味自体は良化。
過去の印象が悪すぎたのかもしれないが、そこそこウマい餃子になってる。
相盛りのソバだけ先に食べ、餃子とうどんを記念(?)撮影。ソバの味はフツーであった。


そして、こちらのメイン商品であるうどんは、妙に柔らかく歯応えもなかった。
その頃は、腰のある讃岐うどんの名店を巡っていた時期だったので、特にそう感じたのだろう。
とはいえ、「山田うどんはそういうモノだ」と知っていたので、不満はなかった。
最後はツユに、餃子とラー油を一緒に入れて食べてみたが、やはりイマイチだった。


自発的入店から数ヶ月後、清瀬駅前に居酒屋業態の『県民酒場ダウドン』がオープン。
こちらで何度か飲み喰いし、今年の1月に初めて温かいうどん=「たぬきうどん」を食べたのは以前記した。


ただし、ダウドンのうどんは、ツユは黒くなく麺も全粒粉入りと、既存店とは異なるらしかった。
文末では「近いうちに山田うどんの本体にも行かなくては」と書いたことだし、
数日後には、黒いツユの温かいうどんを食べるため、武蔵村山市の『シャトー洋菓子店』でケーキを買った帰りに、
近くの村山学園店に寄ってみた。屋号が『ファミリー食堂 山田うどん食堂』に変更してからは初訪問となる。
前にも書いたが、「食堂」の重複が気になって仕方がない。

早く帰宅し、ケーキを冷蔵庫にしまいたいので、飲酒などで長居はせず食事だけ。
注文したのは、一番安い「たぬきうどん」280円と、「ミニかき揚げ丼」350円。


具材はワカメ、ネギ、天かす、そして東日本ならではの黒いツユ。


ひと口すすれば、ほど悪い(←ほど良いの対義語)甘じょっぱさ。そしてうどんは、やはり腰がなくソフトな歯触り。
だがこれこそが、讃岐うどんはもちろん、武蔵野うどんとも無縁だった私が、昔から食べ慣れているうどんである。
昼メシ代を浮かすため、学食にいた友人に「ひと口ちょうだい」とねだり、ひと口どころか大量にすすったうどんや、
競馬で負けて、わずかに残った小銭を確認し、半ベソかきながらすすった駅の立ち食いうどんなど、
いろんな思い出が甦る、懐かしいテイストなのである。ロクな思い出がない気もするが。
ミニかき揚げ丼は、かき揚げを玉子でとじるタイプ。玉子とぶっかけメシが好きな私には、最適のサイドメニューかも。


会計時、「春巻1本無料券」をもらったが、有効期限が1ヶ月だったので使用できず。
天ぷらや大盛無料券でなく、レギュラーメニューにはない春巻をサービスするのが謎である。

その数日後、数年ぶりに立川市の幸町店に徒歩で向かった私を待っていたのは、まさかの臨時休業!


「日本一臨時休業に出くわす男」を自称する私だが、年中無休のチェーン店でくらうとは…(泣)。
まあ同じ通りには、私が愛してやまない『パワー軒』があるので、予定を変更し、濃厚ラーメンをすすることに。
「魚介豚骨醤油らーめん」780円を、+100円の味噌で作ってもらった。パワー軒の味噌ラーメンは本当にウマい。


それからさらに1ヶ月以上たった先日、まん防も明けたので、今度は一杯飲もうかと、懲りずに徒歩で幸町店に向かう。
以前紹介した『たこ焼き たけちゃん』の屋台は、この日はお休み。
食堂としてオープン予定の店舗には、下記の貼紙があった。なんとか4月中には開業してほしい。


しばらくして、山田うどん幸町店に到着。3月にメニューが変わったらしく、たぬきうどんは310円に値上げ。
先述したメニューも現在は、餃子280円、ざる相盛り550円、ミニかき揚げ丼360円にそれぞれ変更されていた。
この日はまず、「ビール中瓶」490円と、パンチ(もつ煮)の辛口版「赤パンチ」470円にコロッケ160円を注文。
ちなみに、普通の「パンチ」は420円、通常200グラムより少ない、130グラムの「ミニ赤パンチ」310円もあった。
すぐにビール(アサヒスーパードライ)が出てきて、その直後に、お盆に乗せられた赤パンチが登場。


以前、ダウドンで食べたパンチと同じく、具材はモツ、メンマ、こんにゃく。
ビリ辛の赤パンチは、ビールとの相性も当然◎。ホッピー&焼酎が飲みたくなるね。
山田うどんは最近、タンメン専門店も出したみたいだけど、煮込み専門店も出せばいいのに。
なお、主なドリンク&おつまみメニューはこちら。私の好きなホッピーやウーロンハイがなくて残念。


しばらくしてコロッケが揚がった。正式名は「彩の国黒豚コロッケ」で、ソースとともに登場。


黒豚由来なのかはわからんが、コロッケ自体は確かに美味しかった。けれども、1個160円という価格は疑問である。
山田うどんは廉価チェーンというイメージがあるので、「かき揚げ天ぷら」190円も、やや違和感がある。
秋津の立ち食いソバ店『木曽路』のように、「50円にしろ」とは言わないけどねえ…。

※天ぷら2個とコロッケで、50×3=150円

フォローするわけではないが、付属のソースが意外とウマかった。香味野菜の風味が効いていたし。


山田うどん独自の特製ソースかな? 「ブルドックソース」みたいな一般的な商品だったら恥ずかしいな。

うどんは温かいのも冷たいのも食べたので、この日はラーメンを食べてみることに。
いろいろ種類もあったが、一番オーソドックスな「昔ながらのしょうゆラーメン」490円を選択。
ただ、ご飯ものと一緒に頼むとお得なようなので、「かつ丼」640円とのセット価格330円で注文。


どちらもハーフサイズなどではないので、相当な食べ応え、そしてカロリーがありそう。


ラーメンは、具材のナルトが端っこ部分で小さすぎる。ナルト愛好家としてガッカリだ。


醤油味のスープがこれまた、学食や社食で出てきそうなタイプ。平打ちの麺がよかっただけに、もったいない。


かつ丼の方は、かき揚げ丼と似たような味付け。トンカツの厚さはなかなかのもの。


ラーメンのスープは残したが、他は全部たいらげた。また医者に「糖質を減らせ!」と怒られちゃうな…。
会計時、今度はカニクリームコロッケor揚げしゅうまいの無料券をいただいた。


これまた、グランドメニューにはない商品だが、どちらも私の好物なので、今度は使用させてもらうかな。

山田うどんは屋号だけでなく、時代とともに、メニューを少しずつ改良している。
野菜を使用した、女性客向けの新商品を提供する一方で、昔からの主要客である、肉体労働者やドライバー、
さらに腹ペコ学生や無駄メシ食らいのオッサン(自分だ)向けの、ガッツリメニューが充実しているのが嬉しい。
いろいろと不満も述べたが、私にとっては今でも、「うどんのチェーン店」といえば山田うどんである。
『丸亀製麺』や『はなまるうどん』などには負けず、これからも頑張ってほしいよ。


※山田うどんこと、山田食品産業株式会社のHP→https://www.yamada-udon.co.jp/
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